念願のチベット行き決定!

  • 2010/04/20(火) 22:43:06

<現在、ネパール・カトマンドゥにいます。ふたりとも健康です。>
*2010年4月16日〜18日の日記*


2010年4月24日から9日間ほどの予定でチベット・ラサに行ってきます。おそらくネット事情は良くないと思うので、PCはカトマンドゥに置いていこうと思います。よってしばらく音信不通の予定。帰ってきたら報告しますね。


さて。
トレッキングによる肉体的ダメージから回復するため、丸1日ポカラPokharaで休養した後、2010年4月16日、ネパールの首都であるカトマンドゥKathmanduへと移動することにしました。
前日に宿でカトマンドゥ行きのツーリストバス(400Rs、約520円)を予約しました。朝6時半にお世話になったHotel Horizonのスタッフに別れを告げ、徒歩で20分ほどかけてツーリストバスパークへ。



ずらーっとバスが並んでいますが、(おそらく)全部カトマンドゥ行きです。ネパールの主要2都市間というだけあって、どのバスも満席でした。
売り子の兄ちゃんから買ったホカホカのアップルパンとチャー(ミルクティー)で朝ごはん。

バスは比較的快適で、2回の休憩を挟んで8時間ほどでカトマンドゥの街に到着しました。
タメルThamel地区というところに安宿がたくさんあるのですが、宿への行き方がわかんないなーと困っていたら、わらわらと集まってきた客引きの中にお目当ての宿の人がいたので、宿まで連れて行ってもらいました。
着いたのはHoly Land Guest Houseという宿。ファン故障中・ホットシャワー付きのダブルルームで1泊400Rs(約520円)です。どうやら日本人に人気のある宿のようです。

カトマンドゥは標高約1300mに位置するネパールの首都です。先住民ネワール族によって独自の文化が育まれたここカトマンドゥ盆地にある7つの史跡や寺院が世界遺産に登録されています。またここは世界最高峰サガルマータをはじめとするヒマラヤ山脈クーンブ山域へのトレッキングや登山の拠点となる街でもあります(サガルマータ国立公園世界遺産に指定されています)。
余談ですが同じ世界最高峰を差す名称、サガルマータSagarmathaはネパール語、エベレストEverestは英語、チョモランマChomolungmaはチベット語なんだそうです。ここはネパールなので「サガルマータ」という表記を使いたいと思います。
というわけで、カトマンドゥは長い歴史の中で築かれてきた古い街並みや寺院があちこちに見られると同時に、旅行者だけでなくトレッカーや登山家たちが集うにぎやかな街でもあるわけです。特にツーリストエリアの中心であるタメル地区にはホテルやレストランはもちろん、旅行会社、アウトドアショップ、みやげ物屋、両替屋、インターネットカフェ、スーパーマーケットなどが所狭しとひしめき合っており、ここへ来れば旅行者に必要なものは何でも手に入ります。


ボクらがここカトマンドゥにやってきた目的は三つ。
まずは「世界遺産である『カトマンドゥ盆地』にある史跡や寺院を見ること」、次に「チベットへ行くこと」、最後に「どうにかしてちょっとでもいいから世界最高峰を見ること」です。

まずは「チベットに行くこと」から手を付けることにしました。
現在チベットはご存知のように様々な事情を抱えている場所であるため、原則としては個人による自由旅行が認められていません。不法な手段を使って旅をしている人もいるようですが、それでは何かあった時に非常に面倒なことになってしまうので、ボクらは正規の手続きを踏んで行くことにしました。つまりカトマンドゥ発のチベットツアーです。

日本語の通じるところを中心にいくつかの旅行代理店を回ってみたところ、ツアー内容は大体どこも一緒。7泊8日のツアーで、5日かけてラサまで行って2日間のラサ観光をするというものです。本当はサガルマータベースキャンプまで行きたかったのですが、既成のツアーでは無理なようでした。人数を集めて車をチャーターするような形であれば結構自由度が高くなるのですが、値段も高くなるし、そもそも同じようなことを考えている人を集めることができませんでした。
似たようなツアー内容で大きく異なる点が一つ。帰りの交通手段です。飛行機でラサからカトマンドゥへ帰ってくるか、陸路で帰ってくるかを選ぶことができました。飛行機だと上空からサガルマータを見られる可能性が高まるのですが、2人で軽く4万円以上も高くなってしまうので、陸路で帰ってくることにしました。
いくつかの旅行代理店のうち、ボクらなりの信用度の高さと値段の安さからPeace'N'Wild Trek & Expeditionというところでお願いすることにしました。1人当たりの値段はツアー代金が340US$、中国ビザ&パーミット(チベットへの入域許可証)が80US$(申し込みから出発まで1週間以上あれば58US$だったんだけど、既に6日間しかなかったので80US$と高い)、帰りの車代が200US$で合計620US$、ルピー換算で45260Rs、日本円で約59025円です。
いやー、正直かなり高いですが、どうしてもチベットは行きたいところだったので仕方あるまい。タイミングが悪ければ(←暴動などが起これば)、チベットに入ることすらできないこともあるわけですから、行ける時に行っとかな(実際ちょいちょい閉鎖されてしまい、ツアーそのものが中止になってしまう)。このタイミングで行けるってことは、神様…じゃなくて仏様、もしくはダライ・ラマさんが行けって言ってるんでしょうな。

4月18日に申し込みをし、ツアーは4月24日から8泊9日(ラサからカトマンドゥまで1泊2日で帰ってくるらしい)の予定です。予定表を見ると5000m以上の地名がばんばん出てくるので、正直高山病がちょっと(というかかなり)心配ですな。運が良ければ、カトマンドゥに来た目的の一つでもある「ちょっとでもいいから世界最高峰を見ること」ができるかもしれません。実際は季節的にかなり厳しいらしい(←雲が出やすい)のですが、まぁ、それは運次第。
ちなみについ先日チベット族自治州内を震源とした大きな地震がありましたが、ボクらがツアーで訪れるような場所は問題ないらしいですので、ご心配なく…って、実際は行ってみないとわかりませんが。とりあえずツアー自体は今も問題なく行われているようです。


そういえば話は変わりますが、世界中でいろんなことが起きてますねぇ。久々にネットでニュースを見てみたら、アイスランドで噴火が起きてヨーロッパの空港がえらいことになっていたり、ポーランドの大統領が飛行機事故に巻き込まれて亡くなっていたり…。特に衝撃的だったのは先日訪れたミャンマーのヤンゴンで爆発事件が起きたことと、タイのバンコクで大規模なデモが行われ、日本人ジャーナリストをはじめとして人が亡くなっていたことです。ヤンゴンやバンコクは数ヶ月前に実際いた場所ですからねぇ。
例えばもし実際ヤンゴンにいたら、爆発のあった水かけ祭りの会場に足を運んでいた可能性は十分にあります。ボクらにとってミャンマーはとてもいい国でした。人々が穏やかで優しくて…。でも改めて、こういうことが起こり得る国であったことを認識しました。もちろん日本にいたってテロまがいのことは起こります。しかし政情が不安定な国ではこういったことが起こる確率が高いこともまた事実です。そのことをしっかりと肝に銘じて旅を続けたいと思います。
まぁ、海外でたまたま事件や事故に巻き込まれる確率と自動車大国日本で交通事故に会う確率とどっちが高いのかはわかりませんが…。

海外を旅した人なら感じることだと思いますが、国際的なニュースの見方が日本にいた時とはガラリと変わります
(言い方悪いですが)今まで他人事だった出来事が、全く他人事だとは思えなくなります。「あの国にあんなことが起きてる…。」とか、「あの国で出会った人々があんなことに巻き込まれている…。」なんて感じに。これから行くかもしれない国々の出来事の出来事にも敏感になりますしね。

しかーし。
中でも一番衝撃的だったのは…間寛平さんのことです。ガンの発覚、そしてアースマラソンの一時中断…。
ボクらは密かに間寛平さんを応援していました。そしてさらに密かに、ユーラシア大陸のどこかで寛平さんに直接会って応援したいと思っていたのですが…。どうやら叶わぬ夢となりそうです。アメリカで2ヶ月治療となると、すれ違いは避けられないでしょう。だいぶ近くまで来てたんだけどなー。
残念ですが、ガンの治療とあらば仕方がありません。また走れるようになるまで十分に治療に専念し、最後まで走りきってもらいたいと切に願うだけです。
かんぺーちゃん、負けんなー!!がんばれー!!


だいぶ話がそれましたな。
というわけで、今はパスポートを預けてビザ&パーミットの発行待ちの状態。
じゃあ何をしているかというと、毎日美味しいものを食べながら、カトマンドゥに来た目的の一つである「世界遺産である『カトマンドゥ盆地』にある史跡や寺院を見て」回っています。
この辺の話についてはまた次回。チベットから帰ってきてからになるかな?

[PON]

ヒマラヤを歩く・その3。

  • 2010/04/17(土) 21:22:29

<現在、ネパール・カトマンドゥにいます。ふたりとも健康です。>
*2010年4月13日〜14日の日記*


というわけで、ヒマラヤ山脈アンナプルナAnnapurna山域を5泊6日でトレッキングした時の話の最終回。

〜トレッキング5日目(4月13日)〜

この日も朝起きると…



どどーんとアンナプルナ・サウス。毎朝山々を違った角度から眺めることができます。トルカTolkaからは山々の眺望に加え、段々畑の眺めが美しい。
今朝もミルクティーを一杯飲んで、いざ出発。



最初の1時間は緩やかに、そして次の1時間は激しく登ります。全ルートで最後の本格的な上り坂です。
登りきったところで朝食タイム。



もう辛く激しい登りは無い安堵感。



チベタンブレッド・チーズバージョン。美味し。



ベイクドポテトも美味い。


休憩ついでに、ここでちょっとネパールでのトレッキング事情について。

現在ネパールはトレッキング王国として有名ですが、これは開国して間もないネパール政府が、外貨不足を解消するための観光客誘致策として、ヒマラヤの山歩きをトレッキングとして宣伝し始めてからのことです。
ネパール政府は登山トレッキングを厳密に区別しました。雪線を超える6000m以上のピークを征服することを登山、それ以下の山々を歩くことはトレッキング。神々の座を汚す登山家には様々な制限を加えた上高額な入山料を徴収し、一般道を歩くだけの観光客には気軽に来てもらい地元にお金を落としていってもらおう、というわけです。
2008年の場合、トレッカーの数は実に3万人を超えているんだそうな。もちろんネパール国民全員がそれを望んでいるわけではありませんが、トレッキングに際して快適な宿泊や食事、ガイドやポーターを求める我々観光客とそれを提供してお金を得られるネパール人との間で需要と供給の関係が成り立っているわけですから、それはそれでいいことなんじゃないかと思います。

さて、ここからは緩やかに下るだけです。2時間ほど歩くと、この日の目的地ダンプスDhampusに到着。この時点でまだ昼過ぎだったので、この日のうちにポカラまで帰ることもできたのですが、ここからの眺めも素晴らしいということなので、ダンプスで1泊することにしました。



この日の宿はHotel Yama Sakura。オーナーさんは日本に行ったことがあるとかで、日本語がぺらぺらでした。



今回のトレッキング中、一番きれいな部屋でした。シャワー・トイレ共同のツインルームで200Rs(約264円)です。
この日の午後はたっぷりと時間があったので、ミルクティーなんかを飲みながらボクは読書、KAOは日記書きをしながら過ごしました。山々の夕焼けを楽しみにしていたのですが、夕方からあいにくの曇り空。翌朝に期待です。



ここのモモは餃子というより、小さな肉まんみたいでした。


第5日目は標高1550mから1799mにかけて、休憩を含めて約5時間半ほどの行程でした。毎日長いこと歩いていたので、5時間半だと少し物足りないくらいでした。いつもは宿に辿り着くとシャワー、洗濯、晩飯、そして寝るというところまで流れ作業のようでしたが、この日はずいぶんと余裕があったので、のーんびりとできました。たまにはこんな日もあると、トレッキングがより楽しくなりますな。


〜トレッキング6日目(4月14日)〜

今日も日の出前に早起き。昨夜は遠雷なども聞こえたので、あまり期待していなかったのですが…



あら、きれいですこと。
右からマチャプチャレヒウンチュリアンナプルナ・サウスのピークだと思います。



神々しい朝日。
いつもはしばらく歩いてから朝食を取るようにしていたのですが、この日はかなり時間に余裕があるので宿で食べてから出かけることにしました。



パンケーキとオニオンオムレツ。

さぁ、最終日のトレッキングスタートです。



こんな山々を見ながら歩くのも、これが最後です。
ダンプスからゴール地点であるフェディPhediまでは1時間半ほどということだったで、かなり軽い気持ちで歩き始めたのですが…



これがまた思った以上にきっつい下りでした。おまけに道に迷って民家の裏とかに出ちゃって、地元のじいちゃんを驚かせてしまいました。



久々に車道が見えてきました。
そして…



ゴール!



ゴーーール!!
やりましたーーーーー!!!


第6日目は標高1799mから1220mにかけて、休憩を含めて約1時間半ほどの行程でした。

体力に不安を抱えてトレッキングを始めたものの、6日間なんとか歩き通すことができました。いやー、やればできるもんだ。
(ほんの一部だけど)ヒマラヤ山脈を歩いたことも、そして美しい山々を見ることができたことも、本当に素晴らしい体験でした。ボクらはガイドブックで推奨されているような日程で歩いてみたわけですが、1日の踏破距離を少し短くすれば、もっと長い期間歩くことも、そしてもっと高いところまで行くことも十分に可能だと思います。
いつかはエベレストベースキャンプまでのトレッキングに挑戦してみたいなー。

この後無事にポカラまで帰りついた我々は、当然エベレストビールで祝杯を挙げました。
ま、エベレストは見てないけど。

[PON]

ヒマラヤを歩く・その2。

  • 2010/04/16(金) 21:08:14

<現在、ネパール・カトマンドゥにいます。ふたりとも健康です。>
*2010年4月11日〜12日の日記*


というわけで、ヒマラヤ山脈アンナプルナAnnapurna山域を5泊6日でトレッキングした時の話の続き。

〜トレッキング3日目(4月11日)〜

前日ゴレパニGhorepaniまで辿り着いた我々は、この日の早朝プーンヒルPoon Hillに登ることにしました。
ゴレパニの標高が2853m、プーンヒルが3198mですから、350mくらいを一気に登ることになります。3198mという高さはこのルート上の最高到達点ですが、(飛行機を除けば)おそらくボクの人生においての最高到達点でもあると思います(KAOはペルーに行ったことがあるのでもっと高い)。

まだ暗い中、朝5時に宿を出発。
この坂がまたきついこときついこと。上り坂のきつさに加えて、この標高だから空気も薄いんでしょうね。息切れまくりでした。
そんな風にして登ること約45分、ついに頂上へ…



おおぅ。
すげぇー。
アンナプルナ連峰です。(たぶん)右から順にマチャプチャレMachhapuchhare(6993m)、ヒウンチュリHiunchuli(6441m)、アンナプルナ・サウスAnnapurna South(7219m)、アンナプルナAnnapurna機8091m)のピークだと思います。



そしてちょっと左に視線をずらすと、こんな感じ。(たぶん)右から順にアンナプルナ・サウスアンナプルナ、そしてニルギリNilgiri(6940m)のピークだと思います。
さらに左の方を見ると…



一番高いピークがダウラギリDhaulagiriです。標高8167m、ボクらが今まで目にした中で最も高い山です。



ダウラギリのアップ。
かっこいいですなー。山の下の方がもやで隠れているので、まるで空中に浮いているかのように見えます。



日の出だー。プーンヒルの頂上にはざっと50人くらいはいたと思いますが(←どこにこんなに泊まってたんだ?)、一斉に歓声が上がりました。



いやぁ、トレッキングに来て本当によかった。



ヒマラヤ山脈が「神々の座」と言われる所以がわかる気がしました。



さすがに山頂でじっとしているのはかなり寒かったです。ホットチョコレートで暖をとりました。
1時間半ほど朝日に照らされる山々を満喫してから、ゴレパニへと戻りました。


ここから今日のトレッキングスタートになります。2日間行動を共にしてきたRさんはタトパニTatopaniという温泉の湧く村へ向かうとのことで、ここでお別れです。今後の世界一周ルートがかなり似ているので、彼とはまた会うことになるでしょう。
8時半、今日の目的地タダパニTadapani(←それにしてもここら辺の地名はドラクエの呪文みたいだな)へ向けて出発!



…の前に、まずは腹ごしらえ。村にあったベーカリーで買ったアップルパン。めちゃくちゃ美味かったです。



シャクナゲの森の中を登っていきます。KAO、立ち止まって休憩中。



見晴らしのいい丘の上で休憩中。



まぶしい。

しばらく歩いて、茶屋で休憩。



疲れたぁぁぁ。



ミルクティー飲んで復活!←やらされてます



この日は登りだけでなく、下りも満載。一気に600mほど下ります。



ひーるーごーはーんー。
スープヌードルを頼むとたいていこういったインスタントヌードルが出てきますが、野菜もたっぷりで美味いです。



しばらくこんな崖っぷちを歩いた後、本日最後の山場、というか谷場



向かい側に道があるのが見えますかねぇ。今いる場所から沢に向かって一気に谷を下り、橋を渡って、また一気に向かい側の道を登ります。
30分くらいかけて、汗だくでその道を登りきると…



本日の目的地タダパニに到着。ぐったり。
宿はHimalaya Tourist Guest Houseにしました。シャワー・トイレ共同のツインルームで200Rs(約263円)でした。
ここのシャワーはシャワーヘッドを胸の高さ以上に持ち上げると水になってしまうという、なかなか使いにくいものでした(←つまりしゃがみっぱなしで使わざるを得ない)。
この日も早々に20時過ぎには寝床に入って爆睡しました。


第3日目は標高2853mから2721mにかけて、休憩を含めて約6時間半ほどの行程でしたが、実際はアップダウンが激しく、最終的な標高差が130mくらいしかなかったのが信じられないような1日でした。谷越えって大変だなーなんて思っていましたが、翌日はさらにそのことを思い知ることになります。


〜トレッキング4日目(4月12日)〜

朝起きると…



素晴らしい日の出。左側にうっすらと見えている山はマチャプチャレです。「魚の尾」という意味で、頂上がふたまたに分かれていることからその名が付いたそうです。



アンナプルナ・サウスです。こうやって山々が見えるのは朝のうちだけで、時間と共に雲の中に消えてしまいます。

というわけで、この日もお茶を一杯飲んでからタダパニを出発。



初めはこんな森の中をだらだらと下りますが、そのうちそりゃあもう本格的に下りまくります。ちなみに前日の洗濯物が朝までに乾ききらなかったので、バックパックの後ろにいろいろぶら下げて乾かしながら歩いています。



写真がぶれちゃってますが、途中で子供を背負った女性二人組に会いました。話を聞いたところ、子供が病気なのでタダパニから医者のいるガンドルンGhandrungという村まで連れて行くとのこと。ちなみにボクらの足で2時間半ほどかかります。
うーむ、大変過ぎる。

ネパールでのトレッキングを通じて、非常に強く感じたことがあります。
トレッキングというと「素晴らしい自然を満喫できるところを楽しんで歩く」というイメージでした。ニュージーランドでのトレッキングは、ほぼそのイメージどおりだったと思います。
しかしネパールでのトレッキングはかなり趣きが異なりました。素晴らしい自然を満喫できることには変わりないのですが、歩いている道はトレッキングのために作られたのではなく、山岳民族にとって必要なものとして作られたもので、そこを「歩かせてもらっている」という感じを強く受けました。この道がなければ隣の村まで行くこともできず、場合によっては食料を手に入れることもできないわけです。しかもその隣の村まで谷を下り山を登って、数時間もかかったりもするのです。そんなことを考えながら歩くと、行き交うネパール人やこの道を作った人々に対して畏敬の念を感じずにはいられませんでした。どんなに素晴らしい景色を毎日眺められるとは言え、便利な交通機関に慣れきった日本人である自分は、この地で暮らすことは難しいと痛いほど感じました。痛いほどというか、実際足とか痛いし。



というわけで、下りまくってガンドルンに到着。ガンドルンは端から端まで歩いて30分くらいかかるほどの大きな村でした。



コーンブレッドや…



チベタンブレッド…



フライドポテトなどで朝食兼昼食。ちょっと食い過ぎ。

そしてここからが本日の、というか全行程で最大の難所を迎えます。ガンドルンの村はずれに行くと…



向かい側の山の中腹に村が見えますかね。あれがランドルンKandrungなのですが、まずはあそこへ向かいます。しかしながらそのためには手前の谷を一気に下り、写真の左下辺りにある橋を渡って、また一気に登らねばなりません。こちらの村とと向こうの村をつなぐ橋があれば一発なのですが、もちろんここにはそんなものありません。ちなみにこの日出発したタダパニの標高が2680m、今いるガンドルンが1939m、谷底が1330m、向こう側に見えるランドルンが1546m…。つまり一気に1350mほど下って一気に360mほど登るってわけです。
登りはもちろんきついですが、この下りってやつもこれまたきつい。つま先は痛くなるし、石段の段差もかなり大きいので、ふくらはぎや太ももがぷるぷるしてきます。血だらけになってもかまわないから、このまま転げ落ちちゃおうかなーなどと一瞬本気で考えました。
結局ガンドルンから谷底まで1時間半下り続け…



谷底の橋を渡り、そこから向かい側のランドルンまで1時間登り続けました。ふたりともほぼ無言。



さらにそこからこんな棚田を眺めながら歩くこと1時間、ようやっと本日の目的地トルカTolkaに到着。
いやー、まいったまいった



宿はHira Lodgeにしました。シャワー・トイレ共同のツインルームで100Rs(約132円)でした。



晩ご飯。ここのツナチーズモモは美味かったなー。


第4日目は標高2680mから1550mにかけて、休憩を含めて約8時間ほどの行程でした。この日が全行程の中で一番きつかったかも。
谷一つ越えることがどんなに大変かということを身をもって知った1日でした。そして谷に架かっている橋のありがたさも身にしみてわかりました。
これまでは意外と筋肉痛などに悩まされることはなかったのですが、さすがにこの日と翌朝は足が痛くて痛くて…。こんなに体を酷使したのは中学生の部活の時以来なんじゃなかろうか。我ながらようやったわ。
ちなみに今回のこの谷越え、ガイドブックでは…
「ガンドルンの村はずれから石畳の道を谷に向かって一気に下る。吊り橋を渡れば今度は一気に登りにかかる。段々畑の中を行くと、ランドルンに着く。」
などと2行くらいでごく簡単に片付けているあたりが許せん。もっと大変であることを強調しろ!どのくらいきつい道のりであるかどうかを知っているかどうかで、心構えが変わってくるし。
『地球の歩き方』をぜひ訴えたい


というわけで、今回はここまで。次回はトレッキング編の最終回です。

[PON]

ヒマラヤを歩く・その1。

  • 2010/04/15(木) 19:11:36

<現在、ネパール・ポカラにいます。
 ふたりともトレッキングのダメージからだいぶ回復しました。>
*2010年4月9日〜10日の日記*


というわけで、ヒマラヤ山脈アンナプルナAnnapurna山域を5泊6日でトレッキングした時のお話。

アンナプルナ山域のトレッキングはポカラPokharaを拠点として、日帰りから2週間以上と様々なルートを設定することができます。本当は山々を一番間近で見ることができるアンナプルナベースキャンプまで行きたかったのですが、最高到達点が4130mとばりばり高山病の心配がある高さである上、最低でも9日間かかってしまうため、ナヤプルNayapul〜ゴレパニGhorepani〜ランドルンLandrung〜フェディPhediという6日間ほどで歩くことができるルートを選択することにしました。前回も書いたように、正直6日間という行程でも本当に歩ききることができるか不安はありましたが、ネパールにはこれが目的でやってきたようなものなので、短すぎず長すぎずというところでこのあたりに落ち着いたわけです。

荷造りは前日に済ませ、PCなどの電子機器類といった山の中では使わなさそうな荷物は宿で預かってもらうことにしました。しかし、いざ持っていく荷物を背負ってみると…結構重い(正確にはわからないけど、たぶん15kg前後)。衣類とか雨具とか防寒具とか、必要最低限のものしか入れていないはずなんだけど…。まぁ、普段に比べればかなり軽いので(普段はバックパック22〜23kg+ザック7〜8kg)、何とかなるべーと思っていたのですが、実際はかなりこの重さに苦しめられました。ちなみにボクやKAOくらいでかい荷物を自分で背負って歩いている人はほとんどいませんでした(大きな荷物はポーターに持たせている人がほとんど)。
間違いなく、荷物多過ぎですね。
洗濯なんてできないものと思っていたので、Tシャツやら下着やらを5〜6セットとかズボンの替えとかを持っていったのですが、実際は毎日洗濯ができたので替えは必要なかったし、思っていたよりも全然寒くなかったので防寒具もほとんど必要ありませんでした。また「山の天気は変わりやすい」を信じて雨具を持っていったのですが、今はまだ乾期で、少なくともボクらの登ったくらいの標高では全く雨の心配もありませんでした。
まったくもって当たり前のことですが、「トレッキングの時の荷物はできるだけ軽く!」を次回の教訓にしたいと思います。


〜トレッキング1日目(4月9日)〜

前置きが長くなりましたが、2010年4月9日朝7時、アンナプルナ山域トレッキングへ出発しました。
まずは宿からタクシー(160Rs、約211円)でバグルン・バスパークへ。そこからバス(75Rs、約99円)で2時間、トレッキングの出発地点であるナヤプルNayapulに到着しました。まずは腹ごしらえと、すぐそばにあった食堂らしきところで豆スープやらサモサやらを食べていると、ボクらの次のバスで日本人男性Rさんがやってきました。聞いてみると途中まで同じルートであることがわかったので、これから2日間ほど一緒に歩こうということになりました。ちなみにRさんも我々同様、世界一周中だそうです。

というわけで、いざトレッキングスタート!!
ルートに関してあまり詳しく書いてもちんぷんかんぷんだと思いますので、写真日記のような感じで進めてみたいと思います。



まずはチェックポストでTIMSや入域許可証の確認が行われます。加えてトレッキングのスタート地点や日時、ゴール予定地点や日時の申告をして、サインします。いつまで経ってもゴールしない人に対しては、捜索が行われるようです。



荷運びを終えた馬たちが水場で休憩していました。



こんな感じの道をてくてくと登っていきます。



川で遊ぶ子供たち。まだまだ標高も低く気温も高いので、一緒に遊びたいくらいでした。



仕事帰りの馬たちに道をゆずりました。ご苦労様です。車など通ることのできないこんな山間の地では、馬は非常に重要な運搬手段です。



こっちは荷運び中の馬たち。まったくもってご苦労様です。首に大きなベルを付けて歩いているので、近づいてくるとすぐにわかります。隊列の最後尾にはペーター的な人間が馬たちに声をかけながらついて歩いているのですが、彼が休憩している時は馬たちも休憩がてら、文字通り「道草」を食っていました。



この日はひどく急な坂は少なく、こんな棚田を眺めながらてくてくと登り続けました。「てくてくと」とは書いたものの、実際は20分歩いてはちょっと休み、30分歩いてはまたちょっと休み、といった具合です。この日の登りはそれほどきつくなかったものの、それでも照りつける太陽の下歩き続けるのはなかなかのものでした。ちなみにこの日は途中の村で1回だけ30分ほどの長めの休憩を取りました。



最後にこんなつり橋を渡ったところで(←思った以上に揺れる)、この日の目的地であるティルケドゥンガTirkhedhungaの宿に到着。



いくつかあった宿のうち、このRiver Side Lodgeに泊まることにしました。シャワー・トイレ共同のツインルームで1泊100Rs(約132円)でした。ベッドと小さなテーブルがあるくらいの簡素な部屋(←この先もだいたい似たり寄ったり)ですが、疲れて寝るだけなので何の問題もありません。
宿に着くと、まずは一服した後にシャワーを浴び、その後に洗濯。お茶でも飲みながら夕焼けを眺めて、暗くなり始めた頃に晩ご飯。その後は疲れ果てて、20時か遅くとも21時には爆睡して、朝日の前(5時半ごろ)には起きる。
毎日、ほとんど変わらずそんな健康的な生活でした。



晩ご飯にポテトカレーを注文してみたのですが、(見ての通り)どちらかといえばポテトスープとご飯といった感じでした。でも美味しかったー。
ちなみに宿の人たちは遅くまでトランプ(賭け?)で大盛り上がりでした。


第1日目は標高1050mから1577mにかけて、休憩を含めて約5時間ほどの行程でした。
正直に言えば、思っていたよりもきつかったです。山々やその山に住む人々の生活を眺めながら歩くのは楽しいものでしたが、やはりある程度の荷物を背負いながら登っていると、結構足にきます。宿に着いたあたりではけっこうくたくたでした。


〜トレッキング2日目(4月10日)〜

朝6時に起床。まずは朝食代わりに甘いミルクティーを一杯。



朝からご苦労様です。



ルームキーにかじりつく宿の子供。腹壊すなよ。

というわけで、7時にスタート。
この日はいきなり、ガイドブックで言うところの「このコース最大の難所」です。ここティルケドゥンガから隣村のウレリUlleriまで一気に高度差600mを登ります。



き、きっつー。
こんなところをひたすら登り続けます。朝7時台とはいえ、日光を遮るものがないので汗だくです。
ちなみにガイドブックの「最大の難所」説はウソです。これ級の上り坂は今後何度もお目にかかりました。



1時間ほど登ったところで、アンナプルナ連峰の一角が初めて顔を覗かせました。アンナプルナ・サウスだと思います。こんなのがちょこっと見えただけで、俄然やる気が出てきました。

登り始めてから1時間半、やっとウレリに到着。いやぁ、きつかった。



あっさごっはんー。
右がチベタンブレッド(小麦粉かな?)、左がコーンブレッド(たぶんトウモロコシの粉)です。どちらもネパールでの朝食の定番の一つです。外側はパリッとしていて、ふくらんでいます。これにジャムや蜂蜜をたっぷり塗って食べると、素朴な味だけど美味い。ちなみにボクのお気に入りはコーンブレッド、KAOはチベタンブレッドでした。



HP回復後、トレッキング再開。



ヤギ発見。歩いているとヤギやヤク、ウシなんかによく会うんですが、放牧中なのか野良なのかいまいち判断がつかない。



とある村にあった、謎人形。



山の上の方、奥の方に行くにしたがって、どんどん物価が上昇していきます。ポカラでは25Rs(約33円)だったミネラルウォーター1リットルが、登るにしたがって50Rs、80Rs、100Rsと値上がりします。ポカラでは100Rs(約132円)くらいで食べられたダルバートが、奥地では300Rs(約396円)だったりします。
初めは「ずいぶん高いなー」なんてちょっと不満に思っていたのですが、こういったミネラルウォーターやジュース、場所によっては食材に至るまで、全て写真のように人間の足によって運ばれたものです。1リットルのペットボトルを何十本も背負い、汗だくになって黙々と登っている人たちに何度会ったかわかりません。それを考えれば、物価が高いのは至極当たり前のことです。輸送交通網が整備された日本では、ここまで値段の差が生じることはほとんどないでしょう。歩いた感じでは、車が走る日が来るとは到底考えらない道がほとんどでした。
そんなことを知ってからは、本当にありがたいという気持ちで水を飲んだり食事を取ったりするようになりました。



この辺りから至るところシャクナゲ(ラリグラス)の花が満開でした(写真だとこんな色だけど、実際はもっと赤い)。ちなみにシャクナゲはネパールの国花なんだそうです。



余裕そうにしてますが、実際はかなり体力的にきつい状態です。休憩の度に抜け殻のようになっていました。

そんなこんなで、やっとこの日の目的地ゴレパニGhorepaniに到着。とはいえ、村に入ってからもずーっと上り坂です。「やっと着いたー!」と思って気が緩んだところでも、宿探しのためには登り続けなければいけないあたりが結構つらい。



この日の宿はDhaulagili Lodge。シャワー・トイレ共同のツインルームで150Rs(約198円)でした。こんな山奥なのに電話はもちろん、なんとインターネットまで繋がる宿でした。すごいなー。ここまで電話線が来てるってことなんだろうか。

宿に着いたら、まずはシャワー。というのも、この辺りの標高のほとんどの宿はソーラー発熱(たまにガスのところもある)によるものなので、日中の方が熱いお湯が出ますし、あんまり遅くに浴びるとストックが尽きて水を浴びる羽目になってしまうからです。



洗濯中、ニワトリにからまれるKAO。



…オレもからまれた。



宿の裏で村の人々がバスケットやってました。標高3000m近いというのに元気なことです。まぁ、ボクらはそれ以前に疲れすぎて動けませんが。



イヌの親子がじゃれあっているんですが、写真だけ見ると狩りの最中みたいですね。



きゅうぅぅぅ。
勝敗決定。
…あれ?その目つきは、次こっち狙ってる?



この日の晩飯はボクがダルバート(←もちろんおかわりした)で…



KAOがマッシュルームカレー。
どちらも大変美味しゅうございました。

標高3000m近いだけあってさすがに夜はかなり寒くなりましたが、食堂では薪ストーブが焚かれていました。おかげで洗濯物も朝までにはすっかり乾きました。宿や季節によっては薪代を取られることもあるようです。それからトレッキング中の宿では、有料で電源を使う(デジカメの充電とか)こともできます。が、なぜかこの宿では無料で充電させてもらえました。


第2日目は標高1577mから2853mにかけて、休憩を含めて約8時間半ほどの行程でした。休み休みだったので、かなり時間がかかりましたな。
最初と最後だけを見れば800mほど登ったことになるわけですが、実際のところは登りだけでなく下りもあります。いやー、この日はかなりきつかった。前日の比ではありませんでした。特に、ガイドブックでは「1時間くらい」と書いてあったところが実際は2時間くらいかかった辺りが一番つらかったですね。もうそろそろと思いながら歩く1時間の長いこと長いこと。正直2日目でこの疲れっぷりは、翌日以降かなりまずいんじゃないかと不安になりました。ニュージーランドで数回歩いたどのトレッキングよりも、ネパールでの1日の方が体力的にはきついですね。


長くなったので、続きは次回。
翌朝はこのトレッキングのハイライト、プーンヒルPoon Hill登山です。

[PON]

さっそく体調不良。

  • 2010/04/14(水) 13:31:11

<現在、ネパール・ポカラにいます。
 ふたりとも健康ですが…トレッキングの後遺症であちこち痛いです。>
*2010年4月2日〜8日の日記*


ただいまー。
6日間のヒマラヤトレッキングを終えて、無事ポカラの街に帰ってきました。
疲れたー。
トレッキングの詳細については後日の日記で。


さて。
長い長ーい移動を経て、ボクたちはネパールポカラPokharaという街に辿り着きました。

フェワPhewa湖畔にあるポカラからは8000m級のヒマラヤ山脈を仰ぎ見ることができます。この街から見ることができるのは、ポカラの象徴ともいえるマチャプチャレMachhapuchhareをはじめとするアンナプルナAnnapurna連峰…のはずなのですが。実際は終日薄もやがかかっている状態なので、早朝たまに見える程度です。ちょっと来る時期が遅かったかもしれません。11〜2月がベストシーズンと言われているのですが(←ただし寒い)、雨季は6月頃からなのでなんとかなるかなーとは思っていたのですが、実際今頃は雲が出ることが多いらしいです。



フェワ湖です。本当は山々の向こうにアンナプルナ連峰が見えるはずなのですが…全然ですね。日中はこんな感じでもやが濃くて、ちっとも見えません。



とある早朝にちょっとだけ見えた山。2度寝して起きた時にはもう見えなくなっていました。

しかしここポカラは、首都カトマンドゥKathmanduとともにネパールにおけるトレッキング拠点の一つであり、中まで入り込んでヒマラヤ山脈を見ることができるのです。カトマンドゥからはエベレストベースキャンプまで限りなく近づけるようなトレッキングルートもあるのですが、飛行機を使ったりガイドを雇ったりする必要があるのでかなりの金がかかること、日数がかなりかかること(どんなに少なく見積もっても10日以上)、そして何よりあまり体力に自信が無いこと(5000mを軽く越えるところまで歩く)を理由に、残念ではありますがそちらでのトレッキングは諦めることにしました。何しろボクらはニュージーランドで行った日帰りのトレッキングくらいでひぃひぃ言ってましたからね。その代わりといっては何ですが、同じヒマラヤ山脈の一部であるアンナプルナ山域でトレッキングをしよう!と、はりきってポカラにやってきたのですが…

早速ふたり仲良く腹壊しました(涙)。

ボクの方は腹はすぐ治ったのですが、その後しばらく謎の微熱に悩まされました。KAOの方は丸3日ほど、トイレと仲良くしていました。

というわけで、4日間ほどなーんにもせずに(というかできずに)過ごしてしまいました。まぁ、おかげでたまっていたこのブログの記事も、やっと実際の行程に近づくことができましたが。あとは日向ぼっこしたり、お茶飲んだり、本読んだり(山崎豊子の『沈まぬ太陽』、めっちゃおもしろいですね。ふたりして大はまりです。)、体調のいい時には散歩したり。



KAOの体調の悪い時に、近くの日本食もある『D.B.Momo Restaurant』という店で雑炊を作ってもらい、鍋に入れてお持ち帰り。しょう油をたらしてもらったのですが、なかなか美味い雑炊でした。

ついでに食べたものの御紹介。
ネパールではネパール料理の他にもチベット料理やインド料理の店がたくさんあります。日本料理が美味しく食べられることでも有名なんだそうです。



これから何度も登場すると思いますが、これぞネパール料理とも言うべき『ダルバート・タルカリDhal Bhat Talkari』。
ダルは豆スープ(白いお椀に入っているやつ)、バートはご飯、タルカリはおかず(お椀の右側)のことで、いわばネパール定食です。写真のようにディロという、トウモロコシなどの粉で作ったせんべいみたいなものが付いていることが多いです。タルカリは基本的にはジャガイモやカリフラワーなどの野菜ですが、店によっては肉料理を付けることもできます。肉は鶏肉やマトンが多いですが、店によっては豚肉もありました。ヒンドゥー教オンリーの国ではありえないメニューですな。その他にたいていアチャールという漬け物が付いています。基本はこんな感じですが、店や値段(50〜500Rs、約66〜660円)によってかなり豪華さに差があります。
食べ方としては、まずご飯にダルをぶっかけ、タルカリやアチャールを混ぜながら食べます。ボク的にはかなり美味いと思います。しかも基本的にお代わり自由!お腹いっぱいになるまで食べられるあたりも素晴らしい。



これはモモMomo、いわゆる餃子です。元々はチベット料理、というか中国から入ってきた料理なんだと思いますが、すっかりネパールにも根付いているようです。店によって具材や皮、味付けにバリエーションがありますが、どこで食っても美味い。水牛や鶏肉、チーズ、ジャガイモ、トマトなどなど、いろいろと食べてみました。変り種としてはツナチーズなんてのもありましたな。



もちろんカレーも美味い。これはお気に入りのほうれん草とパニール(あっさりしたチーズみたいなもの)のカレー。



チーズパコーラー。チーズフライといったところでしょうか。美味いんですが…量が多くて、ちょっと飽きちゃいました。



親子丼。卵がふわっふわ。まずいわけがない。


こんな調子で美味いものを食って毎日のんびりしたおかげで、体調も回復。というわけで、トレッキングへ行くための準備を始めることにしました。
とはいえ、せいぜい標高3000m程度のところで1週間程度歩くくらいですので、特別買い足すようなものはありません。今の季節であれば朝晩が多少冷える程度で、日中は半袖半ズボンでも問題ないとのことだったので、防寒具は自分たちの持っているもので事足りそうです。また、アンナプルナ周辺はトレッキングコースの整備が進んでいて1〜2時間おきに村があるので、休憩や食事、宿泊にも困ることはないようです。よってテントもシュラフも必要なし。それから予定最高到達点(プーン・ヒルPoon Hill)でも標高3198mで高山病の心配がほとんど無いので、ガイドやポーターも雇わないことにしました。地図も『地球の歩き方』に比較的詳しいものが載っているので、新たに買う必要なし。

じゃあ何の準備かというと、ネパールでのトレッキングには届け出が必要なのです。届け出の種類はトレッキングをする地域によって異なるのですが、アンナプルナ山域の場合はネパール観光局でTIMS(Trekkers Information Management System)、ACAP(Annapurna Conservation Area Project)事務局でアンナプルナ保護区入域証を取得する必要があります。TIMSは無料、アンナプルナ保護区入域証は2000Rs(約2640円)…のはずだったのですが!なんと今年の4月1日(←ほんの1週間ほど前)からTIMSが20US$(約1888円)に!タイミング悪すぎるー…なんてそんなところでゴネてもしょうがないので、ちゃんと払いましたが。
というわけで、無事TIMSとアンナプルナ保護区入域証をゲット。これでトレッキングの準備はほぼ完了。後はちょっとした買い物と荷造りをするだけです。

買い物としてはトレッキング中に食べる飴だとか、粉末のジュース(ミネラルウォーターに混ぜる)なんかを買ってみました。それから以前から欲しかった速乾性のTシャツやアウトドア用のズボンを買いました。ポカラの街にはアウトドア用品店が何十軒もあります。そこではThe North Faceをはじめ、様々なアウトドアメーカーのロゴの入った製品が売られていますが…
すべて偽物です(笑)。
店員曰く「The Nepal North Faceだ!」とか。縫裁はもちろん、ロゴの刺繍まで店内で行われているようでした(訴えられないのか?)。おそらく耐久性には難があると思いますが、普通に着る分には全く問題ありません。ちなみにThe North Faceのロゴ入りのズボンは1000Rs(約1320円)、Tシャツは400Rs(約528円)でした。本物なら日本ではそれぞれ10000円、5000円くらいはすると思います。
…安っ。
ネパールでトレッキングをするつもりなら、手ぶらで来て現地でバックパックやら寝袋やらダウンジャケットやらトレッキングシューズやらを買えば、日本の10分の1くらいの値段で一通り揃うんじゃないでしょうかね。ま、全部偽物ですけど。




出発の前夜は体調の回復祝いとトレッキング前祝いを兼ねて、景気付けにエベレストビール(170Rs、約225円)で乾杯してみました。

さぁ、初の泊まりがけでのトレッキング、無事に帰ってこられるでしょうか!
…って、無事帰ってきたんだけど。
続きは次回。

[PON]