憧れのマレー鉄道。

  • 2009/11/28(土) 19:45:14

<現在、マレーシア・マラッカにいます。ふたりとも健康です。>


2009年11月23日、ランカウイ島の天気の悪さに見切りをつけ、南下を開始しました。
まずはランカウイのクアという町からフェリーで約1時間、
マレーシア本土側のクアラ・ケダという町へ。
そこからタクシーで15分、アロースターという町の駅にやってきました。
首都クアラルンプールへ向かうため、今回は列車を使うことにしました。
沢木耕太郎の『深夜特急』にも登場する、あのマレー鉄道です。
って、読んだこと無いけど。
実際はバスの方が安く接続も良く時間もかからないらしいのですが、
たまには列車の旅もいいかなぁ、ということになりました。
座席は数日前にネットで2等寝台を予約したのですが、
残り座席が少なく、残念ながら上段しか空いてませんでした。
一般的に寝台車は下段の方が広く、窓も大きいのです。
まぁ、防犯の点から言えば上段の方が安心だし、また値段も安いのですが。

朝もゆっくり起きて、のんびりしながらアロースター駅までやってきたのですが、
時間は14時30分。
一方、クアラルンプール行きの列車の発車予定時刻は18時7分。
まだだいぶあります。
幸い駅の片隅に小さな食堂があったので、コーヒーを飲んだり飯を食ったりしながら
時間をつぶさせてもらいました。
すると…次から次へとホームに人があふれ出しました。



どうやら修学旅行らしく、地元の中学生と思しき若者でごった返してしまいました。
さっきまでホームには猫くらいしかいなかったのに…。
最終的には修学旅行生に加え、旅行者、地元の利用客とその見送りで、
ホームは大混雑でした。

ちなみにタイのバンコクからマレー半島をぶち抜いてシンガポールまで走る
国際列車があるそうです。
東洋一の豪華列車で、3ヶ国を2泊3日、47時間で駆け抜け、
座席はいずれもキャビンスタイル(2名1部屋)、シャワートイレ付き。
食事はいくつかのコースが用意されているが、フランス料理が中心。
服装も日中は自由だが、夜はフォーマルが義務付けられ、
お値段もスタンダードで14万円、スイートだと40万円也!
しかし貧乏旅行者である我々はそんな列車に乗れるはずもありません。
一方、それ以外の長距離列車は減少傾向にあるようです。
採算が取れなくなったと言うか、国内の道路事情の良化および空路交通網の発達に伴い、
乗る人が少なくなったんでしょうね。
どこの国も鉄道事情は一緒のようです。
実際ボクらが乗った、タイから国境を越えてマレーシアのクアラルンプールへ行く列車も
1日1本しかありませんでした。
それでもいまだに完全に廃止されないのは、地元の利用客ももちろんですが、
ボクらみたいな旅行者に根強い人気があるからなのでしょう。

…なーんて、さも憧れの列車の旅を楽しんだかのような書き方ですが、
実際はアロースターを発車してから1時間後には眠り込み、
気付いたときにはクアラルンプールという状態だったので、
鉄道だろうがなんだろうが全然関係なかったわけですが。
窓からの景色もずーっと暗闇だったし。
ま、雰囲気ですよ、雰囲気。



これがボクらが乗った列車…ではありません。
到着時刻に来たので、あわてて写真を撮ったら…ただのローカル列車でした。
ボクらの乗る列車が到着した時には、大混雑に負けないよう必死で自分らの
車両を探していたので、写真とかそれどころではありませんでした。
ちなみに列車は30分遅れで到着。
さすがは東南アジア。



2等寝台はこんな感じ。
意外と広く、大きなバックパックを置いて足を載せると問題なく寝られました。
(KAOはちびっ子なので足を載せなくても寝られたようです。)
今までの夜間移動の中では一番快適に過ごすことができました。


というわけで朝6時、クアラルンプール駅に到着。
クアラルンプールはマレーシアの首都、巨大都市です。
ボクらはチャイナタウンに移動し、宿探しをしました。
最近のクアラルンプールの安宿はなかなかひどいという噂を耳にしていたのですが…
まぁ、噂に違わぬ怪しい感じでした。
どのくらい怪しいかというと…



このくらい。
ビルの3階がフロントになっているのですが、そこへ上がるエレベーターがこの有り様。
ボタン無いし。
実際は動くらしく、フロントの人が盛んに乗ることを勧めてくれましたが、
怖いので丁寧にお断りしました。
ちなみに宿の名前はWheeler's Guest house。
フロントまでの道程は怪しいものの、チャイナタウンや繁華街、バスターミナルまでも
歩いて行ける所にあるし、フロント横には熱帯魚の水槽やちょっとした滝のようなものもあるし、
ネコはいるしサルはいるし、従業員には怪しげな中国人インチキマジシャンみたいな人も
いれば、かと思えばフラメンコでも踊れそうなラテン系の女の人もいるし…
ほめてんだかけなしてんだかわかんなくなってきましたが、
決して不快な感じはしませんでした。
部屋はお世辞にもきれいとは言い難い感じでしたが、
まぁ、寝泊りする分には不自由ありません。
ホットシャワーエアコン付きのダブルルームで1泊55RM、1600円くらいでしょうか。
タイやラオスの同じレベルの部屋と比べると、1.5〜3倍程度高い感じです。
それを考えれば、マレーシアは若干物価が高いんですな。
食事もやはり1.5〜2倍くらいします。


クアラルンプールは当初の予定ではすっ飛ばそうかと考えていたくらい、
特に見たいと思っていたものがなかったので、大して観光もしませんでした。
首都だし、どうせ通るならちょっと寄ってみるか、ってところです。
見たものといえば…



マスジット・ジャメという古いモスク。
クアラルンプール発祥の地らしいのですが、何で発祥の地かは…知らん。
中には入らず。



ムルデカ(←独立という意味)広場。
まぁ、ここは見に行ったと言うよりは、暇つぶしに芝生で寝転んでやろうと思って
行ったのですが、日光を遮るものがなくて死にかけました。
ランカウイではあんなに天気悪かったのに…。←まだ言ってる

それからクアラルンプールタワーに代わって、いまやこの街ののシンボルともなった
ペトロナス・ツイン・タワー。
高さ452m、88階建てのツインビルで、建設当時は東南アジアで最も高い建物だった
そうです。



…まぁ、写真を見ておわかりのように、見に行ったというよりは建物の隙間から
偶然見えた、という感じです。
正直ツインタワーであったかどうかも微妙です。
ボクらにとってどれくらい興味がなかったかが伝わったかと思います。

その他に行ったところといえば、チャイナタウンやクアラルンプール最大の繁華街である
ブキッ・ビンタン(←発音しにくい)周辺です。
目的はもちろん食べ物です。



チャイナタウンの喫茶店、その名も『茶王・King of Tea』。
大きく出ました。
美味かったけど。
さすがキング。



朝食代わりに肉まん。
漢方っぽい味がしました。



サテーと言って、マレー風焼き鳥。
牛肉や羊肉もあります。
甘辛いピーナッツソースで食べるのですが、めっちゃ美味い。
5本とか10本単位で売ってくれます。
5本で3RMくらい。



ローストダックとご飯。
骨ごとぶつ切りにしてあるのでちょっと食べにくいですが、美味い。



バクテー(肉骨茶)といって、屋台の定番料理だそうです。
ボクとしては最大のヒット料理(KAOは若干苦手らしい)。
肉骨茶という字面からもなんとなく想像できるかもしれませんが、
豚の肉や内臓を漢方入りの醤油ベースのスープで煮込んだ中国系の鍋料理。
野菜の他、湯葉や油揚げが入っていたりしました。
特にこのスープが美味い。
ご飯にかけて食べるとたまりません。
8〜10RMくらい、300円弱といったところです。
それにしてもマレーシアは料理の種類が多彩だなー。

だいたいの店のメニューには中国語と思われる漢字も併記してあることが多いので、
なんとなくわかるものも結構ありました。
「あれって、もしかして生姜とネギで炒めた肉ってことじゃない?」とか、
「あー、『粉』ってのが麺っていう意味かも」なんて想像するのも、
結構楽しかったりして。



まぁ、この漢字から「ミロ」を想像するのは難しいですが。
それより3色紅茶、4色紅茶が気になる。

最後に街で見かけた看板。



足うらがマッサージですか。
体がマッサージですか。
そうですか。

[PON]

♪あぁあー マレーシアはー 今日もー…

  • 2009/11/25(水) 14:58:05

<現在、マレーシア・クアラルンプールにいます。ふたりとも健康です。>


2009年11月17日、あまり天候に恵まれなかったプーケットを離れ、南下を開始しました。
マレーシア国境に限りなく近いサトゥンという町までのバスチケットを
プーケットの宿で手配してもらったのですが、これがなかなかハードな移動でした。
800Bと結構高めだったので、もしかしたらいいバスなのかなーと思っていたら…
甘かった。
計5台のワゴン車や乗用車を次々と乗り継ぐ羽目になりました。
たった15分くらいで乗り継ぎになったり。
かと思えば、普通の乗用車に運転手を除いて4人の旅行者が乗ることになったのですが、
当然全員が大荷物を持っています。
トランクには既に運転手のものらしき荷物も入っていたせいで、ボクら二人分のバックパックは
後部座席へ。
というか、半分オレの膝の上へ。
重いっつーの。
隣にかなり大型の外国人の女性が座ったおかげで、後部座席の真ん中に座ったKAOも
座席にごく浅くしか腰掛けられず。
外はものすごいどしゃ降りなのに加えて、車がボロいせいで窓が曇りまくり。
よって運転席側の窓を全開にして走ったため、後部座席(というかボクのところ)に雨入りまくり。
それでもほぼ視界ゼロのまま、1時間ほどぶっ飛ばしまくり。
運転手以外は(もしかしたら運転手も)命の危険を感じていたと思います。
そして最後はピックアップ車の荷台(屋根付きだったけど)。
…800Bは高かった気がする。
まぁ、そんなでも約10時間かけて、なんとかサトゥンの町に到着。

マレーシアの国教はイスラム教なのですが、そのマレーシアに近いサトゥンの街は
タイとはいえ、イスラム教の匂いがあちこちで感じられました。
街の中心には大きなモスクがあり、(たしか)アザーンと呼ばれるお祈りの声が
拡声器から街中に響き渡っていました。
ベールやスカーフを頭にかぶった女性も数多く見られました。
晩飯は宿の近くにあった屋台街のようなところへ行ってみたのですが、
羊肉料理らしきものもありました(イスラム教が豚肉が禁忌)。



ちなみにこれはそこで食べた、貝入り広島風お好み焼き風食べ物。
パリッとしていて、非常に美味い。


さて、翌朝。
久々の国境越えです。
サトゥンの港でタイの出国手続きを済ませ、フェリーに乗ること1時間。
ついに5カ国目マレーシアに到着!
現在、日本人はビザなしで90日間の滞在が許されます。
ということで、何事もなくイミグレーションを通過。
着いたところはランカウイ島です。
ランカウイ島は、マレーシアではペナン島に次ぐリゾート地として知られているようです。
さぁ、あまり天気の良くなかったプーケットのことは忘れて、リゾートリベンジだ!
(ガイドブックによれば)今はベストシーズンだぜ!



…生憎の雨模様でした。
タクシーの運ちゃんに聞いてみても、「毎日雨なんだよねぇ…(ため息)。」
という感じだったので、やはり本来はこうではないようです。
温暖化の影響による天候不順なんでしょうかねぇ。
ちなみに写真はランカウイのシンボル的存在であるワシ…かタカのどっちかの像です。
たぶんワシ。←ウソかも

宿はチェナンビーチとテンガービーチの中間にあるTanjung Malie Beach Motelにしました。
軒並み1泊数千円から数万円という高級リゾートが並ぶ中、1泊60RM(リンギット)、
たぶん1RMは27〜30円くらいだから1泊1800円という安宿だったので、
さすがに部屋はしょぼい感じでした。



でも部屋から歩いて10秒くらいで砂浜という立地条件でした(天気悪いけど)。
こっちのテンガービーチは大きな高級リゾートホテルがその大部分を占めているせいか、
ほとんど人気(ひとけ)がありませんでした。
ボクらの宿の付近だけ、マレー人が遊んでいるといった感じです。
一方、岩で隔てられた隣のチェナンビーチは比較的手ごろな宿も多く、
マリンスポーツを楽しむ人々やビーチで遊ぶ人々でにぎわっていました。

…しかし。
天気が悪ーい!
ランカウイ島には5日ほど滞在したのですが、太陽が照りつけたのは
合計でもせいぜい2〜3時間ほどだったと思われます。



雲の切れ間から太陽が顔を覗かせた貴重なひとコマ。



プーケットほど水もぬるくなく、夕方になると肌寒いくらいでした。
曇っているだけならまだいいのですが…半分くらいは雨も降っていました。
うむむむむ。
どちらの日頃の行いが悪いのか…。

最終日にはランカウイ島から船で1時間ほどのところにあるパヤ島に行ってみました。
パヤ島はサンゴ礁に囲まれた美しい島で、ダイビングやシュノーケリングには
最適の場所らしいのですが…



曇りのち…雨。
うぅぅぅぅ。

でも、太陽こそ降り注ぎませんでしたが、非常にきれいでした。
ボクらはシュノーケリングをしたのですが、砂浜の数メートル先からサンゴ礁になっており、
間近にたくさんの魚たちを見ることができました。
(写真の緑色の濃い部分がサンゴ、ってよくわかんないかな。)
ボクにとってこんなところでシュノーケリングをするのは初めての体験だったので、
シュノーケルを口にくわえたまま、一人で大騒ぎしていました。
まぁ、これで太陽が出ていればもっときれいだったんでしょうが…考えるまい。
そして帰る頃にはどしゃ降り。
まさか南国の島で寒さに震えることになろうとは、想像もしていませんでした。
しかも帰りの船内にはご丁寧にも冷房が…。
殺す気か。
ま、貴重な体験であることは間違いないが。


というわけで、我々のもっぱらの楽しみは食事。
マレーシアはマレー料理のほか、中華料理、インド料理、およびそのミックスなど、
いろんな料理が食べられます。
まずは基本的なマレー料理から。



これはナシゴレン。
「ナシ」がご飯、「ゴレン」が炒めるという意味で、マレーチャーハンってところでしょうか。
タイのチャーハン(カオパット)に比べると、味が濃く、油も少なめ。
ボクはこっちの方が好きかな。
でもこの黒っぽい色は何のソースなんだろう…。



これはミーゴレン。
「ミー」が小麦麺だから、マレー風焼きそば。
って、フラッシュたいて撮ると、出来そこないのスパゲティみたいに見えるな。
まぁ、確かにスパゲティっぽい麺だけど。
これもナシゴレン同様、黒っぽいソースを使っています。
ナシゴレンもミーゴレンも3.5RM。
タイよりも若干物価は高めな感じがします。
その他にも中華料理やインド料理を食べましたが…
気付いたら食べ終わってました。
撮り忘れました。
またの機会に。

そういえば。
宿の近くの広場には日曜日になると簡易遊園地ができていて、出店が並んでいました。



お化け屋敷や射的場の他、観覧車もありました。←全て前日までは無かった
問題はこの観覧車。
…めっちゃ高速回転。
1周7〜8秒程度。
しかも乗ったが最後、少なくとも10周は回されていました。
食後に乗ったら、吐くこと間違いなし。
ランカウイへご旅行の際は、ぜひお試しあれ。

[PON]

『KAOのひとことコラム・13』

ランカウイは特別租税地区に指定されているため、
島全体が免税になっています。
実際に泊まっていた所から歩いて5分くらいに、
島でいちばんの品揃えというデューティーフリーショップがあったのですが、
ブランド品にも買い物にも興味のない私達には無用のものだったり…。
強いて買った物といえば、マレーシアのタバコを1カートンづつ。
1カートン14RM(約420円)。1箱42円。安〜い。
買い物しまくりたい方にはおすすめです。

私事ですが、姉貴へ。
「今度遊びに行くなら、ランカウイがいいよ。」

[KAO]

プーケット連続事件簿・Part.2。

  • 2009/11/20(金) 22:38:21

<現在、マレーシア・ランカウイにいます。ふたりとも健康です。>


さて、プーケットで起きた連続事件の続きです。

事件その2。
まぁ、これは事件というほどのこともないのですが、
「連続事件」というタイトルにハクをつけるために、無理矢理事件に昇格させました。

部屋水びたし事件の翌日、ボクらは宿を変えました。
プーケット初日に歩き回ってみたところ、ビーチから少し離れた通りには
安めのゲストハウスが軒を連ねていました。
いくつか値段を聞いて回っているうちに見つけたのがSunet Guest House。
欧米人(ドイツ人かスウェーデン人あたり←適当)の男性Mervさんと
タイ人の女性Knokさんが経営しているようでした。
1泊いくらか尋ねると、Mervさんは汗だくになって一部屋一部屋見せながら丁寧に説明してくれ
「3泊以上するならさらに安くするぜ!」と言ってくれました。
部屋は初日に泊まった部屋と同じくらい広くきれいで、エアコン・ホットシャワー・
TV(←見ないけど)・冷蔵庫付き、おまけに広めのベランダにはテーブルとイスがあり、
山々を見渡すこともできました。
車通りが比較的多い通りに面しているので少しうるさいですが、
目の前にセブンイレブンがあり、周りには食堂もたくさんあります。
これで1泊600B。
もちろん他の地域よりは高めですが、ここプーケットではかなり安い部類に入ると思われます。
特にMervさんが親切でいい人だったのですぐにこの宿が気に入り、
プーケット滞在2日目にして早速この宿に移ることに決めました。
まぁ、部屋水びたし事件の影響も大きかったですが。

事件はこの宿滞在2日目の夜に起こりました。
部屋で本を読みながら、そろそろ寝ようかなーなんて思っていたところ。
部屋のドアをノックする音が聞こえました。
英語らしき声も聞こえます。
既に0時を回っています。
こんな時間に…。
いないフリしたら諦めるかなーなどと開けるかどうか迷っていると、再びノックの音が。
「Excuse me…」
泥棒?強盗?
泥棒ならわざわざノックしないだろうけど、強盗なら油断させておいて…
などとごちゃごちゃ考えながらも、結局ドアを開けてみました。
すると欧米人らしき若い2人組が。
よく見ると、夕方宿の前で食事をしていた人たちでした。
話を聞いてみると、どうやら部屋に鍵を置いたまま施錠して外出してしまい、
フロントはもう閉まっているから部屋に入れない、ということらしい。
こっちの宿はたいてい半オートロック。
オートロックとは言っても、日本で言うところの電子的なやつじゃなくて、
部屋のドアを閉める前に内側の取っ手のボタンを押し込み、
それでドアを閉めると鍵がかかるという寸法。
よって鍵を持って出ないと、部屋に入れなくなるわけである。
で、彼らはボクらの隣の部屋で、ベランダのドアは開いているはずだから、
ベランダ沿いに乗り越えて入らせて欲しい、ということだったのです。
…なぁーんだ。
ボクらがあっけに取られている間に、さっさとベランダを乗り越えていってしまいました。
でもこれって逆に言えば、ベランダづたいにこっちにも簡単に入ってこられるってことじゃ…。
この日から、出かける時はベランダのドアの施錠もきちんと確認するようになったことは
言うまでもありません。

…えーっと、事件と言うほどのこともありませんね。
無理矢理事件っぽく書いてみました。


事件その3。
これは外人ベランダ乗り越え事件の翌早朝に起こりました。
気持ちよく眠っていると、どこからかものすごい音が。
しかも数秒ずつ間を空けて、繰り返し数回。
何の音かは判然としませんでしたが、何か硬く重いものを地面にでも打ち付けるような。
かなり近くから聞こえます。
でもこの時点では寝ぼけていたせいもあり、どこから音が聞こえるかわかりませんでした。
うるさいなーなどとは思いましたが、この時はまだ平然としていました。
工事か何かかもしれないと思ったのです。
まぁ、ちょっと朝早すぎますが。
ところが今度はガラスの割れる音が。
今度も数秒ずつ間を空けて、繰り返し数回。
ボクらの部屋は2階だったのですが、どうやら音は1階、つまりフロントとネットカフェを
兼ねた場所から聞こえてくるようでした。
さすがにこれはただ事ではないと起き出し、時計を見ると朝6時。
悩んだ挙句、まずはベランダに出てみました。
日さしがあるので直接1階を見ることはできませんでしたが、
既に開店していた向かいのレストランの人々は、明らかにボクらの宿の1階を見ています。
とりあえずさっきの音は、この宿の1階が原因であることに間違いない無いようです。
酔っ払いや泥棒、もしくはこの宿に恨みを持った人間など危険な人物が
いる可能性も考えましたが、向かいのレストランの人たちが意外と冷静な感じで
見ていたことを思い出し、と言うより好奇心が抑え切れなくて、
1階へ下りてみることにしました。
この時点では音はやんでいました。
この宿はフロントの隣に2階へ上がる階段が別になっているので、
そーっと階段を下り、フロントの方を覗いてみると…
誰もいない。
しかし大きなガラス戸の1枚が割られ、外にあった冷蔵庫が倒されていました。
最初に聞いた音は冷蔵庫が倒される音だったのでしょうか。
でも数回音がしたんだけどな…。

この時点でどうやら2階で寝ていても危険はなさそうだと判断し、
部屋に戻ると…
KAOはまだぐーすか寝ていました。
つまり音の発生から一度も目を覚ましていません。
…おい。
さすがに起こしました。
事情を説明し始めましたが、寝ぼけていたせいもありよく状況がわからない、という感じでした。
ところがまた下でガラスの割れる音がした(←今思えば割れ残ったガラスが落ちた
だけかもしれない)せいで、さすがに只事ではないということに気付いたようです。
KAOと状況を分析してみましたが、泥棒だとしたら向かいのレストランの人たちの態度が
解せないし、そもそも音が派手すぎるし、それに深夜じゃなくて朝6時というのもおかしい。
いたずらにしてもガラスを石などで割って逃げるならわかるけど、やり方がしつこすぎる。
じゃあ、酔っ払いの仕業?朝6時なのに?もう醒める頃じゃない?
それとも宿の人に恨みを持った誰かの仕業?朝6時なのに?夜中じゃなくて?
うーむ…。
結局結論も出ないまま、もう1回ボクが様子を見に行ってみました。
すると今度はさっきいなかった宿のオーナーの一人であるタイ人女性Knokさんがいました。
おそるおそる「何があったの?」と尋ねると、
「わからない。」
「Merv(もう一人のオーナーである欧米人)に電話してもつながらない。」
「あとはMervに任せる。」
の3つを繰り返すばかりで、要領を得ません。
あまり話したがっていないようにも見えたので、それ以上は聞けませんでした。
彼女の表情は困っているようにも驚いているようにも見えましたが、
比較的冷静な感じに見えました。
そもそも彼女はいつ来たのでしょう。
というのも、よく見ると割られたガラスの内側にはシャッターが下りていて、
それはずっと閉まっており、中から出てきたようではありませんでした。
連絡を受けてたった今着いたのか、さっきからずっといたのかはわかりませんでした。
この時思ったのは、「もしかして痴話喧嘩の腹いせ?」ということでした。
てっきり二人は1階に一緒に住んでいるものかと思っていたのですが、
そうではないようです。
それどころか彼にも連絡がつかないと言うし。
…うーむ。
ようわからん。
ただ泥棒ではなさそうです。
ガラスは割られていてもシャッターを開けられた形跡はなかったし、
そもそもガラスを通して見ればシャッターをこじ開けるのが困難なことは
一目瞭然だからです。
酔っ払いによる仕業やいたずらなら、向かいのレストランの人が止めそうな気は
しますが、もし彼女がヒステリーを起こして暴れて自分の店を壊していたなら、
もしかしたら黙って見ているかもしれません。
まぁ、それにしても解せない点は多々残るのですが…。

事件の後、我々はもう一眠りしてからビーチに出かけたのですが、
その時は二人の姿は見えず、シャッターは閉まったままで、
従業員らしき人がガラスや冷蔵庫の片付けをしていました。
ビーチから帰ってくるとガラスのない窓枠が一つあるくらいで、
それ以外は何事もなかったかのように営業が再開されていました。
二人に会ってもまるで何事もなかったかのように振舞っており、
また向こうからも何も言ってこなかったので、あえてこちらからも聞きにくく、
結局真相はわからないままです。
あれはいったい何だったのでしょう…。

それにしても。
仮にどこかで夜に強盗に入られたとしても、おそらくKAOはすべて事が終わるまで
目を覚まさないものと思われます。
あの物音で起きなかったくらいですから。
まぁ、うかつに抵抗とかしない分、命の危険にさらされる可能性も減るわけですが。
それにしても…ねぇ。


事件その4。
ここまではプーケットらしからぬ奇妙なことばかりでしたが、
最後はリゾート地らしく海にまつわるお話。

早朝ガラス事件の後、ボクらはビーチへ出かけました。
前日もビーチで楽しい時間を過ごした我々は、さあ今日も遊ぶぞ!と意気込んで
海に向かったのですが、空はどんより曇天模様。
まぁ、このくらいの方が日にも焼けすぎなくていいかもねー、
などとのん気なことをいいながら、ビーチで道中買ってきたサンドイッチに
かぶりついていたところ…
スコール!!!
そりゃあもう土砂降りです。
風もあるので、ビーチパラソルの下にいてもぬれる有り様。
どうせぬれるなら、ということで海に入ることにしました。
(実際大勢の人が海へ移動していました。考えることは一緒なんだな。)
…あったけー。
雨に当たっているよりも、はるかに海中の方が暖かい状態。
どうせぬれるわけだし暖かいし、こりゃいいやー、などと思っていたのですが…
痛い痛い痛い痛い。
雨脚が強すぎて、海面から出た部分が打ち抜かれるようでした。
しかも海面から体を出すと…寒い。
かなづちのKAOと一緒に、まるでアザラシのように浅瀬で這いつくばりながら
できるだけ体を水中に沈めて過ごすこと…約1時間。
さすがに体がふやけてきたし、いっこうに雨がやむ気配なし。
それどころかどんどん雲が広がり、文字通り暗雲が立ち込めてしまいました。
乾季だー!と思って喜んでプーケットに来たのですが、
どうやら若干早かったようです。
(結局ビーチを満喫したのは1日だけ。)
全然やむ気配が無いので、あきらめて上陸し、土砂降りの中宿に帰ることにしました。
ビーチには街の方から流れてきた雨水で、幾筋もの川ができていました。
えらいこっちゃなーと思いながら道路へ出ると…



さらにえらいこっちゃでした。
街の一番海に近い方の一ブロックくらい(つまり一番低い所)が丸々冠水していました。
車やバイクがじゃぶじゃぶ水をはね上げながら走っていました。
観光客にとっては珍しい光景なので、誰もがおもしろがって写真を撮っていました。
スコールが降るといつもこんな感じなのかなぁ、などと話しながら歩いていると、
店から出てきた店員も「Oh!」と言って目を丸くしていたので、
どうやらいつもこうではないようです。
プーケットは以前この辺りを襲った大きな津波で被害を受けたところの
ひとつだそうですが、この有り様を見れば何となくうなずける気もします。
まぁ、何にせよ、プーケットは乾季だけでなく雨季でも楽しめるとわかっただけでも
儲けものです。←若干やせ我慢


…とこのように、毎日のようにいろんな事件がおきました。
こんなことばっかり書いていると、プーケットはあんまりいい場所じゃないように
思われるかもしれませんが、毎日全員の身にこんなことが起こっているわけでは
ありません。←当たり前



シーズンの変わり目だったため、少し波は高めでしたが、
北海道の海しか知らないボクにとっては、それはそれはきれいな海でした。
信じられない程遠浅だし。
今まで体験したことの無いほど水温は高く、いつまでも入っていられます。
たとえ、土砂降りでも(笑…って笑い事じゃなかったけど)。



ビーチが西向きだったので、夕日もきれいでした。
なるほど、世界中からこのビーチを求めてやってくるわけです。
ビーチ沿いにはリゾート価格の素敵なレストランやバーが立ち並んでいますが、
探せばボクらみたいなスタイルの旅行者でも楽しめるような飲食店もあります。
そういう店は概してビーチから離れたところにある傾向にありますが、
現地の人が食べるような食堂や屋台がいくつもありました。
ある一角にはシーフードをたくさん扱っている食堂が集まっているところがありました。



エビのガーリック&ジンジャー炒めと魚(白身だけど何の魚だかわからず)の
イエローカレー炒めです。
どっちも美味かったー!
すごい量で食い切れないかと思いました。
これにビールとライスで2人で1000円くらい。
これでも若干高めだとは思いますが、ここら辺のその手のレストランで食べれば
おそらく数倍はすると思います。
何よりも店の人がすごくいい感じの人たちで。
猫の親子もかわいくて。
2日通ってしまいました。


さて、この次は(やっと)5カ国目マレーシアへ!
ランカウイというまたしてもビーチリゾートを目指します。
ビーチリベンジ!
ただし!
…またしてもマレー半島の西側なんだよなぁ。
どうなることやら、乞うご期待。

[PON]

プーケット連続事件簿・Part.1。

  • 2009/11/16(月) 23:16:24

<現在、タイ・プーケットにいます。ふたりとも健康です。>


さて、前回お知らせした通り、我々はプーケットにやってきました。
プーケット島はタイ南部の西側アンダマン海に浮かぶ大きな島です。
島とは言え、本土とは橋でつながっているようです。
「ようです」と言うのは、島だからどこかで船にでも乗り換えるのかなー、
などと思っていたら、寝ている間にプーケット島に着いてしまったからです。
よって実際その橋を目にしたわけではありませんが。
あ、もしかしたらトンネルだったかもしれません。
まぁ、どっちでもいいですが。

で、数あるビーチの中から、バンコクの旅行会社にいた日本人にきれいだと勧めてもらった
パトンビーチにやってきました。
プーケットはタイでも随一の有名リゾート地だけあって、高級ホテルが所狭しと立ち並びます。
しかしプーケットに来る前に調べてみたところ、気絶しそうなほど高いホテルから
バックパッカーが泊まるような安宿まで幅広く揃っているようです。
初日の宿はBoomerang Innというところになりました。
バンコクからプーケットへ向かう途中、半強制的に旅行会社に連れて行かれたのですが、
そこのオヤジが「今はハイシーズンだから、めちゃくちゃ人がいるんだぞ!
予約なしでプーケットへ行くなんて、野宿しに行くようなもんだぜ!(←超適当訳)」
と力説するので弱気になり、まぁ、実際自分らもそれをちょっと心配していたので、
「じゃあその代わり、できるだけ安い宿!オレらは貧乏旅行者だから、
高いホテルなんて泊まれないぜ!(←実際そんなにペラペラと英語はしゃべれない)」
と言ってみたところ、「オーケー!じゃあ、これでどうだ!」と言って紹介してくれたのが
Boomerang Innでした。
1泊800B、2400円くらい。
もちろん今まで泊まった宿に比べれば高いですが(今までは200〜350Bくらい)、
安宿もあるとは言え、リゾート地だから1000B以上の宿も覚悟していたので、
その値段ならと予約をお願いすることにしました。
これでとりあえず野宿は避けられると、ボクらは胸を撫で下ろしました。
まぁ、実際プーケットに着てみたらもっと安い宿や空き部屋なんていくらでもあるってことを、
この時は知る由もないわけですが…。


さて、ついにやってきたプーケット。
着いて早速散歩してみたところ、天気はいいし海もきれい。
来てよかったねーなどと喜んでいたのですが、なんのなんの。
それだけじゃない。
プーケットは毎日を飽きさせない事件の宝庫でした。


まずは事件その1。
それは初日の宿Boomerang Innで起こりました。
ここは旅行会社で扱っているだけあって、安いとは言え、いわゆるホテル。
部屋は非常にきれいで広く、エアコン・ホットシャワー付き。
窓も大きく、小さいながらベランダらしきものも付いていました。
フロントの奥の中庭には小さなプールもありました。
まぁ、誰も泳いでいる気配はありませんでしたが。
「ちょっと高めだけど、これなら800Bでも文句言えないかもね。」などと話していたのですが、
ただひとつ気になることが。
チェックインを終えて部屋に入った時、なぜか部屋の入り口付近に大きな水溜まりが
できており、部屋の奥にあったガラスのテーブルにも大きな水滴がいくつも付いていました。
「なんだろう、この水溜まり。風呂場掃除の時にこぼれたのかなぁ。」
「それにしてはこぼれ過ぎじゃね?それにテーブルの水は?」
「じゃあ、部屋中に水をぶちまけて掃除でもしたんじゃない?」
「あー、そうかもね…って、そんなわけないやん。」
などと適当なことを言っていました。
水はある程度拭くだけで後は乾きそうだったので、それ以上は特に気にしていませんでした。
そうです。
ボクらはその時、その水の意味に気付くべきだったのです…。

この日はバスによる16時間もの長距離移動を終えた後で寝不足の上疲れていたので、
海で泳ぐのは翌日以降とし、散歩がてらもっと安くていい宿は無いか探したり、
後はエアコンの効いた涼しい部屋で本を読んだりして過ごしました。
そしてその夜。
腹が減ったので、そこら辺に晩飯を食いに出かけました。
すると…突然のスコール。
ちょうどこの時期、東南アジア辺りでは季節風の向きが変わります。
その影響である場所では乾季から雨季へ、またある場所では雨季から乾季へと変わります。
ここプーケットのある南北に長いマレー半島では、西海岸は雨季から乾季へ、
東海岸はその逆になるため、ハイシーズン(乾季側)とローシーズン(雨季側)の
入れ替わりの時期に当たります。
ボクらがダイビングで有名なタオ島・パンガン島・サムイ島をすっ飛ばして
プーケット島にやって来たのも、上の3つの島々が半島の東側(雨季側)にあり、
一方プーケット島が西側(乾季側)にあるからです。
せっかくビーチへ遊びに行くのだから、ハイシーズンで宿が高くなっても、
天気のいい方へ行きたいね、という理由からです。
…とは言え。
乾季とか雨季とかは自然現象を便宜的に人間が区分した言葉、
特に今は移行時期のため、ハイシーズンと言えどもまだ雨は降るのです。
(乾季真っ只中なら、まず雨は降らないらしい。)
加えて、「例年と比べて今年はタイの気候がおかしい。いまいち天気が読みきれない。」
という話も現地の人から聞いていました。
まぁ、この「雨季は完全に終わっていない」ということを痛いほど思い知らされるのは数日後、
事件その4のことになるのですが…。

それにしても、東南アジアのスコールはすごいです。
全身雨で打ち抜かれるんじゃないかくらいの勢いで降ります。
あっという間にそこらじゅうに小さな川ができたり。
土砂降りの中飯を食い終え(←もちろん屋根の下)、小降りになったところで
今のうちと急いで宿へ戻りました。
…事件です。
異変は部屋のドアを開ける前からありました。
ドアの下に水溜まりができている…。
あわててドアを開けると…

部屋が水びたしー!

よく観察すると、開けっ放しになっている(というかガラスが無い)廊下の窓から雨が入り、
傾きの関係でその水がボクらの部屋に流れ込んでいたのでした。
床に置いてあったKAOのバックパックの底も水びたし。
そして、更なる悲劇に気付きました。

テーブルの上も水びたしー!

しかもそこにあったのは…東南アジア一帯のガイドブックとノートPC。
そのホテルは館内がWi-Fi無料だったので、飯を食いに行く直前まで
調べ物をしていたのが災いしました。
窓はちゃんと閉まっています。
どうやらこちらは、そのテーブルの真上にエアコンがあったのですが、
その配管か何かをつたって雨漏りしているようでした。
そうです。
初めて部屋に入った時にあった水はこれだったのです。
おそらく前日もスコールが降り、それが日中のうちにある程度乾いた状態だったのでしょう。
やられました。
さすがにフロントへ行き、人を呼んできました。
部屋の状況を見た彼は、一言。
「窓開けっ放しにしちゃ、だめだよー。」
カチンときたKAOは彼に向かって…
「No Window!(←窓が無い!)」
英語の文法はともかく、身振り手振りも付いたおかげで
KAOの怒りはどうやら伝わったようでした。
状況を確認した彼はいったんフロントへ引き上げ、代わりに大量のタオルを
持った女性がやってきました。
いやいやいやいや、無理無理無理無理。
とりあえずものすごい水びたしだし、そもそもまだ雨降ってるし。
さすがに部屋を変えてもらいました。

調べてみたところ、幸いなことにノートPCは無事でした。
キーボードカバーをかけていたので、ほとんど水が内部に入り込まなかったようです。
しかしガイドブックは持ち上げるだけで水が流れ落ちるほどの有り様。
とてもページを開けられる状態ではありませんでした。
乾かして使うことも考えたのですが、それにしてもひどい状態だったし、
一連のハプニングの責任も取ってもらいたかったので、
本代を弁償してもらうよう交渉することにしました。
本当はPCも壊れたことにしてふっかけようかとも思ったのですが、
そうなるといろいろと手続きがありそうだし、それ以前にそれをこなす英語力が…。
みなさん、英語勉強しておいた方がいいですよ。

というわけで、翌朝。
ボクらは当然連泊はせず、チェックアウトするためにフロントへ。
ホテルのマネージャーらしき人と交渉開始。
「あの…昨日ボクらの部屋であったハプニングのこと、知ってますか?」
「…は?」
「…。(ちゃんと言っとけや!)」
改めて昨日の出来事を説明し、雑巾のように成り果てたガイドブックを見せると
さすがにすまなそうな顔をし、300B(古本だったので値段が付いていた)を
すぐに払って、謝ってくれました。
今思えば、自分らで500Bとかに書き換えておけば、あっさり払ってもらえた気もします。
失敗したー!


えーっと、長くなりましたが、プーケットで起きた事件はまだまだこれからです。

[PON]

ただいまバンコク。

  • 2009/11/13(金) 23:54:09

<現在、タイ・プーケットにいます。ふたりとも健康です。>


2009年11月6日、スコータイを離れ約2ヶ月ぶりにバンコクに戻ってきました。
2ヶ月かかって4カ国しか回っていないんですね。
それもこれもラオスに1ヶ月もはまってしまったことが原因なわけですが。
まぁ、物価の安い東南アジアはのんびり旅しましょうか。

スコータイからのバスはバンコクの北バスターミナルに着いたのですが…
でかい!
人もめちゃくちゃ多いので、間違ってかくれんぼなんかしたら
鬼は泣いて家に帰る羽目になるであろう程でかいバスターミナルでした。
親切なタイ人たちの「あっちだよー、あっちだよー」という声を頼りに、
何とか目的地行きのバスを発見。
安宿街カオサンロードを目指してバスは出発したのですが、
ここで不思議なことが。
普通市内の路線バスでは車内にいる車掌さんに運賃を払うはずなのですが…
途中で降りる人降りる人、誰一人として金を払っている気配がありません。
「タイ人は無料?」とか
「実は見えないようにして払っている?」とか←目的がわからん
「今日はサービスデー?」とか
いろいろ考えているうちに、バスは目的地に到着。
ボクらは降りる場所がわからなかったので、あらかじめ運転手に
「着いたら教えてねー」と言っておいたのですが、
目的地に着いたことは言われても、金を払えとは一切言われず。
…無料で乗れちゃいました。
ラッキー。
…って、まぁ、たかだか1人7B、20円くらい得しただけですが。
ちなみに翌日同じバスに乗ったという日本人に会ったのですが、
普通に7B取られたそうです。
真相は藪の中。

宿は2ヶ月前にお世話になったNew Joe Guest House。
旅のスタートがバンコクだっただけあって、「帰ってきたぜ!」という感が強いです。
世界でも有数の安宿街だけあって非常に騒がしい感じなのですが、
なぜかほっとします。
バンコクには5日ほど滞在したのですが毎日何をしていたかと言いますと、
これから南下するに当たって、古本屋を巡りながら南方の国々の
ガイドブック探しをしていました。
…なーんて、毎日何時間も探すわけじゃないから、
実際はいつも通りアイスコーヒー飲みながら本読んでだらだらしていたんですけどね。
だって…暑いんだもん!
タイ北部では夜はホットシャワーじゃないときついくらいだったのですが、
だいぶ南下してきただけあって、バンコクは暑くてお湯なんて浴びてられないくらいです。
ただし、毎日足を棒のようにして(ほんのわずかな時間)古本屋を探し回ったのですが、
どうしてもマレーシアのガイドブックだけ見つけられませんでした。
その代わり、インドネシア、オーストラリア、ニュージーランド、そしてミャンマーの
ガイドブックを手に入れることができました。
…お、重い。
ま、この先どこで手に入れられるかわからないし、ある程度の計画を立てる上でも
仕方の無いことなのですが。
現代の技術の進歩でどうにかしていただきたいものです、はい。


バンコクで素敵なものに出合いました。
その名も「10バーツラーメン」!
いい響きです。
語呂もいい。←そうか?



ここのおすすめはバーミーヘンという汁なしラーメン。
少し甘めのタレを混ぜて食べると美味い。
そして(当たり前ですが)10バーツ、今のレートで27円くらい。
大盛りでも15バーツです。
素晴らしい。
少なくとも20年以上前からこの値段だそうです。
昼時はタイ人と旅行者でごった返していました。

ついでに、美味かったものシリーズ。



春雨のような麺と卵、野菜、そしてシーフード(もしくは肉)の
鉄板炒め、というより鉄板煮です。
あっさりしていて、野菜もたっぷりで美味い。
50B。
さっきの10Bラーメンと比べると高く感じてしまいますが、
それでも140円弱です。



見ての通り、あんかけ麺。
30B。
これは掛け値なしに美味い。
あんかけ一筋14年!らしいですが、
数年前の地図にも同じうたい文句がありました。
いつから数えて14年なんでしょう。
そもそもメニューも多彩。
…一筋じゃないやん。
それを差し引いても、店のにいちゃんがおもしろい。
結構日本語が上手なのですが、誰から教わったのか、一人ボケ1人ツッコミをしてみたり、
「お会計は…80万バーツ!(←当然、本当は80B)お客さん、お金足りないよー!」とか、
挙句の果てには「ギザかわゆす!(←しょこたん語)」
…商売繁盛を祈ります。


女一人旅の日本人、Nさんに会いました。
ボクらの通ったルートの逆回りをするとのことだったので、
いろいろ情報提供をしているうちに盛り上がり、結局半日近く話し込んでしまいました。
このNさんが、またおもしろい人で。
ボクらが世界一周中であることに感心してくれたところまではよかったのですが、
そのうち、ボクらが行く予定であるマチュピチュ(ペルー)やらぺトラ遺跡(ヨルダン)やら
ウユニ塩湖(ボリビア)の話をした辺りからかなりのってきて、
しまいには「これからそっちに行ってみようかなー」なんて話に。
本来今回は東南アジアの旅だったらしいのですが、
「一回日本に帰っちゃったら、次いつ出られるかわかんないし!」
…って、まぁ、そりゃそうですけど。
しかも今回はスーツケースで来たらしいのですが、
「そうか。バンコクでスーツケースは売っちゃって、バックパックを買えばいいのかー。」
…いや、ま、確かにここで買えば安いですけど。
たくましい女性である。
しかも…
Nさん「マチュピチュ行けば、近いからウユニもぺトラ遺跡もついでに行けるねぇ。」
PON「あ、いや、ウユニはボリビアだから近いですけど、ヨルダンは…」
Nさん「え、近くないの?」
PON「そもそも大陸が違いますよ。大西洋挟んでますし…」
Nさん「あぁ、そうなんだぁ…」
KAOの方向音痴もなかなかのものだが、Nさんの地理感覚も大概である。
まぁ、地球の裏側が旅の行程に含まれる人にとって、
アフリカ大陸と南米大陸との差は微々たるものなのかもしれません。

Nさんはとりあえずラオス巡りをするそうですが、
その後の動向から目が離せません。
ぜひ連絡下さい。


ところで。
Nさん、折り畳み傘ありがとうございました!
砂漠できっとKAOの役に立つことでしょう!
…解説します。
移動中、トイレなんか無いところで用を足す必要に迫られることがあります。
女性にとって砂漠のような視界を遮るものが無いところでは、
絶望感に打ちのめされることになるでしょう。
ケツ丸出しなわけですから。
そんな時役立つのが折り畳み傘!
傘を広げた向こう側で用を足せば、女性に飢えたハイエナ達の目から
大事な部分を隠すことができる、というわけです。
そんな素晴らしいアイテムをNさんからいただきました。
ま、風吹いて飛んでっても知りませんけど。
つーか、その前に砂漠で風吹くって砂嵐なわけだから、
トイレとかそういうレベルじゃない気もしますが。
長くなりましたが、以上、解説でした。


さて。
去る11月11日はボクの誕生日でした。
コメントやメールをくださった方々、ありがとうございました!
異国の地で無事ひとつじじぃになりました。
そんな記念すべき日に、バスで移動すること…
16時間!
今までで最長。
さすがに腰痛いです。
ケツが平らになります。
そして辿り着いたのは…プーケット!
甘美な響きですね。
貧乏旅行者には似つかわしくない地名です。
が、着ちゃいました。
着ちゃったからには遊ばなきゃ。
明日からはビーチ三昧!のはずです。

[PON]