ラサ脱出〜チベットツアーその4。

  • 2010/05/11(火) 22:55:16

<現在、トルコ・イスタンブールにいます。ふたりとも健康です。>
*2010年4月28日〜日の日記*


〜ツアー7日目(4月30日)〜

この日はジョカン(大昭寺)見学です。



ジョカンの周囲では至るところでサンという香草が焚かれていました。



ジョカンの周囲を巡る巡礼路をバルコルと呼ぶのですが、たくさんの巡礼者が歩いていました。



ジョカンの前は五体投地祭り状態でした。改めて信仰ってすごいなと考えさせられました。
ラサで巡礼者の数が一番多かったのはこのジョカンだと思います。



ジョカンは『ラサのポタラ宮の歴史的遺跡群』の一部として世界遺産に登録されています。



正面の屋根に輝く法輪と2頭の鹿がこの寺院のシンボルです。
ジョカン内部は撮影有料だったので写真は撮っていませんが…
すごかったです。
以上、ジョカン内部の感想終わり。

ジョカンの屋上に上がることができました。



団子を食いまくるブタの神様的な?←罰当たり過ぎ



屋上で突然歌と踊りのようなものが始まりました。
お祈り的なものなのか何かのパフォーマンスなのかはわかりませんでしたが、観光客はあっけにとられて見ていました。



ジョカン前の広場を見渡せる場所にアーミーが目を光らせていました。
ばれるとヤバそうなので、そぉーっと撮影。
ちなみにあちこちに監視カメラもありました。中国政府による監視体制はまだまだ厳しいようです。


今日の中華。



ゆでた豆腐にごま油的なタレをかけたもの。めちゃくちゃ美味い。



大白菜と豚肉の炒め物。大白菜って何だ?あっさりしていて美味い。



一番予想していたのと違うものだった料理。
卵料理であることはわかっていたのですが、炒め物か何かかと思っていたらバカでかい茶碗蒸しっぽい料理でした。茶碗蒸しより柔らかかったかな。美味かったです。



帰りがけに見つけたバイアグラの看板。
万交可…あぁ、なるほど。


〜ツアー8日目(5月1日)〜

前日でチベットツアーは終了。
ここからはそのまま中国旅行へ行く人、飛行機でネパールへ帰る人、車でネパールへ帰る人に分かれます。
ボクらはでネパールへ帰ります。理由はもちろん飛行機で帰るより安いからです(半額くらい)。
7日間行動を共にしてきたS君はそのまま中国をまわるということで、ここでお別れ。また会いましょう。

車で帰るのはボクら、韓国人家族4人、ドイツ人女性1人の計7人。たった7人(とガイドさん)なのに比較的大きめのバスだったので、えらい広々と使えました。

カトマンドゥからラサまで5日間かけてやって来たのですが、帰りはたったの2日です。行きは観光しながらっていうのもありますが、高地順化しながらだったのでゆっくりなんだと思います。特に無理せずにラサからネパールまで2日で辿り着くことができます。



朝ご飯に食べた蒸しパン的なもの。ちょっと味無いかな。



いい空だなぁ。



ヤギだらけー。



…って、これはヤギ?ヤクのちっちゃいバージョンにも見える。
毛が長いですな。角も立派です。



農作業ひと段落で休憩タイムってところでしょうか。まぁ、このおっさんたちはずーっと休みっぱなしでしたけど。



行きは通り過ぎたティンリーという街に宿泊。Snowland Hotelというところでした。
ここはエベレストベースキャンプに一番近い街なのですが、天気が悪くて山自体を見ることはできませんでした。



野良ロバ。

ここにきてボクがはじめて高山病っぽい感じになりました。何やら頭が痛い。いまいち食欲もない。
でも薬飲んで2時間ほど寝てみたら、すっかり症状は消えてしまいました。


〜ツアー9日目(5月2日)〜

さて、最終日。



朝食を食べようとしたら、膝の上でネコの親子が爆睡。
暖かいけど、足が痛い。



9日間お世話になったガイドさんと一緒に。
いいガイドさんだったなー。

今日もネパール国境に向けて爆走。



昼ご飯。
ちょいと味薄めでしたが、麺山盛り。お腹いっぱいになりました。



最後の2時間くらいはこんな山間の道を走ります。相変わらずガードレールもない崖っぷちを進んでいくので、そりゃあもうスリル満点です。

…と、ここまでは非常に順調だったのです、が!
ここからがハプニングの連続
えらいこっちゃでした。

続きは次回。

[PON]

チベット仏教総本山。〜チベットツアーその3。

  • 2010/05/10(月) 04:26:07

<現在、トルコ・イスタンブールにいます。ふたりとも健康です。>
*2010年4月28日〜29日の日記*


あぁ、かなり日記がたまってきた…。


〜ツアー5日目(4月28日)〜



ギャンツェの街なかを馬車が走る。
ところで後ろにある「魔力怪なんとか」っていう看板の店、何の店だかわかりますか?
正解は服屋さんです。全く想像が付きませんですな。

というわけで、最終目的地ラサへ向かって出発。



山がきれいですなぁ。



寝てみました。



標高5040mのカロー・ラという不思議な名前の峠に到着。
目の前にどどどーんと氷河です。空の青との対比が美しすぎる。



アップ。
ざくざくした感じがかっこいい。



日向ぼっこするおっさん。

さて、お楽しみの昼ご飯。



麻婆茄子と豚肉・きくらげの炒め物。
まぁ、白いご飯に合うこと合うこと。東南アジアや南アジアと中国の決定的な違いは、ご飯の美味さです。3人で食べたんですが、これで1人楽々150円以下です。しかもお腹いっぱい。素敵です。



チベット仏教四大聖湖のひとつヤムドク湖とヒマラヤ山脈です。
標高4250mに位置するヤムドク湖は、チベット語で「高原牧場にあるトルコ石の湖」を意味する湖で、総面積は琵琶湖と同じくらいあるそうです。


というわけで、ラサの街に到着。今までとはうって変わって都会でした。



宿はTrichang Labrang Hotel。ここに3泊しました。



チベット風の部屋なんでしょうが…正直あんまり落ち着きませんでした。

街に散歩に出てみました。



チベットの子供もゴム飛びやるんですな。



露店の八百屋さん。いくつか見たことない野菜を売ってました。


〜ツアー6日目(4月29日)〜

この日はこのツアーのハイライト、ポタラ宮観光です。



これがチベット仏教の総本山です。かつてはチベットにおける宗教・政治上の最高責任者ダライ・ラマが鎮座していた場所です。高さ115m(山含む)、東西360m、南北300m、総面積41平方キロメートルにも及び、部屋の総数は1000を超えるんだそうです。
ラサにあるポタラ宮とその周辺の建造物は『ラサのポタラ宮の歴史的遺跡群』として世界遺産に登録されています。ボクらにとって27個目の世界遺産です。

ポタラ宮は観光のための入場者数が制限されていてボクらは後半の組になってしまったので、しばらくポタラ宮の周りを散歩してみました。



すごい数の方々がポタラ宮の周りを右回りで巡礼していたので、一緒にひと回り。



チーズ屋さんですかね。美味そう。



ポタラ宮に向かって、五体投地をしている人たちがたくさんいました。
五体投地(キャンチャ)とはチベット式の礼拝方式で、両方の掌を合わせて、それを初めは頭、次に口、最後に胸に当てて、手を離したら地面にうつぶせになって手を前方に伸ばします。これを繰り返しながら前進し、巡礼地までこれで進む人もいるんだそうです。



というわけで、ポタラ宮観光開始。
普通にこの階段がつらい。さすがは標高3650m。



残念ながら、ここも内部は撮影禁止。
えーっと…いろいろとすごかったです。←めんどくさい
興味のある人は自分で行って下さい。←投げやる


昼食タイム。



中国では餃子は主食なんだそうです。確かに炭水化物、肉、野菜を同時に食べるわけだから栄養的には完結しているわけですが、日本人としてはやっぱりご飯が欲しいところですな。


午後はセラ・ゴンパという寺院に行きました。
ここの中庭ではちょっと変わった光景が見られました。



大勢の僧侶が集まって問答修行をしているのですが、ずいぶんと動きがアクロバティックでした。



いわゆる「そもさん!せっぱ!」なんですが、結構楽しそうにやっている人もいました。
ただ欧米人にとってはいまいち理解し難い光景だったようです。



問答修行に疲れたイヌ。



あ、起きた。


本日の締めの晩ご飯。



回鍋肉、蒸し茄子、砂鍋餃子です。
この日のラインナップはチベットツアー中、最強でした。
回鍋肉は当然のこと、すごいのは蒸し茄子。と言っても、蒸した茄子をタレにつけて食べるだけなんですけど、まぁ美味いこと。
タレはたぶんごま油とニンニクとネギ…かな?←味オンチ
とにかく驚くほど美味かったです。
砂鍋餃子はどんな料理かわからずにチャレンジで頼んでみたんですが、餃子鍋でした。砂鍋とは日本で言うところの土鍋のことだったんですな。もちろん美味い。

なんかチベット日記の主軸が観光じゃなくて中華料理になっている気がする。

[PON]

飯が美味いって素晴らしい〜チベットツアーその2。

  • 2010/05/09(日) 04:24:08

<現在、トルコ・イスタンブールにいます。ふたりとも健康です。>
*2010年4月26日〜27日の日記*


〜ツアー3日目(4月26日)〜

朝食を食べて、バス移動開始。



ラツェの街はこんなに穏やかだったのですが、しばらく走ると…



こんなんだし。
くれぐれもサンダルでは行かない方がいいと思います。

ラツェから2時間半ほどで標高3900mのシガツェという街に到着し、この日のドライブは終了。

さて、昼ごはん。前日まででチベット料理に対する拒否反応を示し始めた我々ですが、ここにきて救世主登場です。
その名も中華料理
なぁんだと思われる方もいるかもしれませんが、あなどるなかれ。美味いわ安いわ



これは豚の皮(?)としし唐の炒め物…的な料理。辛かったけど、非常に美味し。料理名が曖昧なのは、メニュー見てもいまいちよくわからないからです。ローカル食堂だと、英語とか全く通じないし。



回鍋肉炒飯。これ、めちゃめちゃ美味かったです。今まで食った炒飯の中でも3本の指に入るかも。

この先も中華料理のお世話になりまくるわけですが、(少なくともボクらが入った店に関して言えば)本当にハズレがありませんでした。高い店に入っていたわけではなく、むしろ安くてローカル色満載の店ばかりを選んでいたのですが、どの店で食っても早いの美味いの安ーいの。確かに若干オイリーな感じであったことは否めませんが、日本人にとって現地の食べ物で困った時には中華料理は非常にありがたい存在であることを痛感しました。どんな国に行ってもたいてい中華の店はあるものですし、ましてここは中国。不味かろうはずがない

ただしそんな店ではほぼ英語が通じません。でもそこは日本人の強み。メニューの漢字から何となくではありますが、ある程度の推測ができます。もちろんたまに想像していたものとは全然違うものが出てきて驚かされることもありますが、そこで学習することによって次に繋がります。そこら辺がまた楽しい。
…なーんてえらそうに書いてますが、実際は一緒に行動していた日本人のSさんが結構中国語を操ることができたので、ほとんど頼りっきりだったんですけどね。ただひとつだけボクらが真っ先に覚えた言葉があります。「ウォ ブゥ チィ ラァ」、漢字で書くと「我不吃辣」。「吃」は食べるという意味です。何となくわかりますかね。つまり「私は辛いものが食べられません。」ということです。KAOはちょっと辛いものが苦手なのですが、中華ではうっかりしてると結構辛いものが出てきたりすることがあるので、まずは注文しようとしているものが辛いかどうかを確認する必要があるわけです。
それ以外は注文も指差しで何とかなるし、会計も電卓で表示してもらえば問題なしです。あとは「おいしい」と「ありがとう」さえマスターすれば、完璧です。



この日の宿はYak Hotel、にょきっと顔を出しているのがヤクさんですね。



今まで名前だけ出てきましたが(←ヤクバター茶とかヤクバター茶とかヤクバター茶とか)、これがヤクです。毛皮を被ったウシってところですかな。
チベットでは毛皮、ミルク、肉など全てをヤク立てているようです。



併設されていたヤクランドリー。
ヤクランドリーって言うとヤクが洗濯しているところ、もしくはヤクが乾燥機の中で回っているところを想像してしまうのはボクだけでしょうか。
ちなみにランドリーは中国語で「干洗部」なんですね。なるほど。


午後からタシルンポ寺に行きました。ちなみに寺院などの入場料もツアー料金に含まれています。



この寺院はダライ・ラマなどが属するゲルク派の六大寺院の一つです。阿弥陀菩薩の化身である歴代のパンチェン・ラマが政治・宗教の中心人物としてここで活躍しています。パンチェン・ラマはチベット仏教界において、ダライ・ラマに次ぐナンバー2の地位にあります。共産党の解放闘争の時にパンチェン・ラマは中国側についたので、この寺は破壊されずに昔のままの姿を留めているんだそうです。
ところで山の斜面に蜘蛛の巣が張ったようになっているのがわかりますかねぇ。



アップで見ると、これ全部タルチョ(旗)なんですよ。どうやって張ったんでしょうね。命懸けにも程がある。



チベットのヤギはちゃんと右回りでお参りしてました。



内部は撮影有料(←結構高い)だったので、外観だけ。
これが一番大きな大弥勒殿です。中には大きな弥勒菩薩像と歴代パンチェン・ラマの霊塔殿がありました。



グレート・ムタにしか見えん。



幼い人たちは違う色の服を着ていたのですが、修行中の印でしょうかね。ま、適当に言ってますけど。



徐々にお坊さんたちが集まってきました。こんな感じでだらっとしていたのですが…



突然みんな集まってきて、大合唱。何事?
どうやら食事前のお祈りみたいなものだったっぽいです。この後、わらわらと部屋になだれ込んでいき、食事タイムとなったようでした。



坊さんたちが脱ぎ散らかしていった靴。暖かそうですな。サンダルしかない我々にぜひ貸して頂きたいものです。



これが噂のヤクバター茶。僧院入りした場合、アレを必ず飲まなければならないのだとすれば、ボクらにとっては苦行に等しい。

この日は遅い時間に、しかも大量に昼飯を食いすぎたので、夜は適当にお茶とかを飲んで終了。
ちなみにこの日から宿が一気にグレードアップしました。前日までは共同のシャワーすらない状態だったのですが、この日はものすごくきれいなツインルームで、トイレ・ホットシャワー付き。テレビやエアコン(暖房)まで付いていました。たぶんチベットではかなり高級な部類に入ると思われます。
今日はあったかい部屋で寝られるぜーと思っていたら…エアコン故障中
ホテルの人に訴えたら、バカでかい電熱ヒーター的なものを持ってきてくれました。ま、想像通り部屋全体は温まりませんでしたけど。


〜ツアー4日目(4月27日)〜

朝食後、この日のドライブスタート。



とあるところで、休憩。



荷馬車。ご苦労様です。



これ、ぱっと見動物虐待の写真ぽいですが、どうやら彼女なりのイヌのかわいがり方らしいです。手が汚れるのがイヤなんでしょうかね。



イヌの方もこうされることが嫌いじゃないらしく、ボクらが近づいていくだけでこんな風になってしまいました。


この日は2時間ほどで宿泊地であるギャンツェの街に到着しました。
まずは観光です。



パンコル・チョーデという寺院です。
チベット仏教にはいくつかの宗派があるのですが、ここは各派が共存する仏教学問の中心地として発展してきたそうです。



これは敷地内にある8階13層、高さ34mの仏塔、パンコル・チョルテンです。



入り口の装飾が美しい。






みなさん、顔色が悪いですね。



頭が大阪のおばちゃんみたいですな。罰当たりますかな。



これは…桜ですかね。桜っぽく見えました。


さて、お待ちかねの昼ご飯。
3人で行ってみんな別なものを頼んだのに、同じものが3つ出てきました。まぁ、間違いなくめんどくさかったんでしょうな。一応文句は言ってみたものの、腹も減っていたしこっちもめんどくさくなったので食べてみました。



美味い。きし麺のおばけみたいな麺に、牛肉の角煮みたいのがのっていたのですが、実に美味い。ついでに餃子も美味い。
手を抜いたことは許してあげることにしました。



この日の宿はZong Shan Hotel。
きれいなホテルでしたが、暖房設備はありませんでした。ギャンツェは標高3950mで昨日の宿泊地シガツェとあまり変わらなかったのですが、昨日ほど寒くはなかったので暖房なしでも大丈夫でした。

この日の観光はこれにて終了だったので、午後はそこら辺を散歩してみました。
そういえば、中国では国民の識字率を高めるために、省略した漢字を多く使っています。
例えば…



これは「中国農業銀行」。「農」は下の部分だけ、「業」は上の部分だけが残ってしまったわけですな。最初は戸惑いますが、慣れると意外と読めるようになりました。

さて、晩ご飯。



KAOの頼んだこの麺料理、肉野菜たっぷりでめちゃくちゃ美味かったです。「炒麺」と書いてあったんで焼きそば的なものだと思っていたんですが、丼に入れたら山盛りの汁麺になっちゃってました。



餃子はどこで食ってもハズレ無し。心の底から美味いです。ビバ中華



一緒に飯食いに行ったみんなと店員さんと一緒に記念撮影。日本、香港、ノルウェーと多国籍軍でした。

それにしても、飯が美味いって素晴らしい。

[PON]

地球で最も高い場所〜チベットツアーその1。

  • 2010/05/05(水) 01:44:18

<現在、ネパール・カトマンドゥにいます。ふたりとも健康です。>
*2010年4月24日〜25日の日記*


さて。
2010年4月24日、楽しみにしていた8泊9日チベットツアーの始まりです。

〜ツアー1日目(4月24日)〜

朝6時過ぎ、2台のバスに分乗してカトマンドゥKathmanduの街を出発。ツアー客はボクら日本人以外にも韓国、中国(香港)、アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、ノルウェー、メキシコ、アルゼンチンなどと実にバラエティーに富んでいました。ちなみに日本人はボクら2人以外には以前紹介したSさん(この旅で4度目の再会)の3人だけでした。



途中で朝食タイムをはさみ(←宿泊費と朝食はツアー料金に含まれている)山道を走ること約4時間、国境の街コダリKodariに到着。イミグレーションで無事出国手続きを終え、5分ほど坂を上るとネパール=中国国境の橋があります。



橋の真ん中から左側がネパール、右側が中国です。
橋の真ん中にある国境線をはさんで両国の監視員らしき人がいるのですが、ネパール側はゆる〜い感じなのに対して中国側は今にも銃を打ってきそうな軍人さんが仁王立ち。穴の開くほどパスポートの写真と顔を見比べられました。
橋を渡りきると今度は中国側のイミグレーション。パスポートとビザチェックに関しては、ツアーだったせいか意外とあっさり通過。

いつぞやの日記にもちょっと書きましたが、現在チベット自治区に関しては自由旅行が認めらていません。ネパールから入国する場合に関して言えば、ビザは個人に対してではなく、ツアーグループに対してでしか発行されません。また他にも厳密なツアールートを申請(←ツアー会社がやってくれる)した上で発行されるチベット自治区への入域許可証(パーミット)も必要になります。原則としてはガイド同行の上でなければ行動することができず、申請したルートにない場所を訪れることも禁じられています。ラサ市内などある程度個人でうろうろできるところもありますが、史跡や寺院の中にはガイド同行でなければ入れないところもあります。かなり厳しいようですが、外国人のチベット自治区そのものへの立ち入りが禁じられていた時期もあったことを考えれば、ずいぶんましになった方ですな。

話を戻して、中国側イミグレーションでの話。
次に待ち受けていた軍隊による荷物チェックが、まぁ厳しいこと。とりあえず持っている荷物は全部開けられて、隅から隅まで見られます。ナイフなどの危険物は没収(←バスの中で忠告されていたので、ガイドさんに頼んでカトマンドゥのツアー会社へ届けてもらうことにした)。運が悪ければ、ハサミや爪切りも没収。「Free Tibet!」なんて書いてあるTシャツやチベット国旗、ダライ・ラマの写真なんかは当然没収(だけでは済まないのかもしれない)。意外なところでは、書籍関係のチェックが厳しい。ダライ・ラマ関係は当然没収。それからガイドブックなどに載っている地図も、特に中国の国境線を中心に穴の開くほどチェックされます。中国政府が認識している国境線と異なれば、没収されてしまうのです。世界中で最もスタンダードなガイドブックである『Lonely Planet』の中国版の地図には台湾が抜けているので、没収されてしまうそうです。
ボクらの持っていた日本語の小説もかなりじっくり調べられました。

最後には公安による荷物のX線検査までありました。なかなか手の込んだことで。

こうやって、やっと中国へ入国することができました。ボクらにとっては13ヶ国目です。ツアー客全員の入国審査が終わるまで待ってから(←全部で40人くらいいたのでかなりかかった)、バスで移動開始…したのですが。
そりゃあもうでこぼこ道でした。まだ未舗装でそういう道なのか、崖崩れでも起きたからそんなことになっているのかわかりませんでしたが、バスがいつ崖から転げ落ちてもおかしくないくらいでした。

そんな道を1時間ほど走って着いたダムという街でやっと昼食タイム。昼食とはいえ、既に時刻は16時頃。中国は広大な土地を持っているくせに、時刻は全て北京時間です。中国と日本の時差が1時間でネパールと日本の時差が3時間15分なので、中国に入ったとたん2時間15分も時計を進めなくてはならないため、こんな時間になってしまったわけです。チベットの辺りでは夜8時くらいでもまだまだ明るいので、不思議な感じがします。

昼食後、しばらく走ってこの日の宿泊地であるニャラムという小さな街に到着。宿は…なんとか旅館です。



えーっと、名前がわかんないんじゃなくて、ご覧の通り中国語の漢字表記に当てはまる漢字がないんで…なんとか旅館です。英語ではNga-Dhon Hotel…どっちにしても読めないですな。
部屋は5ベッドのドミトリーで、宿にシャワーはありませんでした。
とは言うものの、シャワーがあったところで浴びてなかったでしょうな。とにかくめっちゃ寒い。なにせここは標高3700m。富士山級の高さです。寒いはずだわ。カトマンドゥの標高が1300mだから、この日は一気に2400mも上がってきたことになります。この辺りから高山病の症状が出る人がいるようですが、ボクらは意外と何でもありませんでした。普段からタバコを吸って、低酸素状態に慣れてるからでしょうかね。(←そうなのか?)

ちなみにボクらは念のため、高山病の予防薬を数日間服用していました。ダイアモックス(薬品名アセタゾラミド)という薬です。日本では当然医者の処方箋がなければ購入できませんが、ネパールでは普通に薬局で買えました。しかも10錠(20回分)100Rs(約133円)と激安。ちょっと怖いですね。

あ、そういえばここでチベットツアーを考えている方へ忠告があります。

チベットツアーへはサンダルではなく靴で!←相当初歩的

ボクらはまたカトマンドゥへ帰ってくるので、ツアーに持っていく荷物をできるだけ減らすために、使わなさそうな物を宿で預かってもらうことにしました。ボクらはトレッキングシューズを持っているのですが、長期旅行者はサンダルだけで行動している人が多いのを見ているので、重い靴は置いていこう!ということにしたのですが…
甘かった
この日はまだ序の口で、この後4000m級5000m級のところに行くわけですが、そりゃあもう後悔しまくりでした。寒いのなんの。バスも暖房付いてないし。一応靴下は履いていたものの、寒いことには変わりありませんでしたね。ちなみにサンダルなんかでツアーに参加しているのはボクらだけでしたし。
みなさん、高地の寒さをなめちゃいけませんよ
ま、たぶん普通はしないと思いますが。

というわけで、この日は震えながら手早く洗顔と歯磨きだけ済ませて、がっつり厚着をして布団にくるまりました。
ちなみにボクはこの日の朝からお腹を壊していたので、夜中何度も寒い思いをしながらトイレに行く羽目になりました。腹を壊しただけでなく、危うく風邪までひくところでした。


〜ツアー2日目(4月25日)〜

朝食を食べて、宿を出発。

まず最初にバスが止まったのはLalunglaという峠。標高は5050m。バリバリの未体験ゾーンですが、多少息苦しさを感じる程度で意外と平気なもんでした。ふたりでタバコなんぞも吸ってみましたが(←本当はやるべきではない)、全く問題なし。



ヒマラヤの山々をバックにタルチョがはためきます。
チベットの空は青い



タルチョとは経文が印刷された祈祷旗で5つの色はチベット族が物質の五元素と考える地、水、火、風、空を表しているそうです。峠だけでなく、家や寺院の屋上、山の頂上、湖畔などでよく見かけます。



これはシシャパンマXishapagmaという山…だったかな。記憶が曖昧。そうだとすれば標高8027m、世界で14番目に高い山です。ちなみに8000m級の山は世界で14座しかないので、8000m級の山としては一番低い山ということになります。

そしてまたバスでしばらく走ると…



ついに見えてきました!
世界最高峰チョモランマだー!!



同じ写真で説明すると、右から順にチョ・オユーCho Oyu(8201m・世界第6位)、チョモランマChomolungmaまたはQomolangma(8844.43m・世界第1位)、マカルーMakalu(8462m・世界第5位)です。チョモランマの陰にはローツェLhotseという8516m、世界第4位の山もあります。8000m級揃い踏み。まさに世界の屋根ですな。
ちなみにいつかも書いたように、チョモランマチベット語です。標高8844.43mは2005年に中国政府によって発表された数値なのですが、ネパール政府は現在もこれらの測定結果を認定せず、公式には8848mとしているそうです。
チョモランマのあるサガルマータ国立公園(←ネパール側)は世界遺産に認定されています。直接行ったわけではありませんが、まぁ、見たということで、ボクらにとっての26個目の世界遺産ということにしちゃいます。

バスでさらに進むと…



おおぅ。



おおおおおぅ。
あのてっぺんがこの地球で一番高い場所ですよ。
正直ここまではっきりと大きく見えるとは思っていなかったので、なまら感動しました(「なまら」は北海道弁で「とても」の意味)。
先っぽの方だけちょこっと見えて、「あぁ、もしかしたらあれがそうかなー。」くらいだろうと勝手に想像していた分、感動もひとしおでした。
なまら感動したので…



はしゃいでみました。



同じく、はしゃいでみました。



それにしてもチベットの空は本当に青いですなぁ。



山のふもとに見えた小さな村。
作物も育たなさそうだし、水の確保にも困りそうだし…と他人事ながら、ちょっと心配になってしまいます。
チベットをバスで走っていると、こんな村(時にはもっと小さな村)をよく見かけます。



昼食のために寄ったオールド・ティンリー。チョモランマ・ベースキャンプへの玄関口となる街だそうです。

レストランではチベット料理であるトゥクパやタントゥクという麺料理を食べたのですが、残念ながらあまり…というか、かなり美味しくない。前日もチベット料理を食べたのですが、やはりあまり美味しくありませんでした。カトマンドゥで食べたチベット料理は非常に美味しく、日本人なら好きな味だろうなーなんて思っていたのですが…。たまたまだったのか、それともチベットでの標準的な味付けがああだったのかはわかりません。
しかしそれ以上に衝撃的なものに出会いました。
メニューにあったチベタンティーTibetan Tea(チベットのお茶)を頼んでみたところ…
うぅ、飲めない
ヤク(毛の長いウシみたいな動物)のバターをたっぷり入れたバター茶だったのです。現地の人はこのお茶で暖まると共に、カロリーを取っているそうなのですが…いや、マジでひと口以上飲めませんでした(他のツーリストも軒並み惨敗)。ごめんなさい。暫定ではありますが、この旅で一番美味しくなかったものNo.1に認定したいと思います。あまりの衝撃に、写真撮るのすら忘れちゃいました。

現地ではできるだけ現地のものを食べることにしている我々ですが、チベット料理といいチベタンティーといい、この時点でかなりの暗雲が立ち込めてきてしまいました。高い西洋料理に逃げなければいけないのか…。
しかし翌日以降、救世主が現れます。その話は次回。



レストランの裏にいた子供。ガン飛ばされました。



ティンリーからさらにバスで登り続けたところにあるギャツォ・ラという峠。これでギャツォ・ラ山と読むんですかね。どれがギャでどれがツォとかラなんでしょうかね。



標高5245mとネパール〜ラサ間では最も高い位置にやってきたことになります。なぜかボクはさほどではありませんでしたが、周りの人たちはかなり息苦しさを感じていたようです。



夕方、この日の宿泊地であるラツェの街に到着。宿はLha Tse Hotel。ツインルームでしたが、前日同様トイレ共同シャワー無しでした。部屋に置いてあるバケツの水とポットのお湯、そして洗面器を駆使して、洗顔や歯磨きをします。



街をぶらぶらしていたら、少年がアンパンのようなものを食べていました。美味そうなので、店に入って身振り手振りで買ってみたところ…
何にも中身はいっていませんでした(1元、約14円)。
どうやら少年の食べていたのとは違うものだったようです。無念。でもほんのり甘くて美味い。



この日はホテルの食堂でヌードルスープなどの無難な食事を取りました。既にチベット料理恐怖症です。

ラツェは標高4350mとこのツアー中最も高いところでの宿泊地でしたが、やはり暖房設備は無し。いやぁ、寒い寒い。
2枚重ねにした布団にくるまって眠りました。


つづく。

[PON]