似すぎだってば。

  • 2010/05/03(月) 17:45:09

<現在、ネパール・カトマンドゥにいます。ふたりとも健康です。>
*2010年4月21日〜22日の日記*


思った以上に本格的なストらしく、レストラン・商店がほとんど開いていません。
悲しいです。


さて。
2010年4月21日はカトマンドゥKathmanduから少し遠出をして、ナガルコットNagarkotというところまで行ってみることにしました。

まずはバス(20Rs、約26円)に乗ってバクタプルBhaktapurという街まで行きます。バスで後ろに座っていた学生さんが学校で日本語の勉強をしているとのことで、一生懸命話しかけてくれました。なかなか流暢な日本語で驚いてしまいましたが、彼女曰く3級なのでまだまだだということでした。
工事中で未舗装の道だったので存分に砂ぼこりを浴びながら、1時間ちょっとでバクタプルに到着。ここでナガルコット行きのバス(25Rs、約33円)に乗り換えます。



座席はまだ空いていたのですが、バスの屋根の上に乗せてもらいました。ナガルコットへは農村の間を通る山道で非常に眺めが良く、おまけに天気も良かったのでそれはそれは気持ちが良かったのですが、ただひとつ難点が。
電線が低すぎるので、ぼーっとしていると引っ掛かってしまいます。結構本気で身をかがめないといけないところが何ヶ所もありました(実際電線が頭に当たっていたおっさんもいた)。景色だけに気を取られていると、首が電線に引っ掛かってジャッキー・チェンとかトムとジェリーみたいになっちゃいます(←あくまでもイメージ)。

バクタプルから1時間ほどでナガルコットに到着。
カトマンドゥ周辺にはサガルマータをはじめとするヒマラヤの眺めのよい場所がいくつかあるのですが、標高2100mに位置するここナガルコットはそのうちの一つです。しかしポカラの時と同様に今は雲が多く出る時期になってしまっているので、はたして見られるかどうか…。
さて、ボクらの野望の一つである「どうにかしてちょっとでもいいから世界最高峰を見ること」ができるのでしょうか。

というわけで、まずは宿探し。カトマンドゥで見た情報ノート(←日本人が集まるような宿や食堂には旅人が様々な情報を書き込んだノートがよく置いてある)で評判の良かった雲海リゾートに泊まることにしました。ここら辺はいわばリゾート地的な雰囲気があるので宿のお値段が結構お高めなのですが、雲海リゾートには1ベッド220Rs(約292円)のドミトリーがあります。経営者が日本人というだけあって4ベッドある部屋は非常に清潔、共同のシャワーも熱々のお湯が出まくり、スタッフもフレンドリーといいこと尽くめだったのですが、何より…



部屋の目の前のテラスからの眺めが素晴らしい!
山の斜面に建っていて周りにさえぎるものがないので、180度どころか236度くらい視界が開けています。



こっちの景色も素晴らしい!
しかも…



ブランコまである!←そんなにいらない
このブランコはもっぱらみんなの洗濯物干しとして使われていました(KAOの上でひらひらしているのは誰かの洗濯物)。
しかしご覧の通り、遠くの山々には雲が満載。やはりこの時期、ヒマラヤの山々を眺めるのに午後では厳しいようです。明日の朝に期待。


さて、お楽しみの晩ご飯。やって来たのはその名も…



憲武珈琲店
ナガルコットにやって来た目的の一つはこの店に来ることでした。そしてこの人が…



通称ノリさん(本名聞くの忘れた)。
ヤバいです。そりゃあもう本当にとんねるずの木梨憲武そっくりなんです。似てないのは声くらいで、(ちょっと黒くて老け気味だけど)顔はもちろんのこと、それ以上にちょっとした仕草とか話す時の間なんかが激似です。ノリさんのあまりの憲武っぷりに、失礼ながら何度も吹き出してしまいました。もちろん純粋のネパール人ですが、ちょっとだけ日本語が話せます。噂には聞いていましたが(『地球の歩き方』にも載ってる)、ここまで似ているとは。しかもすっごいいい人なんです。あんまり商売っ気ないし、親切だし、話していて楽しいし。そして料理も上手い。



どどーんとチーズオムライス。この店の名物料理らしいので頼んでみたのですが、美味し。ボリュームも満点。



こちらはKAOが頼んだチーズオムライスと玉子丼のハーフセット。玉子丼の方はちょいと色が怪しげですが、結構美味いです。ちなみに食べてないけどエッグカレーも美味いらしいです。
いやぁ、ノリさんに会えただけでもナガルコットに来た甲斐があったというものです。

あ、ちなみにノリさんが写っている写真の右側に何やら楽器と人の手が写っているのがわかるかと思います。これはSitarシタールと読む)というインドの楽器で、手だけ写っている方はシタール奏者のヒデさんです(本人に写真掲載可否の確認取るの忘れちゃったんで、楽器も人も中途半端な写真になってしまった)。ビートルズがお好きな方には「Norwegian Wood(ノルウェイの森)」の前奏で使われている楽器と言えばおわかりいただけるでしょうか。あの音がシタールです(ボクも初めて知った)。ヒデさんは10年ほど前からインドの音楽大学でシタールを学び、今では日本とインドを行き来しながら演奏活動を続けていらっしゃるそうです。今回はインドビザ更新のためにネパールへやって来たとか。
お願いして、目の前で演奏をしてもらいました。シタールを生で見るのも聴くのも初めてだったので、ボクら(とノリさん)は食い入るように目つめながら聴き入ってしまいました。ちなみにシタールは20弦あり、メインの弦が7本。その下に共鳴弦と言われる弦があって、メインの弦で引いた音を共鳴弦が拾うため、とても1人で弾いているとは思えないような音の広がりをみせます。他にもいろーんなことを教えてもらったのですが、とても説明しきれないので、興味のある方はご自分でどうぞ。ちなみにヒデさんのブログはこちらです。興味のある方はご覧になってみて下さい。

腹も膨れたところで宿に帰り、明日の天候に期待して就寝。


さて、翌朝…



ほとんど見えん
景色そのものは美しいんですが、サガルマータはもちろんのこと、ヒマラヤ山脈は本当にうっすらとしか見えませんでした。



よぉぉぉく見ると、写真の中央少し上辺りにうっすらと山が見えます。これが限界でした。やっぱり時期が悪かったようです。11月から2月頃にかけてだと、ここナガルコットからは東西200kmにわたって連なる白い山脈を望むことができるそうですが…
無念。
世界最高峰を見ることは叶いませんでした。チベットツアー中に見られることを祈るばかりです。



太陽が昇ってきました。きれいですねぇ。時期によっては眼下に雲海が広がるそうです。いつかまた来てみたい。

それにしてもナガルコットは眺めはいいし、静かだし、のんびりするにはもってこいの場所でした。カトマンドゥから何泊かかけてトレッキングをしながら来ることもできるようです。カトマンドゥの人ごみや排気ガスに嫌気がさした方なんかにはうってつけの場所だと思います。


この日はナガルコットからチャング・ナラヤンChangu Narayanという寺院まで軽いトレッキングをしてみることにしました。
まずは憲武珈琲店で朝ごはん。ノリさんは朝っぱらから憲武でした。



自家製のハチミツ。パンに塗って食べたら美味いんだ、これが。
ノリさんとヒデさんに別れを告げ(ヒデさんは憲武珈琲店の2階に泊まっていた)、トレッキングスタート。



チャング・ナラヤンまでの道は基本的には緩やかな下りです。



こんな段々畑を眺めながら、「ホントにここ通っていいの?」っていうような民家の庭先みたいなところをてくてくと歩いていきます。不審そうな顔をする人もいますが、「ナマステー」と声をかけるとみんな笑顔で「ナマステー」と挨拶してくれました。
しかしこの道、結構分岐点が多いので、村人たちに聞きながら行かないと迷ってしまいそうです。



小学校の集会的風景。



遠くから見た時、大きな毛むくじゃらの生き物が歩いているのかと思いました。木か草あたりを大量に背負っていたんですね。一瞬ドキッとして損した。

2時間ほど歩いた後、おもむろに峠越え。思った以上に天気もよくて気温が高かったので、これが結構きつかったっす。
というわけでナガルコットから歩くこと3時間半、チャング・ナラヤンに到着しました。



ヴィシュヌ神の化身であるナラヤン神を祀る古い寺院で、カトマンドゥ盆地の主要史跡として世界遺産に登録されています。ちなみに入場料は100Rs(約133円)でした。



パタンなどと比べて、色もよく残っていますな。



ガイドブックによると、旧10ルピー札の図案の元になった像だそうです。
…と今の今まで思っていたのですが。
あれ?
よく見ると、ガイドブックの写真と違う。



こっちでした。←たまたま写ってた
ガイドブックにもちゃんと「ガルーダに乗ったビシュヌ像」って書いてある。さっきのはガルーダ像ですな。あー、ちゃんと見てこなかったー。

帰りはバス(30Rs、約39円)でカトマンドゥまで帰りました。


1泊2日の小旅行、おしまい。

[PON]

カトマンドゥ散歩。

  • 2010/05/02(日) 22:31:23

<現在、ネパール・カトマンドゥにいます。ふたりとも健康です。>
*2010年4月19日〜20日の日記*


チベットから無事にネパールへ帰ってきましたよー。
いやぁ、楽しかった…んだけど、ネパールに入ったとたん、ストだとかデモだとか崖崩れだとかでえらいこっちゃです。
でも何とか無事にカトマンドゥまで帰ってきました。
詳細は後日報告します。


さて。
まだチベットツアーへ行く前のお話。

チベットツアーへ行くための中国ビザ&パーミット(入域許可証)発行を待っている間、カトマンドゥや周辺の観光に出かけてみました。
ボクらのいる『カトマンドゥ盆地Kathmandu Valley』はカトマンドゥ、パタンPatan、バクタプルBhaktapurという3つの古都と4つのヒンドゥー教および仏教の建造物群が世界遺産に登録されています。ボクらにとっては25個目の世界遺産となります。


まずは一番手近なところで2010年4月19日はカトマンドゥにあるダルバール広場Durbar Squareへ。宿のあるタメル地区から歩いて20分くらいのところにあります。



こんな感じ。
ダルバールというのはネパール語で「宮廷」を意味する言葉です。3つの王朝がカトマンドゥ盆地に独立・君臨した3王国時代には、ここは王宮前の広場としてカトマンドゥ王国の中心でした。パタンとバクタプルにも同様のダルバール広場があり、それぞれの王が美しさを競い合っただけあって、どの広場にも見事な装飾が施された宮殿や寺院が建ち並んでいます。ちなみに広場への入場料は300Rs(約399円)でした。



ネパールを戦場とした大きな戦争等がなかったためか、非常に保存状態がいいです(修復済みなのかもしれないけど)。木造彫刻の美しさは抜群でした。窓の格子なんかも細かいですねぇ。
あ、ちなみにこれらは全てヒンドゥー教のものです。ネパールのヒンドゥー教寺院はインドやインドネシアなどで見たものとは大きく趣きが異なりますな。木造のせいでしょうかね。



ネパールの寺院は色使いが結構派手です。



ガルーダさんです。ヴィシュヌ神に仕える神鳥ですな。



なんかかっちょいいのがいますな。誰なんでしょ。

えーっと、まずはこの写真をご覧下さい。



これはインドのエローラ遺跡で見たシヴァ神です。雄々しくてかっこいい感じですね。
ところがこれがネパールに来ると…



…どこでこうなっちゃったんでしょうね。
ちなみにこれはシヴァ神そのものではなく、シヴァの化身のひとつである恐怖の神、カーラ・バイラヴです(←全然「恐怖」が感じられない)。ネパールで出会うシヴァ神はこんな感じでかなりコミカルです。一応これでもヒンドゥー教の最高神です。



サタデーナイトフィーバー・ファイアーヴァージョン。
…えーっと、正直なところなんだかよくわかりません。



ダルバール広場からの帰りに見た、見事な木彫りの窓。切手の図案になったことから「切手になった窓」と呼ばれています…って、そのまんまやん。



帰り際、人だかりができている店を発見。近づいてみると、ラッシー屋でした。



めちゃ美味でした(1杯30Rs、約40円)。なめらかで冷たくって(ぬるいことが多い)、散らしてるナッツも美味い。
地元の人で混んでいる店にハズレなし。

そういえば、この日の夕方。



気付けばもっこもこの雲でした。この後、派手な雷ショーになりました。宿の屋上でKAOと1時間くらい眺めていました。雨季が近づいているんでしょうな。


4月20日はこれまた『カトマンドゥ盆地』として世界遺産に登録されているボダナートBoudhanathとパタンに足を伸ばしてみました。



まずは露店でチャー(ネパールミルクティー)を一杯。10Rs(約13円)と近隣では最安値。兄ちゃん、カメラ目線。

ボダナート行きのマイクロバス(17Rs、約22円)に乗り込むと…



まぁ、詰め込むわ詰め込むわ。通常定員10人乗りくらいのワゴンに少なくとも25人は乗ってましたな。常にお盆帰省ラッシュ並みの乗車率です。

車掌さんに忘れられていて、目的地をしばらく過ぎたところであわてて降ろされました。15分ほど歩いて戻って、ボダナートに到着。入場料は100Rs(約133円)。



ボダナートはネパール最大、世界でも最大級のストゥーパ(仏塔)です。ここは古くからチベット仏教の主要な巡礼地で、中国によるチベットの武力併合後は世界でも有数のチベット文化の中心地となっているんだそうです。
このストゥーパはそれ自体が曼荼羅の構造をなし、4層の台座は地、半円球のドームは水、四方を見据える目(ブッダ・アイと呼ばれる)が描かれた部分と13層の尖塔は火、その上の円形の傘は風、先端の小円塔は空という、宇宙を構成する5大エネルギーを象徴しているそうです。



これはマニ車と呼ばれるものです。回すといいことあります…なんて説明じゃまずいんだろうな。
中には巻物状の経文が入っていて、これを一回転させると1回経文を読んだのと同じことになるそうです。便利ですな。



こんなでっかいマニ車もありました。これを一回転させても経文1回分なら、ちっちゃいのを回した方が楽なのに…なんてそんな問題じゃないんだろうな。



聖地を周回する巡礼路を祈りながら歩く(これをコルラという)時は、必ず右回り(時計回り)なんだそうです。みんな右回りでストゥーパの周りを歩いていました。



半分居眠りしているおばあちゃん。


一旦カトマンドゥに戻ってきて昼飯を食った後、午後からはたまたま会ったSさんと一緒にパタンの方へ行ってみました。
ちなみにこのSさんはミャンマーのバガン、ヤンゴン、インドのアーグラー、ネパールのカトマンドゥで再会に再会を重ねた長期旅行者です。後日行ったチベットツアーでもたまたま一緒になりました。よくよく縁があるんでしょうな。
マイクロバス(14Rs、約18円)に乗ること30分ほどでパタンの街に到着。



こちらがパタンのダルバール広場。カトマンドゥのダルバール広場と似ていますが、こちらの方が静かで落ち着いた雰囲気がありました。これらもヒンドゥー教のものなのですが、見ようによっては仏教寺院のようにも見えます。カトマンドゥ同様、ここの寺院の彫刻も保存状態が良く、非常に見ごたえがありました。



ここにもいました、コミカルなシヴァの化身カーラ・バイラヴ



門の入り口にあるしめ縄のようなもの、実はこれヤク(←ウシみたいなヤツ)の腸管なんだそうです。



ダブル蛇食い。



ゾウさんの下で休憩。ちょっとこの写真、覚えておいて下さい。

近くにあったゴールデン・テンプルに行ってみました(入場料50Rs、約66円)。こちらは仏教寺院です。



たぶんこいつらは狛犬の類いだと思うのですが、あからさまにオスとメスですね。これだけはっきりと胸がついているを初めて見た気がします。



軽く修復中でしたが、中に金色の本堂がありました。



「ミカンもらっちゃったけど、食べていいのかな…。」



「なんでオレはドリアンなんだよ…。」



門の天井にあった石の曼荼羅。美しい。



ゾウさんの上で正座してますな。安定悪そうですが。
この写真、上で紹介したヒンドゥー寺院の前にあったゾウさんの写真と似ていると思いませんか?それからこの写真の右上にある斜めになった柱に仏像が彫られているのが見えると思いますが、これらもヒンドゥー寺院で見た形態とほぼ一緒です。



ゴールデン・テンプルから歩いて5分くらいのとこにあったクンベシュワール寺院という五重の塔。五重の塔って言うくらいだから仏教寺院と思いきや…これはヒンドゥー教寺院。

カトマンドゥ周辺の寺院を見ていて思っていたのですが、ここら辺にあるヒンドゥー寺院と仏教寺院には共通点が多く見られます。融合とまではいかないものの、お互いがお互いに影響を与えていたんじゃないでしょうかね。しかも(見た限りでは)他宗教の寺院に危害を加えたような話も耳にしませんでした。このあたりがネパールの特徴なのかもしれません。


長くなったので、続きは次回。
次回は有名人のそっくりさんが登場しますよー。

[PON]

念願のチベット行き決定!

  • 2010/04/20(火) 22:43:06

<現在、ネパール・カトマンドゥにいます。ふたりとも健康です。>
*2010年4月16日〜18日の日記*


2010年4月24日から9日間ほどの予定でチベット・ラサに行ってきます。おそらくネット事情は良くないと思うので、PCはカトマンドゥに置いていこうと思います。よってしばらく音信不通の予定。帰ってきたら報告しますね。


さて。
トレッキングによる肉体的ダメージから回復するため、丸1日ポカラPokharaで休養した後、2010年4月16日、ネパールの首都であるカトマンドゥKathmanduへと移動することにしました。
前日に宿でカトマンドゥ行きのツーリストバス(400Rs、約520円)を予約しました。朝6時半にお世話になったHotel Horizonのスタッフに別れを告げ、徒歩で20分ほどかけてツーリストバスパークへ。



ずらーっとバスが並んでいますが、(おそらく)全部カトマンドゥ行きです。ネパールの主要2都市間というだけあって、どのバスも満席でした。
売り子の兄ちゃんから買ったホカホカのアップルパンとチャー(ミルクティー)で朝ごはん。

バスは比較的快適で、2回の休憩を挟んで8時間ほどでカトマンドゥの街に到着しました。
タメルThamel地区というところに安宿がたくさんあるのですが、宿への行き方がわかんないなーと困っていたら、わらわらと集まってきた客引きの中にお目当ての宿の人がいたので、宿まで連れて行ってもらいました。
着いたのはHoly Land Guest Houseという宿。ファン故障中・ホットシャワー付きのダブルルームで1泊400Rs(約520円)です。どうやら日本人に人気のある宿のようです。

カトマンドゥは標高約1300mに位置するネパールの首都です。先住民ネワール族によって独自の文化が育まれたここカトマンドゥ盆地にある7つの史跡や寺院が世界遺産に登録されています。またここは世界最高峰サガルマータをはじめとするヒマラヤ山脈クーンブ山域へのトレッキングや登山の拠点となる街でもあります(サガルマータ国立公園世界遺産に指定されています)。
余談ですが同じ世界最高峰を差す名称、サガルマータSagarmathaはネパール語、エベレストEverestは英語、チョモランマChomolungmaはチベット語なんだそうです。ここはネパールなので「サガルマータ」という表記を使いたいと思います。
というわけで、カトマンドゥは長い歴史の中で築かれてきた古い街並みや寺院があちこちに見られると同時に、旅行者だけでなくトレッカーや登山家たちが集うにぎやかな街でもあるわけです。特にツーリストエリアの中心であるタメル地区にはホテルやレストランはもちろん、旅行会社、アウトドアショップ、みやげ物屋、両替屋、インターネットカフェ、スーパーマーケットなどが所狭しとひしめき合っており、ここへ来れば旅行者に必要なものは何でも手に入ります。


ボクらがここカトマンドゥにやってきた目的は三つ。
まずは「世界遺産である『カトマンドゥ盆地』にある史跡や寺院を見ること」、次に「チベットへ行くこと」、最後に「どうにかしてちょっとでもいいから世界最高峰を見ること」です。

まずは「チベットに行くこと」から手を付けることにしました。
現在チベットはご存知のように様々な事情を抱えている場所であるため、原則としては個人による自由旅行が認められていません。不法な手段を使って旅をしている人もいるようですが、それでは何かあった時に非常に面倒なことになってしまうので、ボクらは正規の手続きを踏んで行くことにしました。つまりカトマンドゥ発のチベットツアーです。

日本語の通じるところを中心にいくつかの旅行代理店を回ってみたところ、ツアー内容は大体どこも一緒。7泊8日のツアーで、5日かけてラサまで行って2日間のラサ観光をするというものです。本当はサガルマータベースキャンプまで行きたかったのですが、既成のツアーでは無理なようでした。人数を集めて車をチャーターするような形であれば結構自由度が高くなるのですが、値段も高くなるし、そもそも同じようなことを考えている人を集めることができませんでした。
似たようなツアー内容で大きく異なる点が一つ。帰りの交通手段です。飛行機でラサからカトマンドゥへ帰ってくるか、陸路で帰ってくるかを選ぶことができました。飛行機だと上空からサガルマータを見られる可能性が高まるのですが、2人で軽く4万円以上も高くなってしまうので、陸路で帰ってくることにしました。
いくつかの旅行代理店のうち、ボクらなりの信用度の高さと値段の安さからPeace'N'Wild Trek & Expeditionというところでお願いすることにしました。1人当たりの値段はツアー代金が340US$、中国ビザ&パーミット(チベットへの入域許可証)が80US$(申し込みから出発まで1週間以上あれば58US$だったんだけど、既に6日間しかなかったので80US$と高い)、帰りの車代が200US$で合計620US$、ルピー換算で45260Rs、日本円で約59025円です。
いやー、正直かなり高いですが、どうしてもチベットは行きたいところだったので仕方あるまい。タイミングが悪ければ(←暴動などが起これば)、チベットに入ることすらできないこともあるわけですから、行ける時に行っとかな(実際ちょいちょい閉鎖されてしまい、ツアーそのものが中止になってしまう)。このタイミングで行けるってことは、神様…じゃなくて仏様、もしくはダライ・ラマさんが行けって言ってるんでしょうな。

4月18日に申し込みをし、ツアーは4月24日から8泊9日(ラサからカトマンドゥまで1泊2日で帰ってくるらしい)の予定です。予定表を見ると5000m以上の地名がばんばん出てくるので、正直高山病がちょっと(というかかなり)心配ですな。運が良ければ、カトマンドゥに来た目的の一つでもある「ちょっとでもいいから世界最高峰を見ること」ができるかもしれません。実際は季節的にかなり厳しいらしい(←雲が出やすい)のですが、まぁ、それは運次第。
ちなみについ先日チベット族自治州内を震源とした大きな地震がありましたが、ボクらがツアーで訪れるような場所は問題ないらしいですので、ご心配なく…って、実際は行ってみないとわかりませんが。とりあえずツアー自体は今も問題なく行われているようです。


そういえば話は変わりますが、世界中でいろんなことが起きてますねぇ。久々にネットでニュースを見てみたら、アイスランドで噴火が起きてヨーロッパの空港がえらいことになっていたり、ポーランドの大統領が飛行機事故に巻き込まれて亡くなっていたり…。特に衝撃的だったのは先日訪れたミャンマーのヤンゴンで爆発事件が起きたことと、タイのバンコクで大規模なデモが行われ、日本人ジャーナリストをはじめとして人が亡くなっていたことです。ヤンゴンやバンコクは数ヶ月前に実際いた場所ですからねぇ。
例えばもし実際ヤンゴンにいたら、爆発のあった水かけ祭りの会場に足を運んでいた可能性は十分にあります。ボクらにとってミャンマーはとてもいい国でした。人々が穏やかで優しくて…。でも改めて、こういうことが起こり得る国であったことを認識しました。もちろん日本にいたってテロまがいのことは起こります。しかし政情が不安定な国ではこういったことが起こる確率が高いこともまた事実です。そのことをしっかりと肝に銘じて旅を続けたいと思います。
まぁ、海外でたまたま事件や事故に巻き込まれる確率と自動車大国日本で交通事故に会う確率とどっちが高いのかはわかりませんが…。

海外を旅した人なら感じることだと思いますが、国際的なニュースの見方が日本にいた時とはガラリと変わります
(言い方悪いですが)今まで他人事だった出来事が、全く他人事だとは思えなくなります。「あの国にあんなことが起きてる…。」とか、「あの国で出会った人々があんなことに巻き込まれている…。」なんて感じに。これから行くかもしれない国々の出来事の出来事にも敏感になりますしね。

しかーし。
中でも一番衝撃的だったのは…間寛平さんのことです。ガンの発覚、そしてアースマラソンの一時中断…。
ボクらは密かに間寛平さんを応援していました。そしてさらに密かに、ユーラシア大陸のどこかで寛平さんに直接会って応援したいと思っていたのですが…。どうやら叶わぬ夢となりそうです。アメリカで2ヶ月治療となると、すれ違いは避けられないでしょう。だいぶ近くまで来てたんだけどなー。
残念ですが、ガンの治療とあらば仕方がありません。また走れるようになるまで十分に治療に専念し、最後まで走りきってもらいたいと切に願うだけです。
かんぺーちゃん、負けんなー!!がんばれー!!


だいぶ話がそれましたな。
というわけで、今はパスポートを預けてビザ&パーミットの発行待ちの状態。
じゃあ何をしているかというと、毎日美味しいものを食べながら、カトマンドゥに来た目的の一つである「世界遺産である『カトマンドゥ盆地』にある史跡や寺院を見て」回っています。
この辺の話についてはまた次回。チベットから帰ってきてからになるかな?

[PON]

ヒマラヤを歩く・その3。

  • 2010/04/17(土) 21:22:29

<現在、ネパール・カトマンドゥにいます。ふたりとも健康です。>
*2010年4月13日〜14日の日記*


というわけで、ヒマラヤ山脈アンナプルナAnnapurna山域を5泊6日でトレッキングした時の話の最終回。

〜トレッキング5日目(4月13日)〜

この日も朝起きると…



どどーんとアンナプルナ・サウス。毎朝山々を違った角度から眺めることができます。トルカTolkaからは山々の眺望に加え、段々畑の眺めが美しい。
今朝もミルクティーを一杯飲んで、いざ出発。



最初の1時間は緩やかに、そして次の1時間は激しく登ります。全ルートで最後の本格的な上り坂です。
登りきったところで朝食タイム。



もう辛く激しい登りは無い安堵感。



チベタンブレッド・チーズバージョン。美味し。



ベイクドポテトも美味い。


休憩ついでに、ここでちょっとネパールでのトレッキング事情について。

現在ネパールはトレッキング王国として有名ですが、これは開国して間もないネパール政府が、外貨不足を解消するための観光客誘致策として、ヒマラヤの山歩きをトレッキングとして宣伝し始めてからのことです。
ネパール政府は登山トレッキングを厳密に区別しました。雪線を超える6000m以上のピークを征服することを登山、それ以下の山々を歩くことはトレッキング。神々の座を汚す登山家には様々な制限を加えた上高額な入山料を徴収し、一般道を歩くだけの観光客には気軽に来てもらい地元にお金を落としていってもらおう、というわけです。
2008年の場合、トレッカーの数は実に3万人を超えているんだそうな。もちろんネパール国民全員がそれを望んでいるわけではありませんが、トレッキングに際して快適な宿泊や食事、ガイドやポーターを求める我々観光客とそれを提供してお金を得られるネパール人との間で需要と供給の関係が成り立っているわけですから、それはそれでいいことなんじゃないかと思います。

さて、ここからは緩やかに下るだけです。2時間ほど歩くと、この日の目的地ダンプスDhampusに到着。この時点でまだ昼過ぎだったので、この日のうちにポカラまで帰ることもできたのですが、ここからの眺めも素晴らしいということなので、ダンプスで1泊することにしました。



この日の宿はHotel Yama Sakura。オーナーさんは日本に行ったことがあるとかで、日本語がぺらぺらでした。



今回のトレッキング中、一番きれいな部屋でした。シャワー・トイレ共同のツインルームで200Rs(約264円)です。
この日の午後はたっぷりと時間があったので、ミルクティーなんかを飲みながらボクは読書、KAOは日記書きをしながら過ごしました。山々の夕焼けを楽しみにしていたのですが、夕方からあいにくの曇り空。翌朝に期待です。



ここのモモは餃子というより、小さな肉まんみたいでした。


第5日目は標高1550mから1799mにかけて、休憩を含めて約5時間半ほどの行程でした。毎日長いこと歩いていたので、5時間半だと少し物足りないくらいでした。いつもは宿に辿り着くとシャワー、洗濯、晩飯、そして寝るというところまで流れ作業のようでしたが、この日はずいぶんと余裕があったので、のーんびりとできました。たまにはこんな日もあると、トレッキングがより楽しくなりますな。


〜トレッキング6日目(4月14日)〜

今日も日の出前に早起き。昨夜は遠雷なども聞こえたので、あまり期待していなかったのですが…



あら、きれいですこと。
右からマチャプチャレヒウンチュリアンナプルナ・サウスのピークだと思います。



神々しい朝日。
いつもはしばらく歩いてから朝食を取るようにしていたのですが、この日はかなり時間に余裕があるので宿で食べてから出かけることにしました。



パンケーキとオニオンオムレツ。

さぁ、最終日のトレッキングスタートです。



こんな山々を見ながら歩くのも、これが最後です。
ダンプスからゴール地点であるフェディPhediまでは1時間半ほどということだったで、かなり軽い気持ちで歩き始めたのですが…



これがまた思った以上にきっつい下りでした。おまけに道に迷って民家の裏とかに出ちゃって、地元のじいちゃんを驚かせてしまいました。



久々に車道が見えてきました。
そして…



ゴール!



ゴーーール!!
やりましたーーーーー!!!


第6日目は標高1799mから1220mにかけて、休憩を含めて約1時間半ほどの行程でした。

体力に不安を抱えてトレッキングを始めたものの、6日間なんとか歩き通すことができました。いやー、やればできるもんだ。
(ほんの一部だけど)ヒマラヤ山脈を歩いたことも、そして美しい山々を見ることができたことも、本当に素晴らしい体験でした。ボクらはガイドブックで推奨されているような日程で歩いてみたわけですが、1日の踏破距離を少し短くすれば、もっと長い期間歩くことも、そしてもっと高いところまで行くことも十分に可能だと思います。
いつかはエベレストベースキャンプまでのトレッキングに挑戦してみたいなー。

この後無事にポカラまで帰りついた我々は、当然エベレストビールで祝杯を挙げました。
ま、エベレストは見てないけど。

[PON]

ヒマラヤを歩く・その2。

  • 2010/04/16(金) 21:08:14

<現在、ネパール・カトマンドゥにいます。ふたりとも健康です。>
*2010年4月11日〜12日の日記*


というわけで、ヒマラヤ山脈アンナプルナAnnapurna山域を5泊6日でトレッキングした時の話の続き。

〜トレッキング3日目(4月11日)〜

前日ゴレパニGhorepaniまで辿り着いた我々は、この日の早朝プーンヒルPoon Hillに登ることにしました。
ゴレパニの標高が2853m、プーンヒルが3198mですから、350mくらいを一気に登ることになります。3198mという高さはこのルート上の最高到達点ですが、(飛行機を除けば)おそらくボクの人生においての最高到達点でもあると思います(KAOはペルーに行ったことがあるのでもっと高い)。

まだ暗い中、朝5時に宿を出発。
この坂がまたきついこときついこと。上り坂のきつさに加えて、この標高だから空気も薄いんでしょうね。息切れまくりでした。
そんな風にして登ること約45分、ついに頂上へ…



おおぅ。
すげぇー。
アンナプルナ連峰です。(たぶん)右から順にマチャプチャレMachhapuchhare(6993m)、ヒウンチュリHiunchuli(6441m)、アンナプルナ・サウスAnnapurna South(7219m)、アンナプルナAnnapurna機8091m)のピークだと思います。



そしてちょっと左に視線をずらすと、こんな感じ。(たぶん)右から順にアンナプルナ・サウスアンナプルナ、そしてニルギリNilgiri(6940m)のピークだと思います。
さらに左の方を見ると…



一番高いピークがダウラギリDhaulagiriです。標高8167m、ボクらが今まで目にした中で最も高い山です。



ダウラギリのアップ。
かっこいいですなー。山の下の方がもやで隠れているので、まるで空中に浮いているかのように見えます。



日の出だー。プーンヒルの頂上にはざっと50人くらいはいたと思いますが(←どこにこんなに泊まってたんだ?)、一斉に歓声が上がりました。



いやぁ、トレッキングに来て本当によかった。



ヒマラヤ山脈が「神々の座」と言われる所以がわかる気がしました。



さすがに山頂でじっとしているのはかなり寒かったです。ホットチョコレートで暖をとりました。
1時間半ほど朝日に照らされる山々を満喫してから、ゴレパニへと戻りました。


ここから今日のトレッキングスタートになります。2日間行動を共にしてきたRさんはタトパニTatopaniという温泉の湧く村へ向かうとのことで、ここでお別れです。今後の世界一周ルートがかなり似ているので、彼とはまた会うことになるでしょう。
8時半、今日の目的地タダパニTadapani(←それにしてもここら辺の地名はドラクエの呪文みたいだな)へ向けて出発!



…の前に、まずは腹ごしらえ。村にあったベーカリーで買ったアップルパン。めちゃくちゃ美味かったです。



シャクナゲの森の中を登っていきます。KAO、立ち止まって休憩中。



見晴らしのいい丘の上で休憩中。



まぶしい。

しばらく歩いて、茶屋で休憩。



疲れたぁぁぁ。



ミルクティー飲んで復活!←やらされてます



この日は登りだけでなく、下りも満載。一気に600mほど下ります。



ひーるーごーはーんー。
スープヌードルを頼むとたいていこういったインスタントヌードルが出てきますが、野菜もたっぷりで美味いです。



しばらくこんな崖っぷちを歩いた後、本日最後の山場、というか谷場



向かい側に道があるのが見えますかねぇ。今いる場所から沢に向かって一気に谷を下り、橋を渡って、また一気に向かい側の道を登ります。
30分くらいかけて、汗だくでその道を登りきると…



本日の目的地タダパニに到着。ぐったり。
宿はHimalaya Tourist Guest Houseにしました。シャワー・トイレ共同のツインルームで200Rs(約263円)でした。
ここのシャワーはシャワーヘッドを胸の高さ以上に持ち上げると水になってしまうという、なかなか使いにくいものでした(←つまりしゃがみっぱなしで使わざるを得ない)。
この日も早々に20時過ぎには寝床に入って爆睡しました。


第3日目は標高2853mから2721mにかけて、休憩を含めて約6時間半ほどの行程でしたが、実際はアップダウンが激しく、最終的な標高差が130mくらいしかなかったのが信じられないような1日でした。谷越えって大変だなーなんて思っていましたが、翌日はさらにそのことを思い知ることになります。


〜トレッキング4日目(4月12日)〜

朝起きると…



素晴らしい日の出。左側にうっすらと見えている山はマチャプチャレです。「魚の尾」という意味で、頂上がふたまたに分かれていることからその名が付いたそうです。



アンナプルナ・サウスです。こうやって山々が見えるのは朝のうちだけで、時間と共に雲の中に消えてしまいます。

というわけで、この日もお茶を一杯飲んでからタダパニを出発。



初めはこんな森の中をだらだらと下りますが、そのうちそりゃあもう本格的に下りまくります。ちなみに前日の洗濯物が朝までに乾ききらなかったので、バックパックの後ろにいろいろぶら下げて乾かしながら歩いています。



写真がぶれちゃってますが、途中で子供を背負った女性二人組に会いました。話を聞いたところ、子供が病気なのでタダパニから医者のいるガンドルンGhandrungという村まで連れて行くとのこと。ちなみにボクらの足で2時間半ほどかかります。
うーむ、大変過ぎる。

ネパールでのトレッキングを通じて、非常に強く感じたことがあります。
トレッキングというと「素晴らしい自然を満喫できるところを楽しんで歩く」というイメージでした。ニュージーランドでのトレッキングは、ほぼそのイメージどおりだったと思います。
しかしネパールでのトレッキングはかなり趣きが異なりました。素晴らしい自然を満喫できることには変わりないのですが、歩いている道はトレッキングのために作られたのではなく、山岳民族にとって必要なものとして作られたもので、そこを「歩かせてもらっている」という感じを強く受けました。この道がなければ隣の村まで行くこともできず、場合によっては食料を手に入れることもできないわけです。しかもその隣の村まで谷を下り山を登って、数時間もかかったりもするのです。そんなことを考えながら歩くと、行き交うネパール人やこの道を作った人々に対して畏敬の念を感じずにはいられませんでした。どんなに素晴らしい景色を毎日眺められるとは言え、便利な交通機関に慣れきった日本人である自分は、この地で暮らすことは難しいと痛いほど感じました。痛いほどというか、実際足とか痛いし。



というわけで、下りまくってガンドルンに到着。ガンドルンは端から端まで歩いて30分くらいかかるほどの大きな村でした。



コーンブレッドや…



チベタンブレッド…



フライドポテトなどで朝食兼昼食。ちょっと食い過ぎ。

そしてここからが本日の、というか全行程で最大の難所を迎えます。ガンドルンの村はずれに行くと…



向かい側の山の中腹に村が見えますかね。あれがランドルンKandrungなのですが、まずはあそこへ向かいます。しかしながらそのためには手前の谷を一気に下り、写真の左下辺りにある橋を渡って、また一気に登らねばなりません。こちらの村とと向こうの村をつなぐ橋があれば一発なのですが、もちろんここにはそんなものありません。ちなみにこの日出発したタダパニの標高が2680m、今いるガンドルンが1939m、谷底が1330m、向こう側に見えるランドルンが1546m…。つまり一気に1350mほど下って一気に360mほど登るってわけです。
登りはもちろんきついですが、この下りってやつもこれまたきつい。つま先は痛くなるし、石段の段差もかなり大きいので、ふくらはぎや太ももがぷるぷるしてきます。血だらけになってもかまわないから、このまま転げ落ちちゃおうかなーなどと一瞬本気で考えました。
結局ガンドルンから谷底まで1時間半下り続け…



谷底の橋を渡り、そこから向かい側のランドルンまで1時間登り続けました。ふたりともほぼ無言。



さらにそこからこんな棚田を眺めながら歩くこと1時間、ようやっと本日の目的地トルカTolkaに到着。
いやー、まいったまいった



宿はHira Lodgeにしました。シャワー・トイレ共同のツインルームで100Rs(約132円)でした。



晩ご飯。ここのツナチーズモモは美味かったなー。


第4日目は標高2680mから1550mにかけて、休憩を含めて約8時間ほどの行程でした。この日が全行程の中で一番きつかったかも。
谷一つ越えることがどんなに大変かということを身をもって知った1日でした。そして谷に架かっている橋のありがたさも身にしみてわかりました。
これまでは意外と筋肉痛などに悩まされることはなかったのですが、さすがにこの日と翌朝は足が痛くて痛くて…。こんなに体を酷使したのは中学生の部活の時以来なんじゃなかろうか。我ながらようやったわ。
ちなみに今回のこの谷越え、ガイドブックでは…
「ガンドルンの村はずれから石畳の道を谷に向かって一気に下る。吊り橋を渡れば今度は一気に登りにかかる。段々畑の中を行くと、ランドルンに着く。」
などと2行くらいでごく簡単に片付けているあたりが許せん。もっと大変であることを強調しろ!どのくらいきつい道のりであるかどうかを知っているかどうかで、心構えが変わってくるし。
『地球の歩き方』をぜひ訴えたい


というわけで、今回はここまで。次回はトレッキング編の最終回です。

[PON]