やっとリゾート。

  • 2009/12/27(日) 15:33:52

<現在、オーストラリア・パースにいます。ふたりとも健康です。>


前回のバリ島・ビーチ編の続きです。
早々にクタのビーチに見切りをつけた我々は、とある日はバイクを借りて別のビーチに
行ってみました。
…と、ひと言で片付けられるほど、クタの交通事情は甘くなかったわけで。
諸悪の根源は道が狭いこと。
特に安宿街周辺は車1台通るのがやっとの狭さ。
なのに、観光客を乗せたタクシーが入ってくる。
えらいこっちゃです。
おまけにバイクの数の多いこと多いこと。
地元の人はもちろん、観光客の多くもバイクを使うので、さらにえらいこっちゃ。
平気で歩道を走っていたり、一方通行を逆走してたりします。
ひやひやしながらクタの中心部を抜け、40分ほど走ったところにあるヌサ・ドゥアという街の
ビーチに2日ほど通ってみました。
ここはクタとはがらりと雰囲気が変わって、高級リゾートホテルがずらりと立ち並んでいます。
街の入り口にセキュリティーゲートもあり、そこを抜けたとたんに明らかに街並みも
高級感あふれる感じに変わりました。
貧乏旅行者には厳しい環境で、若干肩身が狭い感じ。
さしずめドラクエで言うところの毒の沼を歩いているようでした。
進む度にダメージ食らいまくり。
そんな雰囲気に負けずにバイクを走らせていると、ほとんどがホテルのプライベートビーチ
という環境の中、HPが底を尽きかけた頃に公共ビーチを見つけることができました。



おー、素晴らしい。
きれいな砂浜、きれいな海。
今までことごとくビーチリゾートに嫌われ続けた我々に、やっとこんな海がめぐってきました。
さすがは高級リゾート地。
ただし、ここの海も例にもれず波が高い。
沖の方に見える白波が立っている部分ではサーフィンができるほどです。
当然ビーチ際も波が高い上に砂浜がかなり急なので、波が巻いて
けっこうすごいことになっています。
KAOは浜からわずか1mくらいのところで、文字通り波に飲まれてもみくちゃにされてました。
それでも素敵な環境であることには変わりなし。
公共ビーチだけあって、周辺のレストランもちょっと高めくらいで済みました。



こんなところで1日中のんびりしていました。



HP回復。



昼間っからビールなんか飲んじゃったりして。
あー、本当に日本に帰ってから働く自信がなくなってきた…。


では恒例の、最近食った美味いものシリーズ。



フーユンハイといって、元々は中華料理だったらしいのですが、こちらに定着した料理。
店によって結構違いはあるのですが、お好み焼きとチヂミの間の子のようなオムレツ風料理。
パリッとしたところにあんがかかっていて、美味い。



チキンカレーはどこで食っても美味いが、全然辛くないです。



バビ・グリン。
店頭には豚の丸焼き(丸揚げ?)がでんと置いてあって、そのいろんな部分の肉やら
皮やらをご飯にのっけた料理。
皮なんか、ぱりっぱりです。
汁がしみたご飯が美味い。



いわゆるぶっ掛け飯。
店頭にはよく「パダン」と書いてあるのですが、それが料理名なのかこういった料理の
総称なのかはよくわかりません。



こんな風にショーケースに並んだおかずを指差して、ご飯にのっけてもらいます。
鳥の揚げ物、カレー、卵焼き、衣の付いていないコロッケみたいなものなどなど…。
店によって違う種類のものがあったりもします。
どれもこれもかなり美味い。
のせてもらう種類や品物によって値段は変わってきますが、
だいたい12000〜25000R(120〜250円)くらい。
ただこれはバリ価格でちょっと高いと思います。
他の所でなら10000Rくらいでお腹いっぱいになるかと。


さて。
当面はこれで東南アジアを離れることになります。
物価の安い国々の締めくくりとしてバリ島で2週間ほどのんびりと過ごしてきましたが、
次はいよいよオセアニアへ!
オーストラリアへ渡ります。
物価高いんだよなー。
どんな旅になることやら。

コアラ、待ってろよー!

[PON]

飛んでみました。

  • 2009/12/26(土) 15:08:32

<現在、オーストラリア・パースにいます。ふたりとも健康です。>


さて。
バリ島といえばビーチだ!
というわけで2009年12月19日、ウブドからクタという街へ移動しました。
クタのあるバリ島南部はどこの海でもいい波が立つそうで、
サーファーの楽園みたいなところです。
中でもクタは安宿や手ごろなレストランも多く、リゾートを求めてやってくる
上流階級の方々だけでなく、ボード片手に波を求めてやってくる若者が集まる街だそうな。
安宿街周辺の路地にはバーや土産物屋、旅行代理店やサーフショップなどが
ごちゃごちゃと立ち並んでいます。
おまけに人の多いこと。
空港から近いことに加え、バカンスシーズンに突入してしまったため、
クタの街には欧米人があふれかえっていました。
どうやら特にオーストラリア人が多いようです。
南半球では夏の真っ只中。
安い物価を求めて、一番近い東南アジアの国であるインドネシアへ脱出する
オーストラリア人がたくさんいるんだとか。

まずは宿探し。
初日は1泊88000R(900円弱)のAccomodation Puri Agungというところに落ち着きました。
部屋の造りや庭の感じはまずまずだったのですが、風通しが非常に悪く、
おまけにいかんせん暗い。
うっそうとした緑に囲まれている上に、電気も暗い。
夜、部屋の中で本を読めないくらい。
というわけで、翌日には宿を替えました。
いくつか見て回った結果、1泊朝食付きで80000RのLosmen Cempakaにしました。
安宿とは言え、やはりリゾート地なので若干高めです(ジョグジャカルタでは1泊40000R)。



こんな感じ。
エアコン無し水シャワーですが、部屋は比較的広く、テラスもいい感じです。
ちなみに朝食はバナナパンケーキとフルーツサラダとバリコーヒー。
目の前にコンビニ(インドネシアではサークルKばかり)があり、ちょっと歩けば
お手ごろな安食堂やレストランもあります。



目の前の中庭はこんな感じです。
ここは動物王国。
イヌ、ネコ、鳥、ウサギ、リスなどが縦横無尽に走り回っています。



神へのお供えものとして置かれたばかりのビスケットをむさぼり食うウサギ。
太るはずだわ。

そういえば、ひとつ気付いたことがあります。
ネコやイヌやウサギって、寝る時はたいてい丸まるもんだと思っていたのですが、
それは寒いからなんでしょうな。
南国のウサギは…



伸びて寝る。
南国のイヌも…



伸びて寝る。
写真は撮ってませんが、南国のネコもでろんと伸びて寝ていました。
だらしない感じ満載です。


というわけで、いざビーチへ!
宿から10分も歩けば、そこはクタビーチ!
…だったのです、がっ。
波、高っ!
しかもあんまりきれいじゃない。
波のせいか、海草だけじゃなくかなりの量のゴミも砂浜に打ち上げられていました。
うーむ。
サーフィンをする気のない我々にとっては、何のメリットも感じられない海でした。
風も相当強いので、ビーチでゴロゴロするのにも不向き。
というか、砂があたって痛いし。
しょっぱなからクタのビーチでのんびりするぞ作戦は諦めることにしました。



ただしビーチは西向きなので、夕日はめちゃくちゃきれいでした。


作戦を変更した我々は、クタから日帰りで行ける近郊のビーチへ足を運ぶことにしました。
とある日は、クタから送迎付きのツアーに参加してみました。
まぁ、ツアーと言っても我々の他にはMr.ビーン似のドイツ人だけでしたが。
グラスボート(ボートの底がガラス張りになっている)、シュノーケリング、パラセイリングが付いて、
1人250000R(2500円弱)。
結構お得なんじゃないでしょうか。
目指したのはクタから車で1時間ほどのブノアという街のビーチ。



まずはグラスボートでシュノーケリングポイントまで移動。
(写真はそこでガイドの人が潜って採ってくれたでかいヒトデ。)
シュノーケリングポイントではパンを撒き餌にして泳ぐと、魚がわらわらと集まってきました。
ダイビングのスクールもそこで行われていたのですが、比較的浅いのでちょっとがんばれば
その人らと同じくらいのところまで潜ることもできました。
ちなみに今回はライフジャケット無しだったので、かなづちのKAOは青い顔をしながら
現地ガイドの人に必死でしがみついていました。
だいぶ海水も飲んだようですが、最後の方にはなんとかひとりで泳いでました。

1時間ほどシュノーケリングを楽しんだ後は、グラスボートでなんとか島(←忘れた)へ移動。
島には野外ミニ動物園&水族館みたいなものがありました。
周囲にいるような生き物を集めたんでしょうな。



小ガメ。



中ガメ。



大ガメ…って、写真だとサイズがよくわかりませんな。
でかいです。



イグアナ。



イグアナアップ。
ふてぶてしい顔ですなぁ。
口の下にはパパイヤの食いかすがいっぱい付いてました。



何かの鳥。
ちょっとよそよそしい雰囲気。



鷹匠風。
って、ワシだけど。
やっぱり目を合わせてくれません。
鳥に嫌われてるのかなー。



あー、ヘビは目を合わせてくれるのね。
他にもコウモリやハリネズミらしき生き物もいました。

最後はスピードボート(←これがまた早いんだ)で小さな島に移動して、パラセイリング。



飛行前。



直前。
まだ余裕。



一気にハイテンション。



飛行中(KAO)。



ただいま。
いやー、楽しいですわ。これ。
安いツアーだったので飛行時間も本当に短かったですが(5分くらい)、それでも楽しかった。
機会があれば、ぜひまたやりたい。
それにしても、この内容でこの値段はお得なツアーでしたわ。
普通はパラセイリングだけで2000〜3000円くらいとられるらしい。
ガイドブックによればオーストラリアでは80ASドル(7000円ちょっと)で30分とかいうのも
あるらしい。
やってみたいなー。
まぁ、30分て若干長すぎる気がしないでもないが。

[PON]

♪おどーりおーどるなぁーら…

  • 2009/12/24(木) 21:45:49

<現在、インドネシア・クタにいます。ふたりとも健康です。>


メリークリスマスイヴ!

気付けばもう年末なんですねぇ。
正直、あまり実感がありません。
コンビニやレストランの店員がサンタの帽子をかぶっているのを見て、
そういえばもうじきクリスマスなんだなー、と思う程度です。

えーっと、実はですね。
以前日記を書くだけ書いて、うっかりアップするのを忘れていたものがありまして。
ボロブドゥール遺跡の後に見に行ったプランバナン遺跡についての日記です。
せっかくなので今さらながらですがアップしておきます。
お暇な方はご覧になっていただけるとうれしいです。
タイトル「終わりよければすべて良し。」←クリック


さて。
今回はバリ島・ウブドで観た芸能公演のお話。
前回も書いたようにここウブドは伝統芸能が盛んな地でもあります。
元々は寺院祭礼や儀式のために行われていたものを、観光客のためにショーアップした形で
いくつもの歌舞団が定期公演を行っています。
歌舞団のレベル、演奏や踊りもウブドとその周辺はバリでトップクラスだそうで、
毎晩必ずいくつもの公演が行われています。
公演の多くは19時か19時半から1時間半ほど、たいていは街の中心部から歩いていける所で
行われます。
中心部から離れた会場へは無料送迎バスが出ています。

ちなみにこれらの伝統芸能は冒頭にも書いたように元々は寺院祭礼や儀式のために
行われていたもの。
実際そのような祭礼に参加した日本人から話を聞いたのですが、とにかくものすごいそうです。
観光客のためにやるものと神にささげるものとの違いでしょうね。
魂の入り方が違うのでしょう。
トランスっぷりも半端じゃないらしく、火のついた炭を食べちゃう人までいるそうな。
一度観てみたいものですな。
ちなみにそういった祭礼はバリの正装をした者しか参加することが許されず、
また生理中の女性もダメだそうです。
ボクらが観光で見に行った寺院でも、バリ正装とまでは言わないまでも、
腰にサロンを巻かないと入らせてもらえなかったところもありましたし、
生理中の女性お断りの看板もよく見かけました。

観てみたいものはいくつもあったのですが、その中でも特に興味をそそられた
3つの舞台を観に行きました。
ざっとですが以下に紹介します。
『 』内はグループの名前、「 」内は踊りの名前ですが、どちらも詳しく説明しようとしたら
えらいことになってしまいますので、詳しく知りたい方は御自分でどうぞ。


『Trena Jenggala(トレナ・ジェンガラ)』



公演はパダン・トゥガルの寺院で行われました。



『トレナ・ジェンガラ』は「ケチャ」の完全版を演じることで有名なグループです。
「ケチャ」とはモンキーダンスとも呼ばれる男性合唱劇。
松明の火を囲んで白黒の格子柄の腰巻を着けただけの男性が輪になり、
「チャッチャッ」とか「チョッチョッ」とサルの鳴き声を真似し、複雑なリズムをダイナミックに
合唱します。



(写真が暗くて申し訳ない。)
普通こういった伝統舞踊は鉄琴や木琴の親戚のような楽器を中心としたガムラン演奏と
共に進行するのですが、この「ケチャ」ではその代わりに男声合唱が用いられるわけです。
これ、かなりおもしろいです。
しかもすごい耳に残る。
宿に帰ってからもふたりでアホみたいにケチャケチャ言ってました。



2人の少女がトランス状態になって踊る「サンヒャン・ドゥダリ」という、
いわゆるトランス・ダンス。
踊り終わった時は気絶したようになっていましたが、実際トランス状態になっていたかどうかは
よくわかりません。



これもトランス状態で踊られる「サンヒャン・ジャラン」。



いきなり火の粉を蹴散らして踊りだしたので、驚いてしまいました。
トランス状態だから熱くない、ということなのでしょう。
踊り終わった後はしばらく放心したように立ち上がれませんでした。


『Tirta Sari(ティルタ・サリ)』



バレルン・ステージというところで行われたのですが、感情の雰囲気としては抜群でした。



「プスパ・メカール」という歓迎の踊りです。



バリ舞踊の代名詞と言えるほどよく知られるようになったレゴン舞踊の一つ「レゴン・
ラッサム」です。



男性が女踊りの衣装を着て、トロンボンという楽器を演奏しながら踊る「クビャール・
トロンボン」です。
…って、ここまでなぜ若干投げやりな説明かと言いますと、正直期待はずれだったのです。
3つの中では最後に見に行ったのですが、世界各地での公演経験があり、
世界で最も有名なバリ歌舞団と言われるほど、前評判としてはこの『ティルタ・サリ』が一番高く、
またチケットも一番高かったのです(他の2つは75000R、これは100000R)。
この後に紹介する『スラマ・ラティ』が本当に素晴らしかったので、
大いに期待していたのですが…それほどでも。
期待が大きすぎましたかね。
演目数は一番多く、『スラマ・ラティ』と全く同じものもあったのですが、こちらの方が
だいぶ見劣りする感じでした。
踊りに合わせて奏でられるガムラン演奏も、残念ながら向こうの方が数段上。
うーむ。



中でもこの「バロン」という踊りが曲者でして。
百獣の王であり、森に代表される力の象徴でもあるバロンのお話なのですが…



猿の惑星みたいなのが出てきたり…



キャプテン・クックみたいなのが出てきたり…。
ピエロみたいなのもいましたな。
みんな踊りながら歌ったりするのですが、ミュージカルというよりは
小学生の学芸会みたいでした。
…酷評しすぎだろうか。
関係者に怒られるかな。
みなさん、『ティルタ・サリ』をよろしく。←既に遅い感じ?


『Serama Ratih(スラマ・ラティ)』

公演はクトゥ村寺院の建物の中で行われました。
見た中では唯一の屋内公演です。
ちなみにボクはこのステージに立ちました。
なぜかと言うと、公演前に受付の人にトイレの場所を尋ね、手招きされるがままついて行くと、
なんとステージを上がって舞台裏にあるトイレへ。
日本広しと言えど、『スラマ・ラティ』のステージに立った日本人はそういないのでは。
だから何って?
いや、別に。
話がそれましたな。
『スラマ・ラティ』は天才的な「バリス」の踊り手であるA.A.アノム・プトラ氏が率いるグループで、
芸術大学の卒業生と教授がそのメンバーの中心だそうです。



「ペンデット」という歓迎の踊りで、通称花まき踊りと呼ばれるように、
花びらをまきながら踊ります。
このグループの人たちだけではないのですが、みんなほとんどまばたきをしないで踊ります。
こっちが心配になるほど開きっぱなしです。
しかも目が合うとそらせてくれないことも多いので、結構怖かったりして。
(写真には5人しか写っていないけど)6人の女性によって演じられたのですが、
手や足の動きはもちろんのこと、指や目の動きまで一緒でした。
すげぇ。
とにかく華やかで楽しいダンスでした。



で、この人がリーダーのアノムさん。
「バリス」とは成年男子の戦士の踊りで、バリ島独特のあでやかな原色の布が、
踊りの動きによってなびくように何枚も重ねられています。
…この人、すごいっす。
背筋がぞくぞくしました。
見る前は、意味もよくわからない他国の伝統舞踊なんか見ておもしろいのかなー、
なんて思っていましたが…とんでもない。
素晴らしいのひと言。
ガイドブックに「彼にしか踊ることができない迫力のあるパフォーマンス」などと
書いてありましたが…納得です。
彼が天才と言われる意味がわかりました。



これもアノムさん。



で、これもアノムさん。
踊りだけで3つの役を演じ分けていましたが、どれも素晴らしいものでした。

『スラマ・ラティ』のすごいところはアノムさんだけではありません。
写真には残っていませんが、女性2人によって演じられる「レゴン・ジョボック」という
レゴン舞踊も素晴らしい。



ガムラン演奏も本当に素晴らしいものでした。
楽器だけでの演奏もあったのですが、圧巻のひと言。
屋内だったので、音の響きもよかったのだと思います。
ガムランについてもいろいろ書きたいことはあるのですが(2台1組でペアになって
いるのだが調律が異なっていることとか、2台で1音1音交互に演奏することによって
ものすごく早い演奏を可能にしていることとか)、それを書き出すともうとんでもなく
長くなってしまうので、知りたい人は自分で調べて下さい。
彼らの演奏は技術もさることながら(早弾きとかすごかった)、
みんな本当に楽しそうなんです。
見ているこっちまで楽しくなります。
時折スティックを回してみたり、楽器を持ち上げてみたり。
エンターテインメント性抜群でした。
自分たちも楽しむことによって客にも楽しんでもらおう、という姿勢が感じられました。
アノムさんも踊っている最中に客席の人を呼んで握手したりしてました(KAOも
握手したのだが、写真間に合わず)。
最後にはバリ人がよくそうしているように、観客全員の耳に花を付けてくれました。



こんな感じで。

[PON]

散歩日記。

  • 2009/12/21(月) 22:43:13

<現在、インドネシア・クタにいます。ふたりとも健康です。>


バリ島・ウブドは緑に囲まれた芸術と伝統芸能の中心地です。
インドネシアはその9割近くがイスラム教なのに対し、バリ島の人々の実に9割が
バリ・ヒンドゥー教です。
バリ・ヒンドゥー教では本来の三大神シヴァ・ヴィシュヌ・ブラフマの上に
サンヒャン・ウィディという最高神が存在するという、独特のスタイルです。
これは島に元々あった自然信仰との融合で生まれた神とされているそうで、
この島が「神々の島」と称されるのもうなずけます。
バリ島の人々は日々神を敬うことを忘れず、生活にはヒンドゥー教が密着しています。
どの家にも神を祭る祭壇のようなものがあり、家の前には1日に何度も
お供え物や花が置かれます
少し街を歩くだけで素晴らしいヒンドゥー教の寺院を目にすることもできます。
ここウブドを訪れて、そのまま住み着いてしまう外国人(日本人含む)が多い理由も
わかるような気がします。

ボクらはそんなウブドにやって来て、散歩や観光をしたり、伝統芸能の舞台を
見に行ったりしながら、貧乏バックパッカーらしからぬ毎日を過ごしています。


とある日はバリ島内の見所をいくつか回るツアーに参加してみました。
陽気なバリ人ドライバーとオーストラリア人のおばちゃん、そしてボクら2人の
計4人で9時間ほどのドライブです。



タマン・アユン寺院です。
インドネシアにあるヒンドゥー教の寺院では、こんな割れ門みたいなものをよく見かけます。



ほとんどのヒンドゥー教の寺院には立ち入ることができないのですが、
低い外壁の外側から中を見ることができるようになっていました。



これはブラタン湖に浮かぶウルン・ダヌ・ブラタン寺院です。
高原にあるので、下界とはうって変わって涼しいところでした。



ジャティルウィ村に広がるライステラスです。
バリでは島のあちこちでこのような棚田を見ることができます。
驚くような急勾配のところにもあったりします。
見る方にしてみれば美しいのひと言なのですが、実際農作業をしている人にとっては
たまったもんじゃないんでしょうね。
トラクターとか使えないわけだし。



バリ島で一番美しいといわれているタナロット寺院です。
本当はここで見る夕日がその日のハイライトだったのですが…
残念ながら日没前に厚い雲に覆われて、念願は叶いませんでした。
神に選ばれた地とまで言われているこの寺院、神にだけでなくすごい数の観光客にも
選ばれたようで、とにかく人だらけでした。
ここはなぜか中国人観光客の割合が異常に高い。
大げさじゃなくて、8割くらいは中国人だったと思います。


とある日はウブド周辺を徒歩で散歩してみました。
この日はウブドからいくつかの村を通り抜け、スバリ村というところまで歩いてみました。
全部で3、4時間くらいかな。

ウブド発祥の地といわれているグヌン・ルバ寺院がスタート地点。



こんな景色を見ながらうっそうとした森の中を歩いていくと…



こんなところに出ました。
さわやかな風が…全然吹いていない上、日陰もほとんどなくなったおかげで、
危うく干からびるところでした。

のんびり歩いていると普段は通り過ぎてしまうであろう、いろんなものを
目にすることができました。



これは…花ですかね。
派手な実のようにも見えますが、花だと思います。



道端にぽつんと建っていた店の前に座って、卵型の木に絵を描いているおっちゃんがいました。
以前日本人の弟子がいたことがあったそうで、その女性が帰国してから書いた雑誌の記事を
うれしそうに見せてくれました。



KAOが気に入って買った絵で、以前紹介した『ラーマヤナ』をモチーフにしたものです。
ウブドなどにある観光客向けのお土産屋用に描いているようで、ここでは原産地価格(?)で
安く売ってもらうことができました(35000R)。
何よりもこんな辺鄙な所で頑張っているおっちゃんから買ってあげたかったそうです。
非常に細かい作業を得意とするようで、この絵も葉書よりふた周りくらい小さい紙に
描かれています。



美しいライステラスもたくさん見かけました。
ちなみに普通インドネシアでは年に3回収穫できるそうです。
忙しいですな。



ピース。


とある日はレンタルバイクを借りて、ウブド近郊の遺跡巡りをしてみました。
バイクと言ってもスクーターなのですが、(たぶん)125ccなので結構パワーがあります。
ちなみに一応日本で国際免許証を取得してきたのですが、提示などは求められませんでした。
たぶん無免でも問題なかろうかと思います(事故とか起こさなければ)。
加えて言えば、(本当はダメなんだろうけど)ノーヘルでも全然咎められません。
警察署の前を通った時も、警察の人がにこやかに手を振ってあいさつしてくれましたから。



ゴア・ガジャという古い石窟寺院です。
迫力ありますな。
中にはヒンドゥーの神々が祀られていました。



女神が並んだ沐浴場。



そういえば、体に蛇を巻きつけた女性が踊っているところを撮影していました。
新しい映画でしょうか。

次の遺跡へ行こうと思っていたところ、寺の人が歩いて行ける近道があるというので
そちらへ行ってみたのですが…
これがまた全然近道じゃなくて。
近道じゃないどころか、えらいアップダウンの激しい山道で。
しかも前日のスコールのせいでぬかるんでるし。
するとどこからともなく、1人の若いインドネシア人らいしき女性が。
こっちに洞窟があるから案内するといいながら、勝手にボクらを先導し始めました。
こんなところに洞窟があると知らなかった我々は、ちょっと見てみたいとは思ったものの、
このままではガイド料が発生してしまうであろうから、断って自分たちで探してみようかとも
思ったのですが…
これがまたすごい道で。
ほとんどロッククライミングです。
おまけに滑るし。



こんなところや…(←足滑らせて落ちたら間違いなく大怪我)



こんなところを汗だくになりながら必死で着いていくと…
(ちなみにこの辺は写真を撮るくらいの余裕がある場所。必死の時はそんな余裕無し。)



非常に美しい渓流に出ました。



上からは見えないような所に石窟がありました。
彼女の話だと、瞑想をするための場所だそうです。



入り口がいくつかあるのが見えますかねー。
こちらは中にヒンドゥー教の神々を祀ってあるそうです。



結局30分以上こんなところを歩き回りました。
『地球の歩き方』とかにも一切そんな記事はないし、日本人観光客でここに
来たことある人なんてほとんどいないんじゃなかろうか。
で、元の場所に戻ってくると、案の定ガイド料の話になりました。
もちろん無料ではないだろうことはボクらもわかっていましたし、すごいものを
見ることもできたので払うつもりでした。
ただ相場が全然わからないので、まずは少なめに30000Rくらい渡してみました。
すると何だこれはという顔をして、2人で200000Rを要求してきました。
…高っ。
いくらなんでも高いとは思ったのですが、事前に交渉しなかった我々の落ち度もあるので、
とりあえず財布に入っていた全財産150000Rにしてもらいました(本当は別に持っていた)。
うーむ。
いいものを見ることはできたのですが、ちょっと釈然としない感が残りました。



イエ・プル遺跡。
ばかでかいレリーフにはヒンドゥーの神々が刻まれていました。



ティルタ・エンプル寺院です。
ティルタ・エンプルとは「聖なる泉」という意味です。
バリ・ヒンドゥー教は古来からあった水の精霊信仰に、ヒンドゥー教と仏教が融合されて
現在の形となったものと考えられており、このティルタ・エンプルも信仰対象だった泉に
寺院を建立したものと考えられているそうです。
写真のような境内にあった泉の底からは、きれいな水がこんこんと湧き出ていました。



沐浴場では水を浴びる人々。



この人はただ足を洗っているだけ。



あは〜ん。



ヒンドゥー教の聖域であるグヌン・カウィ。
高さ7mにも及ぶダイナミックな墓碑が並んでいました。
ただ、これを見るためにものすごーく長い階段を下りました。
で、当然帰りはものすごーく長い階段を上ったわけなんですが、上りきったあたりで…



スコール。
土産物屋の軒先でジュース飲みながら1時間近く雨宿り。
帰りも何度か雨に降られながら、宿まで帰ってきました。
でもバイクで走るのって気持ちいいですねぇ。
またどこかで借りよっと。

おまけ。



宿の前のテラスが暗いので、ヘッドライトを装着して日記を書く女。
怪しすぎる。
以上。

[PON]

(ちょっと高いけど)いい宿見ーつけた。

  • 2009/12/17(木) 20:24:17

<現在、インドネシア・ウブドにいます。ふたりとも健康です。>


2009年12月12日、ジャワ島からバリ島への移動を開始しました。
ここでちょっとしたトラブルが。
本来なら今いるチェモロ・ラワンから長距離バスの通るプロボリンゴという所まで
送ってくれる車が迎えに来るはずだったのですが、ホテルのフロントに連絡があり、
車の故障で迎えに来られないので、公共のバスでプロボリンゴまで来てほしい、
とのことでした。
ボクらはジョグジャカルタ〜チェモロ・ラワンで1泊〜ブロモ山で朝日〜チェモロ・ラワン〜
プロボリンゴ〜バリ島というホテル付きのツアーをジョグジャカルタの旅行会社で
申し込んでおり、当然チェモロ・ラワンからプロボリンゴまでの移動代は含まれているので、
公共のバスを使ったらどうなるのかなーと思っていたら、
どうやらその料金は払わなくてよいとのこと。
まぁ、どんな手段であれちゃんとバリ島まで着ければ問題ないと思っていたのですが…。
これが問題大ありで。

とあるプロボリンゴの旅行会社の前で降ろされました。
どうやらここからバリ島行きのバスが出るようです。
するとバスの運転手が金を払えと言ってきました。
待て待て待て待て。
話が違うではないか。
金を払う必要はないと聞いているとこちらが言っても、ちゃんと金を払えと言ってくる。
金はすべて支払済みだと言っても、バスに乗ったんだから金を払うのは当然だろうと
言い出す始末。
いや、そりゃそうなんだけど。
で、自分だけ旅行会社に入っていって、バスの運転手が金払えって言ってるんだけど、
ということを伝えると、払う必要はないと。
そのことをバスの運転手に伝えると、さっさと金を払えと。
なんか話が食い違ってるなーと思いつつ、直接旅行会社の人と話してくれというと、
バスの運転手はオマエが話してちゃんと金を出させろと言ってくる。
旅行会社の人にも運転手と話してくれと言っても、面倒に巻き込まれたくないらしく、
動く気ゼロ。
どういうこっちゃ。
状況から推察するに、ボクらがツアーを申し込んだ旅行会社をA、今いる旅行会社をBとすると、
どうやらジョグジャカルタ〜チェモロ・ラワン〜プロボリンゴの行程の担当がA、
プロボリンゴ〜バリ島の行程の担当がBで、送迎をしなかったチェモロ・ラワン〜プロボリンゴの
ところはAの担当だったはずですが、この話がBには伝わっていなかったようなのです。
ということは、バスに金を払うべきはA。
ところがここはB旅行会社。
だからBの人はそんなこと知らん、ということになるわけです。
うーむ。
そのうちボクも運転手もケンカ腰になってきて、じゃあ警察に行こうという話にまで
なりました。
こっちも自分に非がないことはわかっていたので、行ってやろうじゃねぇかなどと
しばらくそこでやりあっていたのですが、やっと旅行会社Bの人が重い腰を上げました。
表に出てきて、運転手にAの電話番号を教えているようでした。
運転手は電話に向かって怒鳴りつけていましたが、その後AとBの間でも
話がまとまったようで、Bの人が運転手に金を払っていました。
たぶんAが払うべき金を立て替えたのでしょう。
運転手はバスに乗って去っていきました。
まったく、もう。
…って、ややこしい話でしたけど、伝わりました?


いろいろありましたが、無事バリ島行きのバスに乗ることができました。
夜中にたたき起こされてジャワ島〜バリ島間のフェリーにバスごと乗り
(起こされる必要あったのか?)、早朝にデンパサールという町に到着。
着いたバスターミナルから目的地ウブドへ直接行くバスはないようだったので、
ベモと呼ばれるミニバス(と言ってもワゴン車に毛が生えたような車)をチャーターして、
無事ウブドに到着しました。

モンキーフォレスト通り付近に宿が林立しているということを調べていたので、
その通りで降ろしてくれという風に伝えていたら…
モンキーフォレストの前で降ろされました。
文字通り、野生のサルが住む森です。
住む森ですっていうか、森から自由に出歩いたサルがそこらじゅうをうろうろしていました。
KAOの小さいリュックを普通にひったくろうとして、KAOとケンカしてました。

まずは恒例の宿探し。
さすがに日本でも有名な観光地というだけあって、いくら安宿街と言えども
結構いいお値段の宿ばかり。
いくつか見て回って、ALAMANDA ACCOMODATIONというところに決めました。
朝食付きで130000R。
ジョグジャカルタで40000Rの部屋に泊まっていた我々にとっては、かなりの高額になります。
でも…いいとこなんです。



門をくぐるとこんな感じ。
いかにもバリっぽいですねー、ってどんなのがバリっぽいかよくわかんないけど。



2階にある部屋は(ボクらに似合わず)お洒落な感じで、めっちゃ広い。
ついでに言えば、トイレ兼シャワールームも無駄に広い。
ラオスのビエンチャンで泊まった部屋くらいの広さがありました。



部屋の前のテラスはこんな感じ。
日当たりも良くて、庭には緑や花々がいっぱい。
ヒンドゥー系の小物もいっぱい。
バリコーヒーや紅茶も飲み放題。
素晴らしい。
何より宿のおばちゃんがすっごいいい人で。
値引き交渉にも快く応じてくれました(元々は150000R)。



早朝に到着したので、この日の分の朝食もわがままを言って作ってもらいました。
美味いパンケーキでした。

…が、強いて言えば水がしょっちゅう出なくなるのと水の出がすこぶる悪いのが難点です。
毎日洗濯をせねばならぬ我々にとって、水の出が悪いのは致命的。
あと、やっぱりちょっと高い。
というわけで、この日は散歩を兼ねてもっと安い宿探し。
いくつか見せてもらって、見つけたのがKUBU SARENという宿。
朝食付きで1泊100000Rのところを、連泊を条件に90000Rにしてもらいました。
翌朝には早速移動。



2階に上がると広いテラス。
通りに面しているので多少騒がしい感じですが、風が吹き抜け気持ちがいい。
入り口が大きな窓を兼ねているので、中も非常に明るい感じです。



外はレンガ造り風、中は竹造り風です。
前日泊まった部屋よりは少し狭いですが、我々には十分すぎるほどの広さです。
もちろんホットシャワー付き。



これ、建物の2階なのですが、テラスの前が庭みたいになっています。



午後にはいつもネコが昼寝にやってきます。



朝ごはんのパンケーキも美味い(インドネシアの朝食の定番はパンケーキなんだろうか)。
現地の人に聞いたところによると、この界隈でこの値段は最安値クラスだそうです。
ただ、このクラスの宿でもバスタオル無しってあたりが安宿であることを物語っています。

いつも怪しげな安宿を泊まり歩いているので、こんな風に宿自慢っぽい日記を書くのなんて
そうあることではあるまい。
貴重な日記ですよ。

[PON]