融通きかないったらありゃしない。

  • 2010/02/12(金) 22:37:38

<現在、タイ・バンコクにいます。ふたりとも健康です。>


2泊してアオラキを満喫した後、2010年2月8日にはレイク・テカポに戻って1泊、
翌9日にはこのニュージーランド一周の旅のゴール地点であるクライストチャーチ
Christchurchへと移動しました。
宿はChristchurch City Central YHAというユースホステル。
ここがニュージーランド最後の宿となります。
名前の通り、宿は街のど真ん中。



すぐ近くにクライストチャーチ大聖堂がありました。
手前に見える電線は市内を走っているトラム(市電みたいなやつ)のものです。
以上、クライストチャーチの観光おしまい。
…だって、あんまり見たいようなもの無かったんだもん。
正直言えば、大聖堂も買い物に行く途中にたまたまあったので、外から眺めただけです。
2泊して、ニュージーランドの全行程終了。


というわけで、2010年2月11日、1ヵ月半にも渡って旅を続けてきたオセアニア
(といってもオーストラリアとニュージーランドだけだけど)を離れる日がやって来ました。
朝3時前に起きて、クライストチャーチ国際空港へ。
まずはPacific Blueという航空会社の飛行機でオーストラリアのメルボルンに飛びます。
1人174NZD、11000円弱。
安ーいとか思っていたら、最後の最後で出国税として25NZDずつとられました。

7時(ニュージーランド時間)にクライストチャーチを発ち、4時間弱のフライトで8時40分
(オーストラリア時間)にメルボルンに到着。
メルボルンからバンコクまでは我らバックパッカーの味方、格安航空会社Jet Starの
直行便があります。
1人324AUDで27000円弱、9時間半のフライトならまぁまぁの値段でしょうか。
14時35分発のフライトだったので豪快に時間を余していると、さらに遅れて16時発に。
待合室で本読んだり寝たりしながら時間をつぶし、やっとチェックインとなったわけですが、
ここで問題が。

バンコクへ飛ぶんだったらリターンチケットか第三国へ出国するチケットが無いと、
飛行機に乗せるわけにはいかないと言うではありませんか。
確かに現在日本国籍保持者の場合、そういったチケットを持っていない人は事前にビザを
取得していなければならないと、建前上はなっています。
が、それはあくまでも建前上で、実際タイ入国時にそれを咎められることはまずありません。
もちろんこの時点でボクらはタイのビザなんて取得していません。
ビザ無しでも大丈夫だよ!ってことを主張しても、Jet Star職員は無理だとの一点張り。
むむむ。
ボクらとしてはここで飛行機に乗せてもらえなければ話にならないので、
急遽ネットで検索してタイから出国するチケットを買うことにしました。
タイの後はミャンマーに行くことを決めていたので、2010年2月21日にバンコクから
ミャンマーの首都ヤンゴンYangonへ飛ぶチケットをAir Asiaで買いました。
本当はバンコクで適当にのんびりしながら、安いチケットを探そうと思っていたのに…。
取得したeチケットをAir Asiaのカウンターでプリントアウトしてもらい、これでどうだ!の勢いで
Jet Starの職員に見せると、やっと搭乗券を発行してくれました。
なんだか悔しい感じですが、先の予定が決まっていないとだらだらしてしまう我々にとっては、
きちんと次の行程が決まっていた方がいいのかもしれません。
…と、思うことにしました。
バンコクに着いてから他の旅行者に聞いた話だと、メルボルン経由だった人は同じ目にあって
チケットを買わされたそうですが、例えばパース経由だった人は全く咎められなかったそうです。
なんか理不尽さを感じる…。

とまぁ、ひと悶着はありましたが、やっと16時(オーストラリア時間)にメルボルンを出発…
と思ったら、離陸直前になってものすごい雨と風。
停まっている飛行機がぐわんぐわん揺れて、雷鳴りまくりでした。
結局さらに30分ほど遅れて離陸。
9時間半ほどのフライトで22時頃(タイ時間)、バンコクの空港に到着。
長かったー。
ちなみに入国審査ではリターンチケットの話など、一切出ませんでした。
やっぱりね。


というわけで、3度目のタイ・バンコク!
ただいまー!
帰ってきましたよー!
この旅の出発時点ということもあって、やっと帰ってきたーという感じが強いです。
アウェーじゃなくて、ホームって感じですね。
去年の9月に来た時は、初めての長期旅行だし、初めての国だし、タイ人はいっぱいいるし、
欧米人もいっぱいいるし、言葉はよくわかんないし…。
とにかくあの時は楽しめる心の余裕なんて無く、不安とか怖いとかいった感情が
先行していましたが、3度目となりゃ慣れたもんです。
へそで茶でも沸かしてやろうかってな勢いです。←なんか違う
…って、仮にも世界一周を企んでいるというのに、出発から5ヶ月以上も経って、
スタート地点に戻ってきているってどうなんだろう。
…ま、いいか。
とりあえずここからはユーラシア大陸を西へ西へ!
Go West!
ヨーロッパ(もしくはアフリカ)目指して、レッツゴーです。
ま、またインド辺りでつかまると思いますが。

[PON]

シリトリ。

  • 2010/02/10(水) 12:48:22

<現在、ニュージーランド・クライストチャーチにいます。ふたりとも健康です。>


さて。
レイク・テカポで1泊した我々は2010年2月6日、ニュージーランドで行ってみたかった場所の
ひとつであるアオラキ/マウント・クックAoraki/Mount Cookへと移動することにしました。
アオラキとは「雲を突き抜ける山」という意味のマオリ語で、一般的に英語名のマウント・
クックと併記されます。
オーストラリアでエアーズロックをウルルと呼ぶのと一緒ですな。
ニュージーランドの最高峰で標高は3754m、日本の最高峰・富士山とほとんど一緒ですね。



テカポ湖の朝焼けを見ながら移動の準備をし、前日レセプションで予約したCook Connection
(往復で55NZD)というバス、というかワゴン車に乗って、いざアオラキ/マウント・クックへ。
…「アオラキ/マウント・クック」って長いので、以降アオラキと表記します。



例によってこっちのバスはただ目的地へ連れて行ってくれるだけではなく、
移動中解説をしてくれたり、ちょこちょこ見どころに停まってくれたりもします。
まぁ、今回に限ってはどこに停まってもアオラキと湖という構図でしたが。
ちなみに雪を頂いた高い山がアオラキで手前がプカキ湖Lake Pukakiです。

いつぞやの日記にも書きましたが、ここアオラキ/マウント・クック国立公園は、ウエストランド、
フィヨルドランド、マウント・アスパイアリングの3つの国立公園と共に、『テ・ワヒポウナム
Te Wahipounamu〜南西ニュージーランド』として世界遺産に登録されています。
これまたいつぞやの日記にも書きましたが、離れた場所にある3つの国立公園を訪れたのに、
行った世界遺産の数は1個としかカウントされない!
なんかくやしい!
…と騒いでも増えないので、3度目ですが16個目の世界遺産です。

というわけで、やって来ましたアオラキ…のふもとにあるアオラキビレッジ。



宿はこれぞ山小屋感全開といった感じのMt.Cook YHAというユースホステル。
アオラキビレッジは氷河によってできた谷にあるので、周囲はまるっと山だらけです。
奥の雪をかぶった山は標高3157mのマウント・セフトンMt.Seftonです。
いやぁ、本当に美しい。

アオラキを見ながら歩きたい!という野望の元、我々はこんな山奥までやって来ました。
この周辺には周囲の高い山並みや氷河を眺めながら歩くための、いくつかのウォーキング
トラックが整備されています。
アオラキに着いたこの日はひっじょーに天気が良かったので、さっそくその一つを
歩いてみることにしました。
ちなみに。
ガイドブックによれば…「ここは年平均降水量4000mm、降水日数149日という不安定な
気象のため、アオラキ/マウント・クックの勇姿をはっきりと見るには運が必要」とのこと。
…ばりっばり見えるんですけど。
ミルフォードサウンドといい、ここアオラキといい、晴れるはずのないところでの晴天が
続きます。
やっと神様も我々の日頃の行いを認めたというところでしょうか。
よっしゃよっしゃ。

この日歩くことにしたのはレッド・ターンズ・トラックRed Tarns Track。



吊り橋を渡った先に待っていたのは…



ひたすら上り坂。
きちー。
往復2時間ということだったので、ちょっと散歩にはちょうどいいだろうくらいの気持ちで
歩き始めたのですが…甘かった。



こんなところも。
完全に登山でした。
テカポの宿で知り合った台湾とマレーシアの女性2人組と一緒に登ったのですが、
全員終始無言でした。
しゃべる余裕なし。
そしてひぃこら言いながら1時間ほど登りつめると…



おぉ、素晴らしい景色。
アオラキとマウント・セフトンを一望することができました。
ちなみに手前のはるか下の方に見える建物の辺りが宿で、そこから登ってきました。
そりゃ、疲れるはずだわ。



日差しは強いですが、吹いてくる風が冷たくて気持ちいい。



みんなで記念撮影。
マレーシア人の女性(一番左)も中国系の人だったので2人は中国語で話していたようですが、
中国人ではない2人が中国語で仲良く話している光景は、何だか見ていて不思議な感じが
しました。

この日は夜も天気が良く、テカポと同じくらいすごい星空を見ることができました。


さて、その翌日。
この日は朝からトランピング。
ケア・ポイント・ウォークKea Point Walkとフッカー・ヴァレー・トラックHooker Valley Track
という2つのウォーキングトラックをはしごすることにしました。
前者が往復2時間くらい、後者が4時間くらいとのことだったので、この2つを合わせれば、
まぁいい感じなんじゃないかということで
まずはケア・ポイント・ウォーク。



基本的にはこんななだらかな道をてくてくと歩きます。



New Zealand Falconというハヤブサの仲間じゃないかと思います(うそかも)。
この日は他にもKeaという鳥や野ウサギ、ネズミっぽい生き物など、ちょいちょい動物に
出会いました。



このトラックのゴールにはミュラー湖Lake Muellerという氷河湖があります。
手前に見える砂利の山はモレーンといって、ミューラー氷河によって運ばれた堆積物です。
見ての通りこの日は曇っていましたが、アオラキははっきりと見ることができました。

ケア・ポイント・ウォークを途中まで引き返し、次はフッカー・ヴァレー・トラックへレッツゴー。

自分達も含め、途中で会う人は軽いハイキング的な服装と持ち物だったのですが、
こんな一団に会いました。



すんげー重装備。
ヘルメットとか長ーいロープとか背負ってるし。
本格的な山登りなんでしょうな。
アオラキにでも登るんでしょうか。



吊り橋をいくつか渡り…



草原やら岩山やらを越えていくと…



辿り着いたのはフッカー湖という氷河湖。
砂を被っていますが、湖に浮いているのは氷河から崩れ落ちた氷です。



こんな感じで氷河のかけらがいっぱい浮いています。



今までで一番近くにアオラキを見ることができました。
かっこいいですなぁ。
下の方には氷河の断面が見えています。

ここで昼飯を食い、同じ道をまたてくてくと歩いて帰ります。
この日はのーんびり歩いたので、普通は6時間程度で歩けるらしい道のりを、
結局7時間半もかけて歩きました。
…疲れた。
しかも宿に辿り着いてから振り返ってみると…



晴れてるし。

以上、アオラキでのトランピングでした。
ボクらはニュージーランドでいくつかのトランピングコースを歩いてみました。
あくまでも歩いた中での話しですが、ボク個人としては天候には恵まれなかったものの、
トンガリロ・アルパイン・クロッシングが一番良かったです。
KAOはティアナウで歩いたケプラー・トラックの一部が一番良かったようです。
まだまだ歩いてみたいトラックはたくさんあるので、いつかチャレンジしてみたいなぁ。

ちなみに。
ガイドブックによれば、夏であるこの時期、アオラキ周辺にはマウント・クック・リリーや
ルピナスといった美しい花々が咲き誇っており、歩く人々の目を楽しませてくれるらしい
のですが、実はあんまり覚えていません。
なぜかと言うと。
全行程、暇つぶしに始めたシリトリにふたりして夢中になっていたからです。
しかも「いかにして懐かしい単語を出して相手を感心させるか」ということに全神経を
注いでいたので、「風景を見る」というトランピングにとって重要な要素をおろそかに
しまくりでした。
「た、た、た…たのきんトリオ!」
「か、か、か…カックラキン大放送!」
「う、う、う…うしろ髪ひかれ隊!」
(わからない人は着いて来なくていいです。)
途中から「る」で始まる単語が出尽くしてしまい、「る」で終わる単語は禁止ワードに
なったほどです。
って、7時間半もやり続ければ、そりゃなくなるわな。
というわけで、花が咲いていたのは覚えていますが、そんな珍しい花があったか
どうかまでは覚えちゃいません。
みなさん、シリトリはほどほどに。


[PON]

ギネス級。

  • 2010/02/09(火) 18:57:43

<現在、ニュージーランド・クライストチャーチにいます。ふたりとも健康です。>


ダニーデンで1泊した我々は2010年2月5日、次なる街であるレイク・テカポへと向かいました。
まず最初に寄ったのは、ダニーデンの郊外にあるボルドウィンBaldwinストリート。



前方がすんごい坂になってるの、わかりますかねー。
ここはギネスブックにも載っている、世界で最も角度がきつい坂道なのです。



沿道に建つ家もこんな感じ。
なしてこんなところに好き好んで家なんか建てちゃったんでしょうね。
アホなんですかね。←失礼



実際登ってみると、こんなところ舗装して道路にしちゃうなんてバカなんじゃないかと
呆れてしまいます。←重ね重ね失礼
車とか自転車のブレーキ壊れたら、間違いなく死ねると思います。
出掛けに忘れ物とかしても、徒歩だったら絶対取りに戻らない自信あります。



坂の途中にあった「世界一急なところにあるパブ」。
貸し家になってました。
当たり前だっつーの。
わざわざそんな店に歩いて飲みに行きたくないし。
酔っぱらって帰る客にもけが人が続出したに違いない。


バスが次に寄ったのはモエラキ・ボルダーMoeraki Bouldersというところです。



不思議な光景ですなぁ。
この海岸地帯には直径1m以上、重さ2トンほどの奇妙な球形の岩がごろごろ転がっています。
えーっと…様々な理由によりこんな岩ができたそうな。←説明がめんどくさい



岩を割って出てきた風。


とある街角で見かけた光景。
家の前の木が刈り込まれて、こんなことになっていました。



世の中には暇な人がいるもんですな。


しばらく走ると、素晴らしい風景が目に飛び込んできました。



プカキ湖Lake Pukakiとサザンアルプス山脈です。
真ん中に見えるとがった山がニュージーランド最高峰アオラキ/マウント・クックAoraki/
Mount Cookです。
ちょっとこの景色にはしびれました。
山々の美しさと湖の美しさ。
写真で十分に表現できているかわかりませんが、プカキ湖は青にミルクを混ぜたような
色をしています。
しばし呆然としながら、この風景を眺めていました。


というわけで、この日の目的地レイク・テカポLake Tekapoに到着。
その名の通り、テカポ湖畔に位置する小さな街です。
宿はLake Tekapo YHAという山小屋風のユースホステル。



宿の窓からはテカポ湖とサザンアルプスを眺めることができます。
またこの周辺はニュージーランドの中でも最も星がきれいに見える場所として
知られています。
じゃあ、いっちょ星でも眺めてやろうと思って夜9時頃外に出てみると…まだ明るい。
10時頃外に出てみると…まだ薄ぼんやりと明るい。
さすがは高緯度の夏。
11時頃外に出てみると、(やっと)満天の星空。
天の川も見えました。
オリオン座の周りにもあんなに星があるんですねぇ。
今まで見た中でも3本の指に入るほどの美しい星空でした。

ちなみに。
南半球で見る星座は、日本で見るのとは逆さまに見えます。
例えばオリオン座の三つ星の下に見える小さな三つ星は、南半球では上に見えるんです。
もう一つ、ちなみに。
北半球から見える星にとっての北極星に相当する、いわゆる南極星は存在しません。
ただし北斗七星やカシオペア座から北極星を見つけるような感じで、南十字星から
だいたいの南天の中心を推測することはできます。
以上、星の豆知識でした。

[PON]

生キーウィ。

  • 2010/02/08(月) 17:24:49

<現在、ニュージーランド・レイク・テカポにいます。ふたりとも健康です。>


2010年2月2日にはティアナウからボクらのお気に入りの街となったクイーンズタウンへと戻り、
翌3日は特に予定が無かったので、ちょっと街をぶらぶらした後、Kiwi&Birdlife Parkに行って
みました。
お目当てはもちろん、ニュージーランドを代表する鳥であるキーウィKiwiです。
ニュージーランド人をキーウィという愛称で呼ぶのもこの鳥に由来します。
入場料は1人35NZDと少し高めですが、この施設は本来傷ついた鳥の保護や貴重な種の
育成を目的に造られたものなので、まぁ、仕方ないでしょう。
正直言えば、こっちの方が手厚く保護してもらいたいところですが。

入り口では日本語の解説を聞くことができるヘッドフォンセットを貸してくれました。
ニュージーランドの固有種を中心に数多くの種類の鳥がいましたが、いちいち解説を
加えているとえらいことになるので、いくつか適当にお見せしましょう。



フランツ・ジョセフ氷河でも出会ったケアKea。
非常に知能が高く、またいたずら好きな鳥だそうです。
山の中でリュックとかを放置しておくと、荒らしまくりだそうな。



ニュージーランド・ピジョンNew Zealand Pigeonというハト。
…でかい。
日本で見かけるハトの倍はありますな。
ちなみに肉が美味く、かつて乱獲された結果、現在は貴重な鳥になったとか。
日本のハトにも味を見習っていただきたいものです。



バードライフ・パークなのに、なぜキミが…。
まぁ、見逃してやろう。
「恐竜時代からの生き残り」と言われている爬虫類であるトゥアタラTuataraです。
大人になると鱗で覆われてしまいますが、頭頂部には第3の目があるそうな。
「三つ目がとおる」のモデルです。
うそです。

さて、お目当てのキーウィ小屋へ。
(写真撮影は禁止だったので、写真無いです。)
キーウィは夜行性なので、小屋の中はかなり暗く、ぼんやりと赤いライトが灯してあります。
目が慣れてきたところでガラス小屋の中をじーっと覗いてみると…
あ、あれ?
いないよ?
…もしかして、これ?
…で、でかい。
キーウィって、片手に乗るくらいのヒヨコサイズの鳥を勝手に想像して探していたので、
最初はそのでかいものが視界に入りませんでした。
実際見てみると、両手で余すほどの大きさ。
体はラグビーボールくらいってところでしょうか。
しかし…かわいい。
サイズはでかいですが、いかんせんかわいい。
てけてけ歩く姿が何とも言えません(キーウィは飛べません)。
キョロちゃん(チョコボールのキャラクター)のモデルはキーウィに違いない。
地面に埋まっているえさを探すために、くちばしを地面に必死で突き刺してました。

参考までに。



剥製ですが、これがキーウィです。
剥製だとあんまりかわいくない。
ちなみに。
体の大きさと比較した場合、キーウィは地球上でもっとも大きな卵を産む動物だそうです。
そのX線写真がこれ。



…確かにでかいわ。
内臓とか大丈夫なんでしょうかね。

そういえば。
キーウィを驚かせないようにという配慮から、小屋の内部では静かにするよう張り紙があります。
ボクらをはじめ、周りの人たちも小声でひそひそと話していました。
するとキーウィの餌付けを終えた係員がボクらの前に来て、解説をしてくれました。
…めっちゃでかい声で。
いいのかい、それで。
小声で話していた我々は何だったんでしょう…。

Kiwi&Birdlife Park内は原生林の中に鳥小屋が点在しており、散歩しながら鳥も見られる的な
とてもいいところでした。
今まで見たことも聞いたこともないような珍しい鳥が満載でしたが、日本語の解説が
あったおかげでかなりおもしろかったです。
行ってよかったー。




この日も非常に天気が良かったので、湖で遊んでいる人がたくさんいました。
ただし、水はめっちゃ冷たい。
これくらいの気合をもって飛び込まないと心臓止まっちゃうくらい冷たいです。



まるで海のような風景ですが、湖畔です。
もっと言えば、車道沿いです。
つーか、道ばたです。
外人さんはたくましいですな。


さてさて。
2010年2月4日、暫定1位の称号を得たクイーンズタウンを離れ、ダニーデンDunedinという
街に移動しました。
この日は珍しくほとんどどこにも寄らずに、昼過ぎにはダニーデンに到着。
時間があるので、ちょっと街を散策してみました。
この街は「スコットランド以外で最もスコットランドらしい街」と言われるとおり、
英国スコットランドからの移民によって建てられた建築群が特徴です。
この街の名前も当時のスコットランドの首都エジンバラに建つ城の名前が由来だとか。



こんな感じ。
奥に見えるのはダニーデン駅舎です。



これはファースト教会。
正直、何をもってしてスコットランド風なのかはいまいちよくわかりませんが、
とにかく街全体がスコットランドっぽいのだそうです。
他にもダニーデンの地ビールとして有名なスパイツSpeight's社の醸造所だとか、
英国王室御用達としても知られるイギリスの大手チョコレートメーカー、
キャドバリーCadbury社の工場なんてものもありますが、金を出して見に行くほどでも
ないので、街をぶらぶらしただけでダニーデン見学は終了。
翌日にはレイク・テカポLake Tekapoに移動することにしました。

ちなみにダニーデンでの宿はDunedin Stafford Gables YHAというユースホステルでした。
ニュージーランドでは東南アジアのように古本屋に日本語の本が並んでいるということが
少なく、まれに誰かが宿に置いていってくれた本を見つけた時に自分らが読み終わった本と
交換するなどして、日本語の本を手に入れています。
この宿でも古本コーナーをのぞいてみたところ、日本語の本らしきものがありました。
ラッキーと思って近づいていってみると…



悪霊おだまり…。
金しばりよこんにちわ…。
何ゆえこの本の持ち主はわざわざニュージーランドにこれを持ってこようと
思ったのでしょうか。
病んでいたんでしょうかね。
出版社の「タチバナかっぽれ文庫」ってのも初めてお目にかかりました。
残念ながらダニーデンでは新しい本を手に入れることはできませんでした。

[PON]

うっかりトランピング。

  • 2010/02/07(日) 06:43:56

<現在、ニュージーランド・マウントクックにいます。ふたりとも健康です。>


さて。
ミルフォードサウンド観光を終えた我々はクイーンズタウンへは帰らず、途中の
ティアナウという街で降ろしてもらいました。
というのも、前回の日記でも書いたようにミルフォードサウンドは雨が多いということを
聞いていたので、元々この辺りの日程を決める際、クルージングの日があまりにも
悪天候だった場合のことを考えて、クイーンズタウンよりもミルフォードサウンドに近い
ティアナウで予備日を設けていたのです。
…が。
思いがけぬ晴天のため、何をする予定でもないティアナウの街に2泊もすることに
なってしまいました。

ティアナウはティアナウ湖畔に位置する小さな街です。
が、それと同時にトランピングの基地としても有名なところでもあります。
周辺にはミルフォード・トラック、ルートバーントラック、ケプラートラックといった国内でも
非常に人気の高いルートをはじめ、数多くのトランピングルートが存在します。
中でもミルフォード・トラックは「世界一美しい散歩道」と称されるほどで、年間1万4000人もの
人々が訪れるそうです。
入山制限があるため、数ヶ月前から予約が必要なこともあるとか。
日本じゃちょっと考えられないですね。
というわけで、ティアナウは散歩マニア(?)にとっては垂涎の地であるわけです。
せっかくこの街にいるのでトランピングをしてみようとは思っていたのですが、上記3つの
ルートは3〜4日ほどかけて歩くルートで、そんなきちんとした装備を持ち合わせていない
我々は、周辺の日帰りコースを歩いてみようということになりました。

先にも述べたようにティアナウの街は美しいティアナウ湖の湖畔にあります。
調べてみたところ、街の中心部の目の前が湾になっており、この湾沿いに歩くルートが
あることがわかったのですが、これだと同じところを行って帰ってくるのがちょっと
つまんないかなーなどと考えていました。
ところがビジターセンターに行ってみたところ、ちょうどボクらが折り返し地点にしようと
考えていたところまで行ってくれるボートがあるということを教えてくれました。
これだと同じところを2度歩かなくてもいいし、所要時間も2時間半と手頃。
というわけで我々は昼飯用に手作りサンドイッチを持って、簡単なトランピングに出かけることに
しました。
2010年2月1日のことです。



ボート乗り場に止まっていた、その名も「Water Taxi」。
これでちょうど写真に写っている対岸辺りまで連れて行ってもらいます。
1人25NZD…だったかな。
ライフジャケットを手渡されたので、そんなに危険なのかよと訝っていたら…
これが結構速い。



天気が良かったので、ものすごく気持ちが良かったです。



これ、何気ないような風景に見えますが、実は全速力で湖上を走行中です。
完全に手放しだし。
つーか、おっさん前見ろよ。

この後、ボクもおっさんに手招きで呼ばれました。
何事かと思って近寄ると、彼が言うには…
「対岸に着いたらトランピングをするのか?何?まっすぐ街まで歩いて帰る?
こんな天気のいい日にそんなことするなんてバカじゃないのか?
(対岸にある山を指差して)ぜひあそこの山を登るべきだ。あそこはすごくいいところだぞ。」
などとかなり熱っぽく語ってくれました。
まぁ、実際はかなり早口だったんでかなりの意訳ですが、だいたいそんな感じのことを言って、
ルートの変更を勧めてくれました。
詳しく聞いたところによると、そんなにきついルートではないし、見晴らしのいいところに
出るまでだいたい2時間くらいで行けるとのこと。
しかもここは非常に人気のあるトランピングコースのひとつである『ケプラートラック』の
初日の行程の一部であることもわかりました。
元々歩いてみたいと思っていたルートでもあったので、全部で6時間半くらいの行程には
なりそうだけど、おっさんもあれだけ熱心に勧めてくれていることだし、いっちょ歩いてみますか、
ということになりました。



というわけで、対岸のBrod Bayに到着。
ここから山に登り、またここまで戻ってきて、さらにここから街まで湖畔を歩くことになります。

さて、森の中を歩き始めてみると…



うぉー、めっちゃきれい。
ブナの原生林らしいのですが、他にもシダやコケの仲間なんかが所狭しと生えていて、
それらが渾然一体となったところへ木漏れ日が差し込む感じが、非常に美しい。
こりゃ、すごい。



大きな緑のスライムみたいですな。
一つの生き物みたい。
触るとふわふわしています。



日本ではあまりお目にかからないような植物がいっぱい。



シダの葉っぱの影。

…なーんて、いかにも楽しみながら歩いている風ですが、実際は結構きついです。
「森歩き」ではなくて「山登り」ですから。
坂自体はあまり急ではありませんが、その代わりつづら折の道を絶え間なくだらだらと
登り続けます。
おっさんにそそのかされて気軽な感じで登ることにしてしまいましたが、思った以上に
しっかり登山でした。
しかもいつまでたっても風景が変わってきません。
ひたすら森の山道を登り続けるのです。
まれに森の隙間から湖が見える程度で、あとはずーっと森の中。
本当に視界なんか開けるのかよー、などと心が折れそうになった頃…



唐突に森が終わって、視界が開けました。
森林限界ってやつです。
いやぁ、登って来てよかった。
すんばらしい景色でした。
おっさん、ありがとう。



昼食タイム。

一休みして元気になったところでさくさく下山して、ボートから降ろしてもらったBrod Bayまで
戻ってきました。
…結構疲れたんですけど。
しかしここから湖畔沿いに街まで帰らねばなりません。
湖畔もやはりブナの原生林でほとんどアップダウンもないため、歩いていてさすがに
飽きてきてしまいました。
湾を歩いているため、目的地の街の中心部はいつも見える状態なのですが、
いつまでたっても近づいている気がしません。
そして歩き続けていると、おもむろに…森が終わりました。
日影が無くなったわけです。
そしてこの日はものすごい晴天。
…暑い。
ところが。
当初我々は2〜3時間しか歩かない予定だったので、水を500mlずつしか持ってきて
いませんでした。
当然のことながら…とっくに水が無い。



ものすごい炎天下の中、へとへとになりながら最後の1時間半くらいを水無しで歩きました。
まさが森が無くなるとは…。
さすがにちょっと命の危険を感じました。
そして…



ゴール。
だいぶ無理して笑ってます。
宿に帰る前にスーパーで2リットルのオレンジジュースを買ったのですが、
二人で一気にほとんど飲んでしまいました。

結局全部で7時間半ほどのトランピングになってしまいました。
ちょっと散歩のつもりだったのに、以前歩いたトンガリロ・アルパイン・クロッシングより
長い時間歩いたことになります。
ボートのおっさんの誘いにうっかりのってしまったばっかりに…。
なーんて、山歩きは非常に楽しかったんですけどね。
いつかケプラー・トラック、全部歩いてみたいものです。

ちなみにこの翌日は予定が無いのをいいことに、宿からほとんど出ずにぐったりしていました。
みなさん、山歩きをする時は水を忘れずに。←基本中の基本

[PON]