ハプニングは続くよどこまでも&美味いものシリーズ。

  • 2010/05/15(土) 13:51:51

<現在、トルコ・カッパドキアにいます。ふたりとも健康です。>
*2010年4月16日〜23日&5月2日〜4日の日記*

さて、2010年5月2日のことです。
ラサから2日かけて国境近くに辿り着いた我々ですが、ここからがハプニングの連続でした。



まずは土砂崩れ。ガイドさんとドライバーさんも途方に暮れていました。
ちょうど復旧作業中だったらしく、30分ほどでバスは動き始めたのです…
国境まであと少しというところで、ちっとも進まなくなりました。どうやら車ではこの先は進めないらしい(理由わからず)。



ガイドさんの決断で、国境までは歩くことになりました。というのも、ぼやぼやしていると国境が閉まってしまうからです。近道をするために、えらい坂を下りたりしました。
写真は一緒に行動していたドイツ人のヤニーナさんです。

20分ほど歩いて国境に到着。
ガイドさんに別れを告げ、中国側のイミグレーションへ。出国の際にもしっかりとした荷物検査がありました。入国時と同様、なぜか日本語の小説に食いついていました。
なんとか出国審査を通過し、ネパール側へ。
既にネパールビザが切れていたので、イミグレーションで15日のツーリストビザを25USD(約2350円)で取得。これでネパールへ無事入国完了です。

ツアー料金に含まれていたのは国境への交通費までだったので、ここからはローカルバスでカトマンドゥまで帰る…つもりだったのです、
話しかけてきたおっさんによると、どうやらストでバスは動いていないとのこと。
初めは他の高い交通機関へツーリストを誘導するためのウソかと思ったのですが、周囲の状況を見てもどうやら本当っぽい。しかもストはいつまで続くかわからないとのこと。ここからはバス以外の公共交通機関がないため、最悪の場合何日もこの国境の小さな街で足止めを食う可能性があることになります。
さてどうしたものかと思っていたところ、ここまで一緒にやってきた韓国人の家族がチャーターしていたカトマンドゥ行きのジープがあるらしいことがわかりました。便乗させてもらえないかとドライバーに尋ねたところ、1人70USD(約6580円)。
めっちゃ高い
交渉しても、値段下がらず。しかし他にカトマンドゥへ帰る方法がないし、我々には選択の余地無しの状態。足元見やがって…とは思ったものの、仕方なくこれに乗せてもらうことにしました。

さぁ、これで無事カトマンドゥまで帰ることができる…と思っていたのです、
30分ほど走った辺りでしょうか。



派手に崖崩れだし。
ツアーでチベットへ向かう時はこんな風にはなってなかったのでバスで難なく国境まで行くことができたのですが、えらいことになってました。大雨でも降ったんでしょうか。
ここでジープを降ろされ、15分ほど崩れた石の上を歩きました。石の山を越えた辺りにまた車が待ち受けていたので、これに乗り換えました。これならたとえストがなかったとしても、自力で帰るのはかなり難しかったと思います。改めて韓国人家族に感謝。

ここからはすいすいとカトマンドゥへ向かって走ることができたのですが、なんだか通過する街の雰囲気がおかしい
やっぱりバスは全く走っていないし、それどころか交通量自体が極端に少ない。カトマンドゥに近づくにつれて、開いている店の数が減ってくる。街が暗い。みんな歩いている。
…うーむ。ちょっとただごとではない雰囲気
そしてカトマンドゥの街に入ると、そこらじゅうに軍隊やら警察の人がうじゃうじゃ。どうやらかなり本格的なストっぽい雰囲気。
あれだけ賑わっていたタメル地区だったのに、ほんの数件を除いて店は閉まってるし。開いてる店だって、シャッター半分閉まってるし。両替所とかATMもやってないし。閉まってる宿もあるし。

ツアー前に泊まっていたのと同じHoly Land Guest Houseに辿り着いたところ、空室があったのでチェックイン。
ここのレセプションで話を聞き、やっとだいたいの状況がわかりました。
簡単に言うと、「昨年政権を失い野党に転じたマオイストと呼ばれるネパール共産党毛沢東主義派が、現首相に退陣を要求し、政権奪回を目論んで起こしたゼネスト(ゼネラル・ストライキ)」というのが、この状況の正体のようです。レセプションの兄ちゃんによれば、一般市民の半数くらいはマオイストだとか。そりゃ、大規模になるわな。

空腹だった我々は、とりあえず飯にありつこうと出かけてみたのです、
開いている店がない
先ほどまでかろうじて開いていた店も全滅。
仕方がないので、この日はたまたま食い残していたオレオと水を晩飯としました。



翌朝のタメル地区。
シャッター閉まりまくりだし。普段はものすごくにぎやかなところなのですが、この時ばかりはごくごくまれに裏道の商店とかが開いているくらいです。



こんな集会がそこかしこで開かれていました。周囲では軍隊や警察の人がにらみをきかせています。

交通機関は動いていないし旅行代理店もやっていないので、とにかくツーリストはすることがありません。宿には結構日本人がいたのですが、みんな暇を持て余して、屋上でトランプとかしていました。

また赤い服を着たマオイストさんたちの集団がちょいちょい街なかを徘徊していました。開いている店を見つけると、持っている棒で半開きのシャッターをガンガン叩いたり中に踏み込んだりして、店を閉めさせていました。
一応午後6〜8時頃までは一斉に店を開けるらしいということになっていたのですが、晩飯を食いに行ったある日は注文をした段階で、店の前の通りにマオイストさんの一行がやって来たとのことで、その場で閉店になってしまいました。持ち帰り用にしてくれるということで店内で待っていたのですが、バレるとまずいので電気は消した状態、店員も窓の隙間から通りを監視しながらと、非常にぴりぴりした感じでした。
頼んだトンカツ定食を宿に持って帰ったところ…停電中(←ネパールは停電天国)。

食事風景です。戦時中かよ。

この翌日はある店で晩ご飯を食べていたところ、突然マオイストさんたちの集団に踏み込まれました
ツーリストに手を出すようなことはしませんが、店の責任者はかなり強く責められているようでした。言葉はわかりませんが「何で店開いてるんだ!」といったところだと思います。
かなり長い時間問答が繰り返され、店の中は緊張が張り詰めた状態でしたが、最終的には店側がマオイストさんたちにジュース(主に栄養ドリンク)を振舞ったところ…
あっさりと引き上げていきました
…え?そんなんでいいの?
マオイストさんたちはジュースくらいで懐柔できるっぽいです。栄養ドリンクってところがポイントだったんでしょうかね。


ボクらとしてはもうネパールに思い残すことはなかったのですが、とにかく移動手段がないので途方に暮れていました。ところがボクらの泊まっているタメル地区から空港までツーリスト専用のシャトルバスが動いているとの情報をゲット。
というわけで、かねてから目をつけていたUAE(アラブ首長国連邦)の航空会社エアアラビアのHPで航空券の予約をしました。2010年5月5日のフライト、ネパールのカトマンドゥからUAE経由でトルコのイスタンブール行き、1人317USD(約29800円)です。さすが産油国、安いですなぁ。
とりあえずこれでアジア脱出決定です。8ヶ月もかかってしまった。


話は変わって。
カトマンドゥの宿でイッセイ君というひとりの日本人と出会いました。
イッセイ君も我々と同様、仕事を辞めて世界一周中とのこと。彼は世界一周航空券を利用しての旅なので、期限は1年。ボクらより先にヨーロッパ入りするので、中近東辺りで再会できることを楽しみにしております。
2日ほど一緒に飯を食ったり話しをしたりしながら過ごしたのですが、彼がなかなか味のあるおもしろい人物でして。
ボクらより数日早くチベットツアーに出発したのですが、彼はその前日にチベット国旗を買い求めていました(←公安とかに見つかれば、当然ただでは済まない)。無事に帰って来られるかどうか、というかそれ以前に国境で追い返さる可能性すらあったんで心配していたんですが、どうやら無事ツアーを終えることができたようです。
彼のブログを見させてもらったのですが、「インドでタクシーに手荷物を置き忘れてから戻ってくるまでの顛末」だとか、「ベトナムでホビロン(孵化直前のタマゴ)を生で食ってしまった話」だとか、なかなかドラマチックな旅をしているようです。
興味のわいた方はこちらをどうぞ。


さて、最後はカトマンドゥで食べた美味いものシリーズ。まぁ、ほとんどはチベットに行く前に食べたものばかりですが。

まずはチベット料理3連発。



一番のお気に入りの店「Momo Star」で食べたトゥクパという麺料理。



こっちは「City Heaven」で食べたタントゥクという麺料理。
トゥクパはラーメンっぽい麺、タントゥクはきし麺っぽい麺ですが、スープの味はどちらも一緒。
なんて説明すればいいのかなー。優しい感じの味です。←説明になってない
カトマンドゥではどちらも非常に美味かったのですが、残念ながらチベットではあまり美味しくありませんでした。



何度か登場したモモ
見た目はほぼ餃子で、中身もほぼ餃子。タレがちょっと違うかな。
ベジタブル、バフ(水牛?)、チキンとあるけど、一番好きだったのはチキンモモかな。調理法も蒸し、焼き、揚げが選べます。
これはどこで食っても美味い。

ここからは日本食のオンパレード。って、日本にいる方には珍しくもなんともない料理ばかりですがね。
旅行者の間でネパール、特にカトマンドゥは日本食のレベルが高いことで有名なんだそうです。確かに何食っても美味かった。



「東京ラーメン」で食べたチャーシュー麺。
日本のラーメンと比べるとたいしたことないけど、旅に出てから食べたラーメンの中では一番ラーメンっぽいラーメン。



「桃太郎」で食べた焼肉定食。



「おふくろの味」で食べたしょうが焼き定食。



カツ丼。



トンカツ定食。



「ロータス」で食べたカツカレー…カツばっかりだな。
日本人オーナーが作るここのカレーは日本風。懐かしいし、美味いし。



タイ焼きです。←ここまで食ってから、写真撮ってないことに気付いた
オーナーが和菓子好きらしく、この店では日替わりで和菓子が売られているのですが、この日はタイ焼きでした。他の曜日には大福やイチゴ大福、アンドーナツなんかがあるようです。チベットから帰ってきてから食べる気満々だったのですが、ストのせいで食べられず。悔しい。

…とまぁ、こんな風にカトマンドゥでは日本食食いまくりでした。
確かにこの街の日本食のレベルは高い。長期旅行者にはうれしい場所です。
おかげでインドで減った体重もすっかり元に戻ってしまいました。

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