カズベキに行くべき。

  • 2010/07/29(木) 23:26:26

<現在、ブルガリア・ソフィアにいます。ふたりとも健康です。>
*2010年7月13日〜15日の日記*


トビリシからロシア国境の近くにあるカズベキという街へ、2泊3日の小旅行に行ってみることにしました。
ウズベキスタンから一緒に行動してきたスズキくんも一緒です。
街のいたるところにパンスタンドというか、立ち食いパン屋さんがあります(もちろん持ち帰りも可)。
そこで買ったチーズパンというかチーズパイ。これも前回紹介したハチャプリの一種なんだそうです。だいぶ形が違いますな。


メトロのディドゥベ駅前にあるバスターミナル。
ここからカズベキ行きのマルシュルートカ(ミニバス)が出ます(10GEL、約500円)。

カズベキまではグルジア軍道というところを通っていきます。
グルジア軍道とはロシア連邦の一部である北オセチア・アラニア共和国の首都ウラジカフカスから大カフカス山脈を越えてトビリシに至る全長210kmの街道のことです。
こんな軍道とかいうとおどろおどろしい感じがしますが…


こんな素敵な山道です。
こんな山間の道を爆走していきます。←スピード出まくり


途中休憩。
冷たくて美味い湧き水でした。


さらにうねうね曲がる山道を走っていくと、トビリシから3時間ほどでカズベキ村に到着。
トビリシのネリ・ダリの家で勧められたコバの家という宿に泊まろうと思っていたところ、どうやら連絡をしていてくれたらしく、ジープで迎えに来てくれていました。


これがコバの家
ほぼ普通の家ですな。この2階に宿泊者用の部屋(ドミトリー)があります。
ちなみにこの宿の人はまるっきり英語が通じません。しかし泊まった人の話を聞いた限りでは非常に居心地がよく飯も美味いということだったので、ここに泊まることにしました。

値段を聞いてみたところ、微妙な英語で不思議な答えが返ってきました。
「1泊2食付きでチーズ無しだと15ラリ(約750円)、チーズ付きだと20ラリ(約1000円)です。」
「…チーズ?」
「チーズ。」
「チーズが付くと20ラリなの?」
「チーズ付きで20ラリ。」
「…?」
チーズってそんなに高いんだろうか…。っていうか、そこまでしてチーズ食べたいわけでもないしなぁ…。
というわけで、チーズ無しの15GEL(約750円)でお願いすることにしました。
荷物を降ろしたところで、お茶が入ったと声をかけられました。
下に降りていくと…


チーズあるし。
どういうこと?
このチーズに手を出すと、宿泊費が5GEL(約250円)上がっちゃうんだろうか…。
…陰謀?
とか言いながら、ボクらはチーズに手を出さずにいました。

そこへ同じ宿に泊まっている韓国人がやって来ました(2度目の再会)。
彼は少しだけロシア語ができるのですが、彼にチーズの話をしたところ、大笑い。
彼によると、チーズとは「肉」という意味だとのこと。
つまり肉入りの食事だと20GEL、肉無しだと15GELということだったのです。
なぁーんだ、それなら納得。
というわけで、晴れてチーズを食べることができました。
まぁ、味は普通でしたね。


お茶と一緒に出されたお通し(?)。
インゲンの何かの煮物。美味し。


宿のテラスからの眺めはこんな感じです。
美しい山々に囲まれた、それはそれは素敵なところです。
ボクらは行ったことありませんが、日本人の間では「風の谷」のモデルだといううわさで名高いパキスタンのフンザに似ているそうです。
スズキくんは翌日トビリシに戻るということで早速散歩に出かけましたが、ボクらは山々を見ながら宿でのんびりしました。


宿の庭にある畑で収穫された野菜が晩飯に出てきているようでした。


晩ご飯です。
ナンとスープとサラダと…チーズ(笑)。
量も多くて美味かったです。

山々が夕日に染まり、闇に溶けていく様はそれはそれは美しいものでした。
周りにはなーんにもないので、音といえば川のせせらぎくらい、夜は空一面に星が瞬いていました。
いいところです。


さて、翌日。


まずは朝ご飯。
やっぱりチーズ付きでした。
リゾット風のご飯が冷たかったのが残念なところです。


グルジアのチャイ(紅茶)の入れ方がちょっと変わってまして。
このティーポットに入っているのはものすごく濃い紅茶です。これをカップに少し注ぎ、その後でお湯で薄めるという入れ方なんです。
他にこんな入れ方する国ってあるんですかね。

今日はツミンダ・サメバ教会まで散歩してみることにしました。


あの山の上にあるのが教会です。
散歩と言うよりは軽い登山ですな。
今日は天気悪いな…。


というわけで、レッツゴー。


ブタ発見!
何が珍しいかと言うと、今までトルコ〜イラン〜ウズベキスタン〜アゼルバイジャンとずーっとイスラム圏で、ブタは御法度だったわけです。
こんなところでキリスト教国に入っていたことを再認識。


こんな山道をてくてくと登っていきます。
緩やかだけどくねくね遠回りの道と急だけど近道という2種類の道があったのですが、ボクらは後者を選択しました。
雨が降ったりやんだりだったのが、ちょっと残念。


途中、こんな花畑があったりするところを1時間半ほど登っていくと、急に視界が開けました。


おー、すごいなー。
こりゃ、きれいだ。


やっと教会が見えてきました。


墓標ですかね。


これがツミンダ・サメバ教会です。
ここへは車で来ることもできるのですが、こんな山の上の教会なのに礼拝に来ている人がたくさんいました。
ちなみに女性が中に入るにはスカートをはかなければいけないらしく、KAOは大きなスカーフのようなものを借り、腰に巻きつけて入りました。
教会自体はこじんまりとしていましたが、薄暗い内部には神聖な雰囲気が漂っていました(内部は撮影禁止)。


上からの眺めはこんな感じ。
重ね重ね天候がいまいちだったのが残念ですが、それを差し引いても素晴らしく景色のいいところでした。
下りる時は1時間ほどで宿に到着。


宿に戻ると、晩ご飯の準備中でした。
これはチーズ餃子的なものを作っているところです(作っている人も一緒に撮ろうと思ったら、恥ずかしいからやめてくれと言われてしまった)。


晩ご飯。
スープパスタ(?)とピーマンの米詰め(?)とチーズ餃子(?)です。
美味し。


翌朝。


草刈り途中に立ち話をするおじさんとヒツジ。
いいですなぁ、こういう風景。

カズベキは標高が高くて涼しい(夜は寒いくらい)ので、夏場の避暑地としてはうってつけの場所だと思います。
グルジアへ行く際はぜひ!
ただ、夏でもこの気温ですから、冬場ここで暮らすのは大変なんでしょうねぇ。
実際冬場は雪でグルジア軍道が通行止めになり、いわゆる陸の孤島になってしまうことも珍しくないんだそうです。


来る時同様、3時間ほどミニバスに揺られてトビリシまで帰ってきました。
宿は前回と同じネリ・ダリの家
帰ってくると…子ネコたちがいない。
もらわれていったのか、捨てられてしまったのか…。
宿の人たちも子ネコの話題には一切触れないので、どうなったのか聞きだすことができませんでした。

宿でウズベキスタンやアゼルバイジャンで一緒だったダイスケくんと再会。
一緒に晩飯を食いに行こうということになり、一度行ったことのあるバザール近くの食堂に行くとあいにく満席。
と思ったら、地元のおっさん二人組が相席を申し出てくれました。
で…


ウォッカ祭り。←つらい
ちなみにおっさんたち(特に左)、まだ19時前だというのに既にべろべろです。


手前はオーストリというトマトベースのシチューのような料理。
鉄板にのっているのは豆腐みたいな感じでしたがよくわからず。
どちらもかなり美味かったです。


おっさんにえらい気に入られたようで。
ダイスケくん、苦笑い。
一切言葉は通じませんでしたが、歌を歌ってくれたりして楽しませてくれました。
まぁ、たとえ言葉が通じたところで、あの酔っ払いっぷりではどっちにしろ何言ってるかわかんなかったかもしれませんが。
結局ウォッカを3〜4杯くらい飲む羽目になりました。ちょっとキツかったですが、意外と美味いウォッカでしたな。


で、締めはヒンカリ祭り。←相変わらず多い
ウォッカはおごってくれた形になったので、1人当たり3.5GEL(約175円)でした。
安い。
ごちそう様でした。

[PON]

教会三昧。

  • 2010/07/26(月) 17:57:25

<現在、トルコ・イスタンブールにいます。ふたりとも健康です。>
*2010年7月12日・16日の日記*


さて。
7月12日はトビリシの旧市街へ行ってみることにしました。

トビリシ駅に隣接しているヴァグズリス・モエダニという駅からメトロに乗ります。


このエスカレーターの長いこと長いこと。
こんな深いところに地下鉄を走らせる必要があったのか?っていうくらい地下深くを走っています。
アヴラバリ駅で降りた辺りが旧市街です。


旧市街の眺め。
山の上に見えるのはナリカラ城塞跡です。


旧市街地は19世紀の街並みが保存、復元されていて、数多くの教会があちこちにあります。
例えば…


これは聖エチミアジン教会


旧市街を見下ろす位置にあるのはメテヒ(聖母)教会
ムトゥクヴァリ川のほとりにあり、戦略的な要地でもあったそうな。
礼拝に来ている人がたくさんいました。


これはスィオニ大聖堂…だったはず(みんな形が似ているので、どれがどれだったか…)。
グルジア正教の総本山に当たるそうです。
こちらも熱心にお祈りをする礼拝者がたくさんいて、内部には美しいフレスコ画がありました。
撮影禁止とは明記されていませんでしたが、何となくはばかられる雰囲気があったので止めておきました。


こちらは教会ではなく、鐘楼のようです。


二人飲み会。


ナリカラ城塞跡にも登ってみたのですが、どうやら正規のルートではなかったらしく、藪をかき分けたり壁をよじ登ったりするはめになりました。


ナリカラ城塞跡からの眺め。
そんなに広くない旧市街の中にぱっと見ただけでも10以上の教会が点在しています。


というわけで、こんな風にあちこちに神父さんがいたりします。

グルジアでどうしても食べたいものがありました。
それが…


これです。
めっちゃ美味そうでしょ?
めっちゃ美味いです。
地域により様々な形のあるチーズパン(パイの場合もある)のことをハチャプリというのですが、これはアチャラ風のハチャプリです(アチャラとはグルジア南西部の地域の名前)。
船型のパンの中に熱々のフレッシュチーズとバターと生卵。
不味いわけがない。
もう一回言います。
めっちゃ美味いです。


7月16日はムツヘタという街に行ってみました。
ムツヘタはトビリシの20kmほど北にある小さな町ですが、『ムツヘタの歴史的建造物群』として世界遺産に登録されています。
ボクらにとって38個目の世界遺産です。
ムツヘタへはメトロでディドゥベ駅まで行き、そこからマルシュルートカ(ミニバスみたいなもの)で20分くらいのところにあります。


スヴェティ・ツホヴェリ大聖堂です。
ぐるっと城壁で囲まれているということは、いろいろと大変なことがあったんでしょうな。


全景。
このスヴェティ・ツホヴェリ大聖堂はかつてグルジア正教の総本山だったそうな。
今はトビリシのスィオニ大聖堂に移ったということですな。
とにかくでかい。


真ん中はクジャクですかね。
その上は…斧を持った手?
何を意味しているかはわからず。


柱を支えているちっちゃい人。


中に入るとこんな感じ。
広いですなぁ。


真剣にお祈りしている人がたくさんいたりして、神聖な雰囲気が漂っていました。


こういうのって日本人的には踏んじゃいけない気がするんだけど、地元の人は意外と踏んでた。


美しい画ですなぁ。
マリアさんですかね。


これはキリストさんですかね。
宗教系の絵画って、リアル過ぎてたまにちょっと怖い。

ムツヘタには他にも…


サムダヴロ教会とか…


ジュヴァリ大聖堂とかがあります。
こっちの方は徒歩で片道1時間半ほど山道を登らねばならないということだったので、あっさり止めました。
…だってー、暑いんだもーん。

こんな感じでムツヘタ観光終了。
そんなに見どころが多いわけではないですが、なかなか街の雰囲気もいいですしトビリシからも近いので、グルジアへ来た際にはぜひ。


全然関係ないけど…


グルジアで見かけたきのこの山のバッタもん。


トビリシに戻って、バザールの近くにあった惣菜屋さん
みんなすっごいフレンドリーで、たくさん試食させてくれました。
グルジアはワインが有名なんですが(発祥の地という説もあるらしい)、ここではワインの量り売りもしていて、試飲もさせてくれました。
ボクらは普段ワインは飲まないですし、特に赤ワインは渋くてあまり好きではない方なのですが、飲ませてくれた赤ワインは非常に飲みやすくて美味しかったです。
ちゃんと聞いてはいませんが、値段も非常に安いそうな。


その惣菜屋で買ってきたもの。
ジャガイモの炒めたやつとナスの煮物とサラダ。別にパンを買って、全部あわせて2.6GEL(約130円)。
めっちゃ安くて、めっちゃ美味い。しかも腹いっぱい。
これがグルジア料理かどうかは知らないですが、グルジアは飯が美味いです。

[PON]

グルジアでお腹いっぱい。

  • 2010/07/22(木) 21:58:23

<現在、トルコ・イスタンブールにいます。ふたりとも健康です。>
*2010年7月10日〜11日の日記*


お久しぶりです。
WiFiがつながるはずの宿に来てみたら、WiFiが不調でした。
加えて現在大幅なルート変更を検討中で、毎日その下調べをしているので、日記もあんまり進んでいません。
コメント返しやら何やら、もうしばらくお待ちください。


7月10日、今日はアゼルバイジャンからグルジアへと移動する日です。
列車は夜だったので、日中はのんびりと過ごすことにしました。

バクーの街もウズベキスタンに負けず劣らず暑く、日なたにいると干からびてしまうので、マクドナルドへ避難
「WiFi」と書いてあったのですが実際は使えず、その代わり1日2AZN(約240円)で使い放題の電波を拾えたので、ジュース1杯で粘りながらブログの更新などをして過ごしました。


さぁ、グルジアへと移動しましょう。
22:00発グルジア・トビリシ行きの国際列車です。列車での国境越えはボクらにとって初めての経験です。


列車の前で記念撮…おっさんおっさん。


改めて記念撮影。
ボクらを含め宿で一緒だった7人の内、6人(1人写ってない)が同じ列車でトビリシへ向かうことになりました。


逆光で見づらいですが、4人コンパートメントはこんな感じです。
で、今回も…暑い。
列車が動いている間はエアコンから冷風が出るのですが、かなり弱いのでコンパートメント全体の温度が下がるまではかなり時間がかかりました。

出発して1時間ほど経ったところで故障で進まなくなるというハプニングがありましたが、30分ほどで代わりの機関車がやってきて事なきを得ました。

翌朝9時半ごろ国境に到着。
出国審査は列車に乗ったままで行われました。
係員がパスポートを集めていき、ちょろっと荷物検査があって、1時間ほどでパスポートを返してもらって終了。

少し進んだところで、今度はグルジアの入国審査です。
現在、日本人は90日以内の滞在であればビザが必要ありません。
アゼルバイジャン出国時とほとんど同じような感じで、こちらも列車に乗ったまま1時間ほど待っている間に終了しました。

というわけで、19ヶ国目グルジアへ入国!
ちなみに英語名はGeorgiaでジョージアと読みますが、正式名称はサカルトヴェロSakaratveloと言うらしいです。
グルジア正教というキリスト教の国で、国旗にもばばーんと十字架が4つも描かれています。ボクらにとっては始めてのキリスト教国ですな。
日本との時差は今夏時間で5時間、通貨単位はラリ(GEL)で1GELが50円くらい…だったかな。


というわけで、さらにしばらく走ってトビリシ駅に到着。
駅から歩いて5分くらいのところに目当ての宿ネリ・ダリの家を発見。
一般の家の一部にベッドを並べて宿として営業しており、もうずいぶん昔から日本人の常宿として定着しているそうです。
シャワーやトイレは家の人と同じものを使うので、もちろん共同です。
宿の人の気まぐれでたまにおかずが出てきたりしますが、基本的には食事なしで1泊15ラリ(約750円)です。


部屋はこんなんです。
シャンデリアがあったり、ちょっと過ごそうな画が何枚も飾ってあったりして、かつてはお金持ちだったっぽい感じですな。


ネリ婆ちゃん(もしくはダリ婆ちゃん←どっちかよくわからない)がピアノを披露してくれました。
素敵な宿です。

もう一つこの宿の素敵なところは…


ネコです。
生まれて間もない感じですな。


食後。


密集。


カバン探検。


つかれた。


お母さんもつかれた。←これ、下をのぞきこんでるのではなくて爆睡してます


腹が減ったので、飯を食いに出てみました。


近くのバザール。
バザールの横っちょにあった食堂に入ってみました。
英語がまるで通じない。
おまけにメニューがまったく読めない。
グルジアの文字、結構変わっています。


とある新聞。
ね?読める気しないでしょ?
これがグルジア文字です。丸っこくて、ちょっとかわいらしいけど。

と思っていたら、店にいたお客さんがたまたま英語を話すことができたので、そのおっさんを通じて何となく注文完了。


泡立ち過ぎのビール!…ではなくてアイスコーヒーです。
グルジアでのアイスコーヒーはこのスタイルが標準っぽいです。


チキンとジャガイモとタマネギの鉄板焼き。
何という料理なのかも、そしてグルジアっぽい料理なのかもわかりませんが、おっさんが食っているものが美味そうだったんで同じものを注文してみました。
がっつりニンニクが効いていて美味し。

グルジアでよく食べられる料理の一つにヒンカリというものがあります。
肉まんもしくは水餃子のようなもので、少しずつ形や味付けが違うものの、中国から中央アジア(マントゥと呼ばれる)にかけて全土で同様の料理があります。
美味しいと聞いていたし、腹も減っていたので1人5個ずつ注文してみたところ…


でかい!
タバコと比べてもらったらおわかりになるかとおもいますが、1つが握りこぶし大よりちょっと大きいくらい。
しかしポリシーとして残すわけにはいかーん!
というわけで結局ボクが6個、KAOが4個たいらげました。
…鼻から出るかと思いました。
ただし、めっちゃ美味かったです。
皮の厚い巨大な餃子の中にスープがたっぷり!って感じです。
まぁ、スープが熱すぎてヤケド必至ですが。


ってな感じで、グルジア初日は終了。
ちなみにこの国も暑いです。
寝苦しい日々でした。

[PON]