最短記録。

  • 2010/09/01(水) 22:52:32

<現在、シリア・アレッポにいます。ふたりとも健康です。>
*2010年8月8日〜9日の日記*


さて。
2泊でモンテネグロを抜け、次の国へ移動しましょうか。
目指すはお隣の国アルバニアです。
アルバニアとか言われてピンとくる人の方が少ないでしょうね。
ボクらもそうです。
「アルバニアの首都は?」と聞かれて、答えられる人はいますか?
あ、いますか。
へぇ、すごいですね。←関心なし

というわけで、モンテネグロのコトルからアルバニアの首都ティラナへと移動するわけですが、これが結構厄介でして。
隣り合っている国のくせに、大都市間を結ぶ国際バスや国際列車が存在しません。
どっちの国もお互いの国に行ってほしくないんでしょうかね。
需要がないだけかな?
まぁとにかく、乗り継ぎ乗り継ぎ行かねばならぬわけです。


どこでどれくらい時間がかかるかわからないので、もったいないけど朝食は食べずに朝6時半に宿を出発し、30分ほど歩いてコトルのバスターミナルへ。
まずは7:30発のバール行きのバス(6.5ユーロ、約715円)に乗り、9:20にバール到着。
次に9:40発のウルツィニ行きのバス(2.5ユーロ、約275円)に乗り…


10:30にウルツィニのバスターミナルに到着。
この後国境越えとなるわけですが、ウルツィニからアルバニアのシュコダルという街へ向かうバスは1日に1、2本しかないと聞いていたのでタクシーを覚悟していたのですが、上手い具合に12:30発のバス(6ユーロ、約660円)がありました。


出発まで時間があるので、バスターミナルの外にあった店で朝兼昼ご飯。
WiFiも無料で使えました。
そういえばここで酔っ払いのおっさんに絡まれましたが、何言ってるのかわからず。

12:30発のバスでウルツィニを出発。
国境らしきところで警察だか係員らしき人が乗り込んできて、乗客全員のパスポートをチェック。
その後バスは走り出したのですが…
あれ?
もう既にアルバニアに入ってるっぽいですけど?
出国とか入国とかのスタンプは?
押してなくていいの?
どこかこの後で押すの?


そんなボクらの心配をよそに、14:30頃アルバニアのシュコダルという街に到着。
…まぁ、とにかくアルバニア入国!
ボクらにとって24ヶ国目となります。
日本との時差は7時間(サマータイム中)、通貨単位はレク(Lek)で1Lek=約0.85円です。
イスラム教徒が7割、次いで2割の東方正教系のアルバニア正教、カトリック1割と続きますが、いずれも戒律は緩やか。
共産主義時代には一切の宗教活動が禁止されていたため、現在も特定の宗教を持たない人が多いのだそうな。

シュコダルでバスを降ろされたところに、今日の目的地であるアルバニアの首都ティラナ行きのミニバスがいました。
いそいそとそのミニバス(5ユーロ、約550円)に乗り込むと、1時間半ほどでティラナに到着。
降ろされた場所がただの道ばただったのでちょっとあせりましたが、そこら辺の人に尋ねながら地図を頼りに歩くこと30分。
何とか街の中心部らしきところまで辿り着きました。

ちなみにこの国、どの街にも統一されたバスターミナルというものが存在しないのだそうです。
つまり行き先によって全てのバスの始発の場所が異なるということ、らしい。
今までこんな国なかった気がする。
面倒なところですな。

長いこと鎖国政策をとってきたアルバニアはヨーロッパで最も謎に満ちているといわれる国で、長い間ベールに包まれてきたその姿はまさにバルカンの秘境と呼ぶにふさわしい…
とガイドブックには書いてありますが、それゆえあまり見どころらしきところも知られていません。
見どころが知られていないだけなのか、それとも本当に無いのかはわかりませんが、少なくともボクらの興味をそそるようなものは無かったので、アルバニアはあっさり通過することにしました

というわけで、まずは次に行く予定のギリシャへの移動手段を確保することにしました。
ガイドブックに載っている、ギリシャ行きのバスを扱う旅行代理店を探し…全然見つからないし。
30分くらい歩き回った挙句に疲れ果てて荷物を降ろし、座り込んだところ…その隣が探していた代理店でした。

まずはギリシャのメテオラというところに行きたかったので、その近くにあるカランバカという街へ行きたいということを説明するも…
英語がほとんど通じず。
しばらくがんばったのですが会話にほとんど進展が見られなかったので、代理店の人が英語の話せる人に電話をかけてくれました。
その人と何とか話をしているうちに、カランバカへのバスが出ているらしいイオアニナという街へ行くバスならあるらしいことがわかりました。
しかしそのバスは毎日あるわけではなく、都合がよさそうなのは明日か3日後のどちらか。
ティラナに3泊してもすることがないので、乗るなら明日。
で、出発時間は4時か16時。
16時発だとイオアニナ到着は夜中になるらしいので、選択の余地なく出発は明日の朝4時
もう12時間くらいしかないんですけど
そんなこと言ってもどうしようもないので、ティラナ4:00発イオアニナ行きのバスチケットを購入しました(20ユーロ、約2200円)。


予約していた宿に向かいましょうか。
地図を片手に歩いていくと、向こうからやってくるのは…クマさんじゃないですか。
クマさんはイスタンブールでの宿ツリー・オブ・ライフで一緒だった人です(動物のクマではない)。
ボクらとちょうど逆のルートで移動していて、どこかで会えそうだと思って連絡を取り合っていたところ、彼もちょうどこの日にティラナ入りしており、ボクらの泊まる宿もわかっていたので、迎えに来てくれたのだそうな。
2週間ぶりの再会です。

クマさんは別の宿に泊まっていたのですが、とりあえず一緒にボクらの泊まるHostel Albaniaへ。


宿の外観です(夜に撮った)。
きれいなドミトリーで、1ベッド1泊1700Lek(約1445円)でした。
WiFiも無料だし、キッチンや冷蔵庫も使えるようだったので、バックパッカーにはおすすめの宿ですね。

とりあえず荷物を降ろして庭に出てみると…
あれ、また見た顔が。
ブルガリアのソフィアの宿で一緒だった、ピアニストのナツさんじゃないですか。
久しぶりー。
旅はこれがあるからおもしろいですな。

しばらくみんなで話し込んだりしていたのですが、気付けば夜8時。
とりあえず翌日行く予定のカランバカの宿だけネットで予約して、クマさんと3人で飯を食いに行くことにしました。

ティラナの中心部にはおしゃれなレストランが意外とたくさんあったのですが、せっかくなので地元民しかいないような小さな食堂へ。


英語も全然通じないし、メニューもまったく読めないので、それこそ本当に適当にメニューを指差して注文。
出てきたのは…


ピラフらしきものと…何かの肉を焼いたもの。
というか正直肉だったかどうかもよくわからず。
ものすごい柔らかい何か。


これは…何かに卵を付けて揚げたもの。
その何かというのは…まず間違いなく、何かの脳みそ
なぜなら、その直前まで厨房にあった何かの脳みそが調理後には消えていたから。
加えて言えば、断面も食感も間違いなく脳みそ。
でも美味しかったです。
3人でこれだけ食べて、結構お腹いっぱいになって、1人あたり150Lek(約128円)でした。
安い。


食後のアイスクリーム!
100Lek(約85円)でした。


道のど真ん中にあるロータリーでアイスを食べる怪しい日本人。

もう一つ、アルバニアでやらねばならぬことが。
それはタバコ買うこと!
物価の高いギリシャに入る前にタバコを買っておかねば。
実はこれが痛恨のミスで。
一つ前の国モンテネグロではタバコが安いことを確認していたので、アルバニアでもてっきり安いものだろうと思い込んでいたら、実際はそれほどでもなくて。
安いもので1箱120Lek、約102円くらいでした。
確かモンテネグロでは1箱80円くらいだったのに。
それでもギリシャで買うよりは安いだろうということで、1カートンだけ買いました。
失敗したなぁ。

別の宿に泊まっているクマさんに別れを告げ、宿に戻ってシャワーを浴びると、もう既に23時近く。
明日は2時半には起きなくては…。
タバコを吸いに庭に出ると、ナツさんとそれから今ナツさんと一緒に行動しているシンジくんがいました(ちなみにシンジくんとはギリシャで再会します)。
おもしろくなって話し込んでいるうちに時間なんてどうでもよくなって、気付けば…1時

ちょっとだけでも寝ようとベッドにもぐりこみ…2時半に起床。
1泊分の宿代を払ったのに、部屋で眠った時間はわずか1時間半(というかほとんど眠れなかった)。
宿での睡眠時間、間違いなく最短記録です。
しかも宿代には朝食分も含まれていたのですが…当然食えず。
無念。

あまりに非常識な時間なので、荷物を全部廊下に出してパッキング。
あまりにもアルバニアでの写真が少ないことに気付き、宿の写真だけでも。


(朝3時頃撮影したものです。)
人懐っこいネコ。


(朝3時頃撮影したものです。)
居心地のいい…よさそうな庭やテラスがありました。
急いで出たの、ちょっともったいなかったかな。

荷造りを終え、宿を出てしばらく歩いたところで、KAOから衝撃発言が。
「あ…メガネ忘れた。」
そうなんです。
KAOはそこまで目が悪いわけではなく、メガネなしでもある程度普通に生活ができてしまうので、ちょいちょいメガネをかけ忘れるのです。
メガネありとなしとでそこまで視力が変わらないため、以前、メガネをかけている上にもう一つメガネをかけて、自分でえらい驚いていました(←こっちが驚くわ)。
さて、困った。
宿の入り口のドアはオートロックだし、呼び鈴を押そうにも確か夜は宿の人はいないということだったし、そもそも朝3時だし…。
壁をよじ登って…いや、無理だし。
とりあえず予備のメガネがあるし、いろいろやっているとバスに間に合わないかもしれないということで…諦めることにしました。
無念。

一応観光っぽい写真を1枚。


(くどいようですが、朝3時頃撮影したものです。)
ジャーミア・エトヘム・ベウトです。
内部のフレスコ画がきれいらしいですが…もちろん見ていません。


宿から30分ほど歩いて、指定された旅行代理店の前へ。
朝4時発のバスなんて乗る人いるのかよ、と思っていたら…やっぱりあんまりいませんでした。
そりゃそうだ。
バスに乗り込んだ瞬間から爆睡したまま、一路ギリシャを目指したのでした…。


…と、いかにも終わりそうな雰囲気でしたが、諸々の事情により続けます。

ボクらの乗ったバスは(確か)昼前くらいに国境に到達。
モンテネグロの出国スタンプ、そしてアルバニアの入国スタンプがない我々はちょっとドキドキしていたのですが…
何事もなく、無事国境を通過。

というわけで、無事ギリシャ入国!
ボクらにとって25ヶ国目となります。
日本との時差は6時間(サマータイム中)、通貨単位はユーロです。
ちなみにギリシャを含むシェンゲン協定加盟国での総滞在日数が90日以内であれば、ビザは不要です(シェンゲン協定についてはちょっとややこしいので、詳しく知りたい方は自分で調べて下さい)。


国境を越えて1時間ほど走ったところで、目的地イオアニナ…の街に入る手前辺りで、突然バスを放り出されました
「このバスはイオアニナの街には入らないから!じゃ!」みたいな感じで。
…えーっと、ここどこ。
とりあえず目の前の道をずーっと行けば、イオアニナの街らしいことはわかるんだけど…。

すぐ近くに空港があったのでそこで聞いてみたところ、ここからイオアニナの中心部まで行くバスはないらしい。
タクシーで行くと高そうだし、かと言ってどのくらい距離があるかわからないところまで、この灼熱の中、重いバックパックを背負って歩くのは危険すぎる…。
さて、どうしたものか。
とりあえずどのくらいの距離があるのかだけでも確認しようと、すぐ近くにあった洗車場に行って聞いてみると、どうやらバスターミナルまでは5、6kmくらいはあるらしい。
うーむ、これはタクシーで行くしかないかなぁ…と思っていたところ、洗車を終えたらしい兄ちゃんが
「バスターミナルまで乗っけてってやるよ!」
…マジですかー!
迷わずお言葉に甘えることにしました。


ピカピカになった車にすすけたボクらを乗せて、バスターミナルまで連れて行ってくれました。
兄ちゃん、ありがとう!
ギリシャ、幸先のよいスタートです。
あ、放り出されたんだから、そうでもないか。

バスターミナルでカランバカ行きのバスを確認したところ、15分後に出るバスがあるとのこと。
しかもその次は6時間後!
あぶねー。
兄ちゃんに乗せてもらわなかったら、えらいことになっていたところでした。
やっぱり幸先いいかも。

バス(11.5ユーロ、約1265円)に揺られること2時間弱、16時半頃にようやくカランバカに到着しました。
まずは宿へ向かいましょうか。
バスターミナル(といってもただの道ばた)から歩いて…これが結構な坂道で。
たった15分くらいだったのですが、暑いせいもあって汗だくになりながらなんとか予約していた宿に到着。


Hotel Odysseonです。
有名な観光地でもあり、しかもこのハイシーズンに直前(前日)に予約したので、結構高かったです。
シャワー・トイレ・エアコン付き、朝食込みのダブルルームで1泊50ユーロ(約5500円)。
それでもこの界隈では安い方かと。


久々に安宿じゃなくてホテル!という感じの部屋です。
でも高くても、この恐るべき暑さの中でエアコン付きはありがたい。

さて、なぜボクらがこのカランバカという街にやって来たかというと、メテオラという世界遺産を訪れるためです。
メテオラはこの街からすぐのところにあるので、宿からも見えます。
どんな感じか、ちょっとだけお見せすると…


こんな感じ。
ね、すごそうでしょ?

続きは次回。

[PON]