修道院生活。

  • 2010/12/31(金) 03:20:05

<現在、アルゼンチン・ウシュアイアにいます。ふたりとも健康です。>
*2010年9月10日〜12日の日記*


これが今年最後のブログ更新になりますかな。

日本にいる皆様、そして出会った旅人の皆様、大変お世話になりました。
今年も無事旅を続けることができました。
これから中南米、その後はアフリカへ。
ボクらの旅はまだまだ続くことになりそうですが、来年もどうぞよろしくお願いします。


しばらくノートPCの調子が悪かったのですが、PCに詳しい旅人ヒデさんのおかげで今のところ快調に動いています。
このまま調子悪くならないといいなー。

それから。
あまりネット環境が良くないので、メールやコメントへの返信が遅れがちになっています。
ご了承下さい。



さて。
見どころの少ないレバノン(←失礼)を3泊4日で離れ、シリアへ戻ることにしましょうか。

その日の朝、宿でちょっとした事件がありました。
宿のオーナーが慌てた感じで、「君たち、あの部屋に泊まっている日本人を見なかったか?」と尋ねてきました。
よく事情が飲み込めなかったので、尋ねてみたところ…
警察だか軍だかから、この宿に泊まっているはずの日本人が軍関係の写真を撮ったことについての問い合わせの連絡があったとのこと。
世界の多くの国々では、軍や警察関係の写真を撮ることが禁じられており、見つかった場合は注意だけですむ場合もあれば、デジカメのデータを消去させられたり、カメラ自体を没収されたりする場合もあります。
駅や空港の写真を撮ってもとがめられる場合があります。
で、その日本人はこの街で軍か何かの写真を撮っていたところを見咎められたらしいことまではわかったのですが、問題はその後。
宿にチェックインしたのは前日。
ところが部屋を見る限り、昨夜は戻ってきた様子がない。
宿の人は、連絡があったものの本人がいないので、ずいぶんと困っていたようでした。

で。
後日、その本人と会ったという旅人に話を聞くことができました。
何があったのかというと…
街なかで軍の人だか軍事関連施設だかの写真をとっていたところ、軍の人に見つかってしまったようです。
それだけなら怒られて済んだかもしれないのですが、その時チェックされたカメラの中にイスラエルで撮った写真を見つかってしまったんだそうな。
以前にも書いたことがありますが、レバノンをはじめ、シリアやイラン、スーダンといった国々ではイスラエル入国履歴がある人は入国を拒否されます。
しかしキング・フセイン橋というヨルダンとイスラエルの国境では、パスポートにその証拠を残すことなくイスラエルに入出国することが可能です(詳細は後日紹介します)。
彼も同様のルートでイスラエルを訪問したのでレバノンに入国することが出来たのですが、行ったはずのないイスラエルの写真がある。
というわけで、彼はそのまま軍に拘束されてしまったのだそうです。
そりゃ、宿に帰ってきてないはずだわ。
本人から直接聞いたわけではないので、あまり詳しく書くことは出来ませんが…いろいろと大変だったようです。
監禁されて尋問されたり。
結局、4日後に開放されたんだとか。
旅人のみなさん、気をつけて下さいねぇ。


というわけで、シリアへの移動開始(10時頃スタート)。
まずはバールベックのガラージュ(バスターミナル)からワゴン型のセルビスでシュトゥーラという街へ移動(所要1時間、3000LP、約165円)。
ここからダマスカスまではセルビスタクシーで移動します。


これが国境を越えるセルビスタクシー。
アメ車ですな。
交渉の結果、1台64000LP(約3520円)になりました。
ちなみにシリアポンドへの両替はここで出来ます。


途中で見かけた風景。
確認はしていませんが、おそらくパレスチナ難民キャンプだと思われます。

国境でレバノンの出国税8USDを支払い、スムーズにシリアへの入国も完了。
セルビスタクシーは首都ダマスカスのガラージュ・ソーマリーエまで行ってくれました。
この日はダマスカスには留まらずに、マルムーサ修道院というところへ向かうことにしたので、市バスでガラージュ・ソーマリーエから街の反対側にあるガラージュ・アッバースィーン(だったはず)へと移動(10SP、約20円)。

ここで昼食タイム。


子ネコに襲われるシンジくん。


かわいい。


かわいい。


めっちゃかわいい。


マルムーサへ行くには、ガラージュの事務所らしきところでパスポートを見せて何やら届け出をする必要がありました。
で、ここからセルビスでネベックという街へ75SP(約150円)。
その街が終点なのですが、そのセルビスの運転手と交渉すると、そのままマルムーサ修道院のある山の麓まで連れて行ってくれます(1人50LP、約100円)。


道中はこんな感じ。
荒涼とした大地が広がっています。

で、山の麓に到着。
ここから長ーい階段を上っていきます。
これがきついんだ。


17時過ぎなのに、とりあえず暑い。←既にぐったり


上の方に見えるのが修道院です。


ひたすら上り続けます。
休み休み上ること約30分、疲れ果てた頃にマルムーサ修道院に到着。


大きなイヌが出迎えてくれました。


あ、寝た。


マルムーサ修道院シリア正教に属する修道院です。
出会った旅人にここの存在を教えてもらいました。
大雑把に説明すると、信者はもちろんのこと、旅人でも誰でも、何らかの労働をする代わりに、無料で寝泊りできて食事も取ることができるところです。


宗教的な場所なので、男女別のドミトリー。
寝床はマットレスと毛布だけという簡単なものでしたが、特に不都合はありませんでした。
共同のシャワーもちゃんとお湯が出ました。


ここからの眺めは素晴らしかったですな


修道院を上から見たところ。


さて、ここでの生活を紹介しましょう。


毎日朝晩、こんな場所でミサ(のようなもの)が行われます。
人数が多い時は屋外の共同スペースで行われたこともありました。
…が、ただボクらのイメージしていたものとは結構違うところがありました。
ミサの形式だとか、お祈りの仕方だとか(説明すると長いので省きます)。
夜のミサの前には瞑想タイムなんてのもありました。
そこらへんがシリア正教なんでしょうかね。
ドイツ人のバックパッカーと話をする機会があったのですが(彼はプロテスタント)、彼もこんなスタイルは初めて見ると言っていたので、違和感を感じていたのはボクらだけではなかったと思います。


毎日、3食ご飯が食べられます。


とある日の朝ご飯はこんな感じ。
朝はホブス(ナンみたいなやつ)中心の簡単な食事です。
人が多かったので、毎度毎度席の取り合いでした。


とある日の昼ご飯の風景。
修道院の人に加えて、有志の人たちで作っているようでした(手伝っていないのでわからない)。


炊き出しのようですな。


結構美味かったです。


朝ご飯の後は労働タイムです。
働かざる者食うべからず。
修道院の人からいろいろと指示を出されます。


例えば土砂のバケツリレーとか。←結構辛かった


例えばゴミ焼きとか。
他にもトイレ掃除だったり、荷物運びだったり(あの大量の木型の靴は何に使うんだ?)、何かとやることがあります。


この修道院、基本的には無料で泊まれて飯も食えるので、旅人にとってはありがたい場所だったんですが、すごいよかったかと言われれば…微妙ですかね。
今まで見たことのないものを見られるという点では貴重な体験でしたが、全く信仰心のない者が紛れていることの居心地の悪さはずっとありました。
しかもちょうどシリアの祝日(ラマダン開けの休み)に重なってしまったため、ものすごい人で込み合っていました。
普段はもっと人が少なくて、のんびりした感じなんだそうです。
それともう一つ、男子ドミトリーの方は修道院の建物本体とはちょっと離れていて、基本的にはみんなかまってこないので、労働の時間以外は部屋でのんびりと本を読んだり昼寝したりしながら過ごすことができるのですが、女子の方は…結構大変だった様です。
まずシャワーが水。
朝晩はかなり冷え込むので、水シャワーはかなりきつかった見たいです。
それから本来ミサは自由参加のはずなのですが、ミサの時間に部屋にいると出るように言われるし(女子ドミトリーの真下がミサ会場)、異人種、異国民、異教徒という完全アウェーの状態の中、イヤな思いもしたようです。


そんな中、このシリア人の女の子がずいぶんと優しくしてくれたようです。


日本にも興味があるらしく、一生懸命日本語を覚えようとしていました。


そんなマルムーサ修道院でも、ものすごく素晴らしいことがありました。
まずは星空
ちょうど新月だったせいもあると思いますが、旅の中で見た星空で一番すごかったです。


それと朝日


本当に美しい日の出だったなー。


早朝なんかはかなり寒いんですが、外で寝ている人も結構いましたね。

きれいな朝日を見ながら、ふと横を見るとシンジくんが…


なに人だよ。
寝起きで、いつもしばっている髪をほどいていたので、どこかの部族の人みたいに見える。
ボクらの部屋のドラえもん。
いつも大いびきをかきながら、部屋の押入れ的な場所で寝ていました。

[PON]

[リアルタイム情報]アルゼンチン・ウシュアイアにいます。

  • 2010/12/20(月) 23:59:09

現在、アルゼンチン・ウシュアイアにいます。

ふたりとも健康です。

ご無沙汰しております。
ボクらは12/16にブエノスアイレスからウシュアイアという街へやって来ました。
地球上でほぼ最南端の街です。
正確にはビーグル水道の向こう側にあるチリ領ナバリノ島にあるプエルト・ウィリアムスという街が世界最南端らしいです。
というわけで、ほぼ世界最南端。

ウシュアイアには上野山荘という日本人の方が経営していらっしゃる宿があり、ボクらはここでクリスマスを迎え、さらには年越しをすることにしました。
ここには愉快な仲間たち(日本人)がたくさん泊まっているので、楽しい年末年始になりそうです。
何人かの人はこの街から南極クルーズへと出かけました。
ボクらも興味はあったのですが、聞いてみたところ9泊10日で3000USDくらい。
高い!
非常に魅力的ではありましたが、その金をもっと他の国々を見るために使おうということになり、南極はパスすることにしました。
じゃあ、年明けまで2週間以上、何をするかというと、トゥルーチャ(上野山荘で飼われているイヌ)の散歩したり…まぁ、あんまりすることがない(笑)。
予定としては近場のトレッキングに行ったり、ペンギンとか見に行こうかと思っています。
あとはのんびり本でも読んだり、KAOとバックギャモンとかしたり、みんなで麻雀したり。
年明けを待たずに北上することも考えたのですが、クリスマスや年末年始はバスなんかも混むみたいだし、せっかくだから日本人たちと日本らしい正月でも迎えようかな、と。
今のところ、鍋したり、ぜんざい食べたり、カニ食べたりと、なかなか楽しい毎日です。
まだ入っていませんが、五右衛門風呂なんかもあります。
で、年明け辺りからパタゴニア地方(ここウシュアイアも含まれる)と呼ばれる辺りで、大自然を満喫しながら北上して行こうと思っています。

あ、気付けば、2年連続南半球での年越しですな。
去年はオーストラリア・エアーズロック、今年はほぼ世界最南端の街アルゼンチン・ウシュアイア。

ちなみに宿にはネットがなく、つなげるためにはバスに乗って街の中心部まで出てこなくてはならないので、メールチェックやブログの更新もあまり出来ない状態です。
ご了承下さい。

[PON]

神殿がデカい。

  • 2010/12/16(木) 12:52:24

<現在、アルゼンチン・ブエノスアイレスにいます。ふたりとも健康です。>
*2010年9月9日の日記*


ベイルートからバールベックへと移動しましょうか。


まずはファラフェルで朝ご飯。
優しいおっちゃんでした。

シャール・ヘロウバスターミナルからセルビスに乗り(1000LP、約55円)、(たしか)エアポート・ブリッジというところで乗り換えて約3時間、バールベックに到着(5000LP、約275円)。


宿はバスターミナルから歩いて5分ほどのところにあるJupitar Hotelにしました。
シャワー・トイレ付きの4ベッドルームで、1人7USD(約567円)でした。


トキちゃんは燃料が切れる(お腹が空く)と、とたんにテンションが下がり動けなくなるので、トキちゃんだけ燃料補給中(ものすごい真顔で食ってる)。


さぁ、遺跡散策へ出かけましょうか。

バールベックは2世紀から3世紀にかけて造られたローマ遺跡です。
この遺跡はフェニキアの豊穣の神バールに由来し、最高神ジュピター、酒神バッカス、愛と美の神ヴィーナスに捧げられた3つの神殿から成っています。
世界でも有数の巨大さと優美な姿を誇るローマ神殿跡として、世界遺産に登録されています。
ボクらにとって53個目の世界遺産となりました。


遺跡の敷地の外側にあるヴィーナス神殿
これはあんまり保存状態が良くないですな。

こっから先は入場料が必要になります(12000LP、約660円)。


入り口から本当にデカいです。


保存状態はまぁまぁといったところでしょうかね。


前庭はなぜか六角形。


前庭の先にある大庭園。


ジュピター神殿へと続く記念階段。
写真中央にちんまりと写っているKAOと比べてもらえれば、大きさがわかるかと。


柱が3本。


ジュピター神殿の柱の断面。
ちょっと砕けてますが、実際は2.5mもあったそうな。


で、これがジュピター神殿で唯一残っている6本の列柱です。
かつては高さ20m、直径2.5mのこんな柱が実に54本も立ち並んで、神殿を支えていたのだそうです。
下にちょこんと写っている人と比べてみて下さい。
想像を絶する。


帽子、借りてみた。


ライオンに襲われている風。
トキちゃん、結構いろいろとやってくれます(笑)。


ジュピター神殿の基台から見下ろす位置にあるのがバッカス神殿
当時の姿、ほぼそのまんまです。
ジュピター神殿よりは小ぶりなのですが、それでもアテネのパルテノン神殿よりデカいんだそうです。


バッカス神殿の内部。
大きさに圧倒されるとは、まさにこのこと。


天井のレリーフも美し。


これは何でしょうねぇ。
天狗?
不思議なレリーフ。


巨大な柱の下で。


傾いた。


アラブ要塞の内部。


最後は博物館の中をのぞいて終了(閉館だったので途中で電気消された)。

敷地面積としてはそんなに広くないのですが、(くどいようですが)とにかく建物が大きく、かっこいい遺跡でした。


夜のライトアップも素敵ですな。

というわけで、バールベック遺跡散策終了。


ビールでお疲れ様(トキちゃん、すごい顔してるな)。
毎日毎日、朝から晩まで観光と移動の繰り返し。
ボクらの中東合宿はまだ続きます。

[PON]

鳩?

  • 2010/12/11(土) 13:48:14

<現在、アルゼンチン・ブエノスアイレスにいます。ふたりとも健康です。>
*2010年9月8日の日記*


ついに地球の裏側まで着ちゃいました!
日本との時差12時間。
今年はアルゼンチンで年越しだー!



さて、今日はビブロスという街に足を伸ばすことにしましょうか。


まずは軽く朝ご飯。

宿の近くのシャール・ヘロウバスターミナルからバスで40分ほどでビブロスの街に到着します(3000LP、約165円)。


ビブロスの街はなんだか南国の雰囲気満載のところです。


実際この街はレバノン人にとってのリゾート地の一つらしく、ビーチがあったり、おしゃれなホテルが立ち並んでいました。
おみやげ屋の間を15分ほどテクテクと歩いて行くと、ビブロス遺跡に辿り着きます。
入場料は学割で1500LP(約82.5円)。


この土地は昔からビブロスと呼ばれており、紀元前3000年頃、地中海交易で栄えたフェニキア人が世界で最も歴史の古い都市国家を建設したことで知られており、ユネスコの世界遺産に登録されています。
ボクらにとって52個目の世界遺産となりました。
今日、世界中で使われている聖書を意味する呼び名バイブルは、ここビブロスから来ているのだそうです。
ちなみにビブロスのギリシャ名はパピルス、すなわち書物を表し、この地名が神聖な書物の呼び名となっていることは、レバノン人の誇りとなっているそうな。


遺跡の規模自体はさして大きいものではなく、保存状態もあまり良くはなかったのですが、なんとなく雰囲気がいい感じでした。
様々な時代の建物が残っているのですが、最古のものでは旧石器時代の住居跡なんかもありました。


実に5千年に及ぶ時の流れを感じることができる遺跡なんてのも、そうあるもんじゃないでしょうな。
ただ…ちょっと蒸し暑かったかな。


地面からだいぶ深いところに何か穴らしきものが。
立て札らしきものは見えるんで何かは知りたいんけど、下まで降りて行くのは面倒。
じゃあ、じゃんけんで負けた人が…。
KAO、敗北(笑)。
写真をよく見ると、穴の所にKAOが立っているのが見えますかね。
KAOが下へ向かって降りて行く間に周りを見渡したところ、すぐそこに「Spring(泉)」と書いてある看板を見つけてしまいました(笑)。
穴の横にあった看板にも「Spring」としか書いていなかったようです。
ま、完全な無駄足ですな。
ご苦労様でした。


円形劇場でひと休み。


お約束。
劇場の舞台で迫真の演技(風)のトキちゃん。


パルミラ遺跡でも同じような壁を見かけましたな。
何ゆえ丸いものを壁の一部として使っているのでしょうか。
何か理由があるのかなぁ。
やっぱりラマダーン中で…。


ナツメヤシの実がなっているのを見つけました。
干しているものが美味いなら、生でも食べられるに違いない。


激マズでした。


これはイチジクの親戚みたいなものかな。
こっちは甘くて美味い。


遺跡の周りを散歩。
こういう木のトンネルみたいな道、好きです。


釣り少年。


もうちょっと、何か着せようや。

さぁ、帰りますか。


帰りのバスの中にて(帰りはなぜか半額の1500LP、約82.5円)。
途中でなにやらバスの調子がおかしくなって、運転手がしばらくいじっていました。
写真ではちょっと見にくいですが、最終的にギアの横っちょに長い木の棒を突っ込むということで、解決したようです。
…棒って。


バスの中からこっそり撮影。
街のあちこちで、こんな風に戦車を見かけます。
すごい国だなぁ。


帰りは行きと違うコーラ・バスターミナルで降ろされました。
散歩がてら、街の西側にある海岸の方まで散歩することに。
地図を見て思っていたよりもずいぶんと遠くて、30分以上かかって海岸沿いまで到着。


地中海に浮かぶ巨大な岩で、鳩の岩と呼ばれているそうな。
なんてことない岩ですが、レバノン人でこの岩を知らない人はいないんだそうな(ホントか?)。
「地球の歩き方」によれば、ベイルートを歩いていると気がつけばいつもここ(鳩の岩のところ)にいる、といわれているんだそうな。
街の中心部からは結構離れているので、ここに辿り着くまでその事実に気付かないということは、レバノン人は相当なうっかりさんなんでしょうかね。
っていうか、そもそも「歩き方」の表現はちょいちょいおかしい気がする。


気が付けば「あ、鳩の岩だ!」のイメージ写真。


この辺りは地元の人だけじゃなくて、いろんな国の観光客がいました。
これはイラクからの観光客。


えらいからまれました(笑)。


見つめ合う二人。


みんなで夕日を待つ。
手前から2人目は宿が一緒のナミさん
彼も夕日を見に鳩の岩まで来ていました。
ナミさんてのは、ボクらが付けた呼び名です。
なぜかと言うと、彼は1等航海士
ワンピース好きのKAOとトキちゃんによってナミさんと付けられたわけです(ワンピースがわからない人は自分で読んで調べて下さい)。
ナミさんは日本からタンカーを操舵してアラブの国々から原油を運んでくる、なんて仕事をしているそうです。


日が沈む。
きれいだなー。
ところで、根本的な疑問が。
…どこらへんが「鳩」なんでしょうか。


帰りはみんなでタクシーに乗ろうということになり、探したところ…


このおっちゃんと交渉成立(1台10000LP、約550円)。
どんな車かと思ったら…


…ボロい。
街なかには高級車のタクシーもバンバン走っているというのに(たぶん車種によらず値段は同じだと思われます)。
たぶんベイルートではこんなボロい車を探し出すのは、かなり難しいと思われます。
しかもこのおっちゃん、スーパーハイテンションでして。
運転中に何度も振り返って話しかけてくるし、しまいには手を叩きながら歌いだすし。
全員で「いいから、とりあえず前見て走ってくれ。」と突っ込み続けました。


今日はナミさんも一緒に晩ご飯。
もちろん本日もパスタでした。
ごちそう様でしたー。

[PON]

バラの花。

  • 2010/12/07(火) 02:38:36

<現在、イタリア・ローマにいます。ふたりとも健康です。>
*2010年9月7日の日記*


現在、スペイン・マラガからアルゼンチン・ブエノスアイレスへ向かう途中です。
トランジットでイタリア・ローマのフィウミチーノ国際空港(別名・レオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港)にいます。



さて。
一旦シリアを離れ、一路レバノンを目指すことにしましょうか(シリアにはまた戻ってきます)。

エジプト・カイロで友人と会う約束をしているフクさんとはここでお別れです。
再会を約束して、ボクら4人はまずパルミラ遺跡のあるタドモールからホムスへ向かいました。
バス(100SP、約200円)で2時間ほどでホムスのガラージュ(バスターミナル)に到着。
昼食を取った後、いよいよレバノンへと向かいます。
ホムスのガラージュからレバノン・トリポリ経由でベイルートへ向かうミクロバスが出ています。
国境で支払わなければならないシリアの出国税(500SP、約1000円)込みで1100SP(約2200円)でした。

国境へは1時間半ほどで到着。


シリア側で撮影。
本当は国境での撮影はご法度なので、こっそりと。
よい子はマネしないように。
見つかると、結構面倒なことになるそうです。

シリア出国、レバノン入国共に比較的スムーズでした。
先ほど書いたようにシリア出国の際には出国税が必要です。
それからレバノン入国の際はビザの取得が必要…のはずなのですが。
噂にも聞いていた通り、ホムス〜トリポリルートでは1ヶ月有効のビザが無料でした。
(ちなみにホムス〜バールベックルートも無料とのこと。)


というわけで、無事レバノンに入国!
ボクらにとって27ヶ国目となりました。
正式名称はレバノン共和国。
通貨単位はレバノン・ポンド(LP)で1USD=約1500LP、1LPは約0.055円です。
国土の豊かさ、気候の温暖さにおいて、他の中東諸国の追随を許さないレバノンは「中東のスイス」とも呼ばれているのだとか。
アラブ諸国の中で唯一、不毛の砂漠がない国なんだそうです。
1年のうち半分は夏で、その間雨はほとんど降らない代わりに、冬にはかなりの積雪があり、レバノン山脈ではスキーを楽しむこともできるとか。
なんかイメージとだいぶ違うなー。


ホムスからは4時間ほどでレバノンの首都ベイルートに到着。
宿の場所がわかりづらくてちょっと難儀しましたが、バスターミナルから歩いて15分ほどで旧市街にあるTalal's New Hotelに到着。
レバノンは宿代が、というより物価が他の中東の国々よりもかなり高いです。
男2人は踊り場のようなところにベッドを置いたドミトリーで8USD(約656円)、女2人はエアコン付きのドミトリーで12USD(約984円)でした。
ところで何で階段とかの途中にあるああいう場所を踊り場って言うんでしょうね。
誰か踊るんですかね。
どうでもいいですね。
宿の人は値段交渉に応じてくれたり、コーヒーを出してくれたりと何かと親切でしたし、キッチンも付いていました。
本当はWiFiも無料ということだったのですが、ほとんどつながらず、つながっても激遅でした。
基本的にこのあたりの国々はかなりネット事情が悪いです。


一服したところで、ベイルート散策へ出かけましょうか。


最初はこんな風にモスクがあったりと、今までの中東の国々と同じような雰囲気なのかなぁと思っていたのです、が。
…えーっと、いろいろと驚きました
まず。


女の人の格好が違う!
今までも紹介してきたとおり、イスラムの国々の女性たちは肌や髪の毛を見せないようにするために、基本的にはほっかむりというか、あのベールみたいなものを被っていました。
ところがベイルートでは被っていないどころか、ノースリーブ着てるわ、脚出しまくっているわ。
この国はイスラム教じゃなかったの?
種明かしをすると、レバノン国民の30%ほどはキリスト教徒なのだそうです。
加えて旧市街のある東ベイルートと呼ばれる辺りはキリスト教地区となっているため、こんなことになっているわけです。
この辺りでは教会をいくつか見ることができました。

さらに驚いたこと。


なんだ、このおしゃれな街並みは!
まるでヨーロッパ。
カフェでくつろぐ人々もおしゃれな格好をした人ばかり。


イメージと全然違う!
シリアはイメージ通り小汚い感じだったのに。←失礼


ブランドショップがずらりと並んでるし。
街灯もおしゃれだし。
周りを見れば走っているのは高級車が多いし(ベンツとかBMWとか)。

どういうことなんでしょ。
レバノンというと戦争で疲弊しているイメージがあったんですがねぇ。
かつては中東で最も重要な商業・金融の中心地として栄え、「中東のパリ」とまで呼ばれたベイルートでしたが、その後イスラム教徒(西ベイルート)とキリスト教徒(東ベイルート)との間の対立関係が悪化した結果、1975年から15年にも及ぶ内戦に突入し、このダウンタウンを中心にベイルートの半分が瓦礫と化してしまったそうです(もちろんたくさんの人が亡くなった)。
その後も西ベイルートがイスラエルに占領されたり、2006年のイスラエルとレバノンの過激派集団であるヒズボラとの衝突の結果、ベイルート南部および東部は激しい空爆にさらされたりもしました。
なのに、こんなに復興しているとは。
派手に破壊された後、がんばって復興された結果、こんな街並みになったということなんでしょうかね。
それにしても、よくこんな金があるなぁ。
明らかに他の中東諸国とは生活水準の差みたいなものを感じました。
ちなみに英語話せる率も断トツでした(たまたまかもしれないけど、街なかで話した人はみんな英語が話せた)。
なんだか不思議な国だ。

気を取り直して(?)、散策再開。


中東のパリって感じ、うなずけます。
まぁ、パリに行ったことないですが。


スターバックスもあるし(他の中東の国では見なかった気がする)。
スターバックスをアラビア語で書くと、こうなるんですな。


これは…シーシャ(水タバコ)、ですかな?
デフォルトでスイカ味なんだろうか。

もう一つ、驚いたこと。


街なかにある時計塔の時間がちゃんと合っている!
シリアの時計塔はどれ一つとして合っていなかったのに…。
ま、これはどうでもいいですな。
ちなみにロレックスですね。

4人ですごいすごいを連発しながら、街を歩きました。
ビーチサンダルで歩いているボクらが一番みすぼらしかったりして(笑)。

イメージしていたようなレバノンらしい風景を一つ。


街なかには軍の人があちこちにいました。
みんなすごい銃を持って。
テロ対策なんでしょうね。

そんな風景ををもう一つ。


港には国連の船(戦艦?)が停泊していました(『UN』の文字が見えますかね)。
首都の港に国連の船がいる国なんて、そう多くはないでしょうな。
こんな平和と戦争が同居している風景がレバノンらしいということになるのでしょうか。


お腹が空きましたな。
実は高級アラブ料理代名詞と言えばレバノン料理、というほどレバノンは美味しいご飯が食べられるらしいのですが…。
散策中にリサーチした結果、かなり値が張るということが判明したため、ボクらは自炊することにしました。

スーパーを探して街を徘徊していた時に、感動的な出来事がありました。
とある花屋の前を通りかかった時のことです。
店の奥に座っていたおっちゃんが出てきて、ボクら4人を呼び止めました。
なんだろうと思っていると…


「Welcome to Lebanon!」と言いながら、ボクらに1輪ずつバラの花を手渡してくれるではありませんか。
うーん、素敵すぎる。
あれには感動してしまいました。
本当にたまたま通りかかっただけですよ?

このおっちゃんに限らず、スーパーがなかなか見つからなくてウロウロしているボクたちに、みんな親切に道順を教えてくれ、最後には「Welcome to Lebanon!」と言って手を振ってくれました。
アラブの国々の人たちは、旅人に本当に親切です。


で、結局30分くらい歩いてスーパーに到着。
もちろん手には全員そのバラの花を持って。
…怪しい人に見えたんだろうな(笑)。
宿の近くには小さな商店みたいなものはあったので、ただの買い物であれば、このスーパーまで来る必要はないと思います。
ボクらとしてはいろいろとおもしろかったですが。


かなりでかいスーパーでした。


で、でかいナス。
翌日の晩飯分くらいまでの材料を買い込んで、宿まで戻りました。


みんなで晩飯作り(ボクはナス炒め係)。


ナスとひき肉のトマトソースパスタを山盛りで。
美味し。
レバノンのビールも美味しかったです(宿で1本3750LP、約206円)。
アルコールがご法度のイスラム教の国々の中でも、レバノンは比較的簡単にビールが手に入り、しかも美味しいです。

ちなみにシリアではビールを見つけるのがかなり困難な上、激マズだそうです。
がんばって探して、やっと見つけて買ってきたのにもかかわらず、マズい!とトキちゃんが怒ってました。

[PON]